2019年11月、クラウドアンサー編集部は2019年10月から不動産投資型クラウドファンディングサイト「ASSECLI」(アセクリ)の運営を開始した株式会社プレミアムバリューバンクへの取材を行いました。
運営が開始されたばかりのASSECLIのことについて、また株式会社プレミアムバリューバンクに関することなど、投資家のみなさんが気になることを中心伺ってきました!
目次
- ASSECLIを運営する株式会社プレミアムバリューバンクとは
- ASSECLIのメリットに迫る
- ASSECLIのメリットとはどういった点だと自負していますか?
- 他のサービスとの差別化のポイントはどういった点ですか?
- サイトをローンチした後の投資家の方からの反響はいかがですか?
- 案件に関して金額や月間件数などの目標はありますか?
- クラウドファンディングと物販との棲み分けに基準はありますか?
- 物件の特徴についてもお伝えいただけますか?
- 利回りは4%~8%となっていますが、利回り8%案件とはどんな不動産の運営を行うのでしょうか
- リスクカバーとしてはどのような取り組みをされていますか?
- 不動産投資型クラウドファンディングのメリットはどこだと考えていられますか?
- 物件の施工はグループ会社の岩本組が担当しているのでしょうか?
- ASSECLIの今後の取り組みについて
- 投資家の方へ向けたメッセージ
- まとめ
ASSECLIを運営する株式会社プレミアムバリューバンクとは
ASSECLIを手掛ける株式会社プレミアムバリューバンクは不動産会社です。
会社概要は次のとおりです。
社名 | 株式会社プレミアムバリューバンク |
設立 | 2011年 6月 |
資本金 | 1億円 |
代表者 | 代表取締役会長 藤本 保雅 代表取締役社長 北野 孝 |
従業員数 | 85名 |
登録/加入協会 | 宅地建物取引業 : 国土交通大臣(2)第8397号 第二種金融商品取引業 : 関東財務局長(金商)第3061号 不動産投資顧問業 : 国土交通大臣(一般)001212号 不動産特定共同事業許可番号 : 東京都知事 第115号 賃貸住宅管理業者 : 国土交通大臣(1)第4504号 マンション管理業者 : 国土交通省(1)第034401号 プライバシーマーク : 認定番号17002775(01) |
所在地 | 〒105-0001 東京都港区北青山3-6-7 パラシオタワー4階 |
グループ会社 | 株式会社岩本組(建設会社):100%子会社 |
なお、今回の取材には次の2名にご協力いただきました。
- アセットマネジメント事業部 ゼネラルマネージャー 月井 佑人 様
- サポート部 マネジメントチーム 加藤 力弘 様
なお、質問にご回答いただいた方がわかるように、ご回答の先頭に( )でお名前を記載しています(敬称略)。
業績はどのように推移していますか?
(月井)上場企業ではないため、売上は非開示です。
参考までにお伝えしますと、当社は2018年12月に不動産特定共同事業の1号と2号を取得しました。
その許可要件は「資産の合計から負債の合計を控除した額が、出資額の100分の90に相当しなければならない」という基準があります。
その基準を満たしており、創業以来黒字決算を続けています。
また、直近の自己資本比率は40パーセントを超えている状況です。
一般の不動産会社とは異なる強みを教えてください。
(月井)アパート、マンション、ビルなど、一棟物件の売買に強いところです。
創業からのメイン事業であり、取引件数は1,000件を超えています。
現在の不動産業界の市況をどう捉えていますか?
(月井)最近は、金融機関からの融資が厳しくなっています。
そのため、一棟物件を個人で購入することはかなり厳しい状況です。
そこで、当社では「クラウドファンディング」に注目しました。
クラウドファンディングを使えば少額でも投資できますし、無理に融資を受けることなく手持ちのお金の範囲で投資することができます。
これは、現在の不動産投資市場のニーズにマッチしているシステムだと思っています。
また、将来的には自社が探した物件だけではなく、他の事業者の方にもASSECLI(アセクリ)のシステムを利用していただき、資金調達するためのプラットフォームを提供することを考えています。
クラウドファンディングを利用した不動産投資に着目したのはいつ頃からだったのですか?
(月井)2017年頃です。
まだ融資が付きやすかった頃ですが、小口投資の需要も必ず生まれると思っていました。
また、私たちは積極的に不動産テックを取り入れてきています。
クラウドファンディングを利用すれば、全国の物件に対する資金の募集ができるのではないかと考えていました。
ASSECLIのメリットに迫る
投資家としては、ASSECLI(アセクリ)への投資によって生まれるメリットや収益に興味がある方が多いでしょう。
そこで、ASSECLIの特徴や良さについて、株式会社プレミアムバリューバンクに聞いてみました。
ASSECLIのメリットとはどういった点だと自負していますか?
(月井)まず、気軽に不動産投資ができる点です。
不動産の運営は当社が行うため手間がかかりませんし、1万円という少額から投資できることも大きなメリットです。
また、競合他社さんと同じですが、インターネット上で完結できる点もメリットです。
さらに、ポートフォリオなどが簡単にチェックでたり、優先劣後方式の採用で損失が生まれにくいといったポイントはしっかり押さえています。
他のサービスとの差別化のポイントはどういった点ですか?
(月井)一棟案件を積極的に提供していきたいと思っています。
一棟マンションをリノベーションして運営したり、場合によっては商業ビルであったり、旅館など地方物件の再生案件も視野に入れています。
そういったユニークな案件に対して1万円から投資できるため、資金があまり多くない方でも投資を始められますし、分散投資することも容易です。
そのため、若い方でも始められますし、もちろん40代や50代といった方でも気軽にリスクを抑えながら不動産投資に取り組めます。
サイトをローンチした後の投資家の方からの反響はいかがですか?
(月井)SNSやブロガーさんには早くから注目していただいています。
そのため、マーケティングはまだ行っていませんが、定期的に会員登録をいただいています。
(加藤)ネットで完結する投資なので、マーケティングもネット上での広告を中心に行いたいと考えています。
実績自体が一番の宣伝になるので、まずは1号2号と実績を積み重ねていきたいです。
そして、その工程を評価していただき、良い口コミが発生すれば会員数は自然に増えていくのではないかと思っています。
案件に関して金額や月間件数などの目標はありますか?
(加藤)がむしゃらに案件数を出すというよりは、しっかりとした案件を提供していきたいと思っています。
当社のノウハウを最大限に活かす場合、一棟物件がメインになってきます。
ただ、一棟物件の場合は1件あたりの額が大きいくなります。
そのため、一棟物件ばかりではなく区分マンション案件も提供することになると思います。
提供する案件は慎重に判断しながら、まずは月間1件の提供を目標にしています。
案件の金額は5,000万円から1億円くらいのものが規模的にちょうど良いと思っています。
金額が大きなものでは、3億円ぐらいのものもやっていきたいです。
クラウドファンディングと物販との棲み分けに基準はありますか?
(月井)明確な基準は設けていません。
鑑定評価や土地の評価などで、価値が高いものをなるべくクラウドファンディングの方で出していきたいと思っています。
物件の特徴についてもお伝えいただけますか?
(月井)他社さんを見ていると、区分マンションが中心ですよね。
そこで、当社では地方の商業施設や旅館などを手掛けてバリューアップさせて高い収益性を確保していったり、さまざまなタイプの不動産に投資できるようにしたりしたいと思っています。
「次はどんな不動産が出るのかな?」という楽しみも提供したいですね!
あとは、四国などの地方になりますが、ゆくゆくはそういったところで商業施設をつくったりしていきたいです。
利回りは4%~8%となっていますが、利回り8%案件とはどんな不動産の運営を行うのでしょうか
(月井)詳細は未定ですが、地方の一棟物件は都心のものより利回りが高くなる傾向にあります。
また、一棟物件の場合は区分よりも空室リスクが低いことが強みになりますし、収益性も安定します。
ただ、都心の物件はどうしても利回りは低くなります。
投資家のみなさまにはリスクとリターンのバランスを見て投資していただきたいですね。
リスクカバーとしてはどのような取り組みをされていますか?
(月井)まずは、先ほど申し上げたように優先劣後方式の採用です。
物件自体、極力価格下落が劣後の範囲内で収まるように選んでおり、投資家様の元本割れを絶対発生させないくらいの意気込みです。
(加藤)弊社はいままで1,000件以上の一棟物件の取引実績があります。
そこで培った目利きの力を「これなら絶対元本割れしないだろう」という物件を出す予定です。
-劣後出資の割合はどれくらいを想定してらっしゃるのですか?
(月井)10パーセントから30パーセントを想定しています。
立地や物件の種類によって変えていこうと思っています。
不動産投資型クラウドファンディングのメリットはどこだと考えていられますか?
物件の情報がわかるところです。
当社は不動産特定共同事業業者なので、不動産への専門知識や社内統制が取れているといった面まで含めて、投資家のみなさまには評価していただきたいと思っています。
(加藤)ソーシャルレンディングの場合は「貸付」という形なので、融資先はともかく、運用される物件情報までは明らかにならないケースもあります。
貸付先がわからないという点は、投資家の方はどうしても不安に思われるかと思います。
そういった意味で、不動産投資型クラウドファンディングはソーシャルレンディングよりも透明性が高いと思っています。
当社は不動産特定共同事業法の許可を持っているため、システム、ノウハウ、知識がありますし、体制も整っています。
不動産のプロが集まった会社であるため、貸付先がわからないという場合よりも投資家のみなさまにはご安心いただけるのではないかと思っています。
物件の施工はグループ会社の岩本組が担当しているのでしょうか?
(月井)基本的には岩本組が施工しています。
ただし、すべてというわけではありません。
物件のリノベーションなども岩本組が担当しています。
ASSECLIの今後の取り組みについて
不動産のプロ集団であるプレミアムバリューバンクが手掛けるASSECLI(アセクリ)。
今後はどのような取り組みを行っていくのでしょうか?
気になる今後の活動について聞いてみました!
どのように会員を増やしていくか方針などがあれば教えてください。
(月井)1号目のファンドを出した後にセミナーをやるなどして、投資家のみなさまにASSECLIに対する理解を深めていただければと思っています。
また、ブロガーさんなどに取り上げていただければ、認知度の向上にもつながると思っています。
不動産投資家からクラウドファンディング投資家への誘導、その逆を行う予定はありますか?
(月井)もちろん、従来のお客様にもASSECLIをご案内していきます。
(加藤)投資家の方にとって、実際の「不動産投資」と「不動産投資型クラウドファンディング」はまったく別の投資として認識していただけると思っています。
棲み分けも特に問題なく行えると思います。
単純に不労所得を増やしたい、資産運用したいという場合は不動産投資型クラウドファンディングを、融資を受けて将来を見据えた資産形成をしたい場合は不動産投資を、といった選択肢を作ることができるようになると思います。
もちろん、両方に取り組むこともできます。
ただ、市況として融資がつきにくくなっているため、クラウドファンディングの需要が高まっていくのではないかと思っています。
投資家の方へ向けたメッセージ
最後に、ASSECLIへの投資を検討している投資家の方へのメッセージをいただきました!
どのような投資家に利用してもらいたいと考えていますか?
(月井)もちろん、どなたにでもご利用いただきたいと思っています。
特に、これまで「不動産投資などできるとも思っていなかった」「自分がやるとは思っていなかった」という方にぜひご利用いただきたいです。
小口でも不動産投資できるということを知っていただければ、不動産投資の間口がぐっと広がると思います。
また、元々不動産を所有されている方も、異なる物件を体験いただけると思います。
ASSECLIの魅力を存分にお伝えください!
やはり、当社物件の最大の特徴は、一棟もの中心である点です。
(月井)収益を取れる地方の一棟物件はまだそれほど他社さんでも多くないので、安全性と収益性を両立させたいですね。
地方の一棟ものに強いことは、当社の独自性と言えます。
また、優先劣後もしっかりと数字を取り、社内や社外を含め評価や適性な格付けをさせていただきます。
そして、投資家のみなさまの元本割れのリスクを可能な限り低減し、「ミドルリスク・ミドルリターン」を極力「ローリスク・ミドルリターン」くらいにしたいですね。
そして、1万円から始められる点も大きな魅力です。
一棟マンションや大きなビル、商業施設など、さまざまなアセットタイプに投資できるような物件、おもしろい商品をASSECLIに出していきたいと思っています。
(加藤)さらに、地方の商業物件案件ならサービス券がもらえるといったような付加価値まで提供できるようになれば、当社の目指す形に近づくのかなと思います。
「不動産があり、ただ売買してお金が入ってきました」ということは投資の観点からすればもちろん正しいのですが、ちょっとつまらないのかなと思います。
物件に思い入れを持っていただくためにも、施工やリノベーションから手掛ける案件の場合は、物件の写真を掲載して完成の度合いをレポートしたり、客入りの様子を配信したり、今後は情報を定期的に出せたら投資家のみなさまの楽しみも広がるのではないかと思います。
(月井)当社は全国的に不動産会社や管理会社、修繕業者にパイプがあります。
ですので、エリアを限定せずどこでも取り組めることが強みです。
少しでも案件候補の不動産が見つかったら、収益性や集客力、マーケティング戦略をリサーチし、場所を限定せず「良いだろう」と思えればどんどんやっていきたいなと思っています。
(加藤)もちろんお客様に収益を提供し、損失を発生させないことが第一ですから、リサーチには専門のスタッフが十分時間を掛けてしっかりとやります。
その上で、リサーチの結果が良いものを随時提供していければと思っています。
最後に投資家の方にメッセージをお願いします!
(加藤)まだ不動産投資型クラウドファンディングの知名度は低いですよね。
株式投資などとは異なり安定した収入が入りますし、ミドルリスク・ミドルリターンの商品ですが、いきなり資産価値がくなることもありません。
定期的に配当金が分配されるため、資産形成の一つとして不動産型クラウドファンディングへの投資を積極的に検討していただけたら嬉しいです。
ASSECLIに限らずですが、仮想通貨などは相場の変動が激しく、ある種のばくち的な意味を持つ資産形成ではなく、不動産投資型クラウドファンディングは堅実的な投資の部類の一つだと思います。
投資家のみなさまの資産形成のポートフォリオの中に、ぜひとも不動産型クラウドファンディングを今後の資産形成の一つとして検討していただけたら幸いです。
まとめ
不動産投資型クラウドファンディング「ASSECLI」(アセクリ)を運営する株式会社プレミアムバリューバンクをインタビューさせていただいた際の内容をお伝えしました。
他の不動産投資クラウドファンディングとは異なり、一棟物件に強みを持つプレミアムバリューバンクだからこそ、今後はそういった他サービスとは異なる案件を提供してくれるのではないかとクラウドアンサー編集部は強く感じました。
投資家のみなさんにとっては、投資先の選択肢の増加につながるのではないでしょうか。
また、地方の商業物件の案件におけるサービス券の提供や、リノベーション案件における物件完成の度合いをレポーティングなど、他社にはない投資家を楽しませるための取り組みにも積極的だと感じました。
これからどういった案件が公開されていくのかが待ち遠しいところです。
今回の取材記事をお読みいただき、少しでもASSECLIに興味を持った方は、ぜひ口座開設をしてみてください。
口座開設は無料で行うことができますよ。