日本有数のクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を運営する株式会社CAMPFIRE。
その関連会社である株式会社CAMPFIRE SOCIAL CAPITALでは、融資型クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE Owners」を2019年9月末から運営開始します。
運営に先立ち、2019年9月11日(水)から事前会員登録を開始しました。
そのサービス概要について確認していきましょう。
目次
「CAMPFIRE Owners」とは
出典:CAMPFIRE Owners(キャンプファイヤーオーナーズ)
「CAMPFIRE」は日本最大級の購入型、寄付型クラウドファンディグサイトです。
高い知名度を誇っており、作品の制作費の調達、商品の開発費の調達などに利用する人が多くいます。
一方で、「CAMPFIRE」ではこれまで融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)の扱いは行っていませんでした。
しかし、CAMPFIRE SOCIAL CAPITALでは「第二種金融商品取引業登録」と「貸金業登録」を行い、インターネットでファンド組成と資金募集、そして貸付を行う体制を整備したことで、融資型クラウドファンディングサービスの運営が可能になりました。
CAMPFIREグループで融資、寄付、購入という多様なクラウドファンディングサービスを提供。
個人・法人を問わず、誰もが資金調達をインターネット上で行えるようになったのです。
CAMPFIRE Ownersのサービス内容
「CAMPFIRE Owners」はソーシャルレンディングと同じく、インターネット上で借り手と小口の貸し手を結びつけるサービスです。
小口の貸し手は投資家となって少ない金額から投資を行い、融資の際に発生す
る金利を受け取ることができます。
CAMPFIREではこれまで購入型のクラウドファンディングが中心であり、金銭的な対価ではなく商品やサービスを対価として受け取る仕組みでした。
しかし、「CAMPFIRE Owners」では直接的に金銭を受け取ることができるため、純粋に資産運用を行いたい投資家にとって大きなメリットのあるサービスとなっています。
投資家登録に際しては、投資家適格性の審査があります。
CAMPFIRE Ownersで取扱い予定の案件
CAMPFIRE Ownersは2019年9月下旬から案件の取り扱いを開始するとしています。
どのような案件の募集が行われるのか、具体例も提示されているので確認してみましょう!
案件の募集営業者はいずれも株式会社CAMPFIREです。
投資家から集めた資金は各借入人事業者に貸付が行われます。
1.障がい者技術育成プロジェクトファンド
借入人 | 特定非営利活動法人テイラーズ・ギルド |
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目標募集金額 | 300万円 |
予定利回り | 3.0%(年率、税引き前) |
予定運用期間 | 12ヶ月 |
償還方法 | 元利一括返済 |
2.コスメブランド研究開発ファンド
借入人 | 日東電化工業株式会社 |
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目標募集金額 | 1,500万円 |
予定利回り | 5.0%(年率、税引き前) |
予定運用期間 | 12ヶ月 |
償還方法 | 元利一括返済 |
3.エチオピア環境リサイクルファンド
借入人 | 株式会社フクナガエンジニアリング |
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目標募集金額 | 300万円 |
予定利回り | 3.0%(年率、税引き前) |
予定運用期間 | 12ヶ月 |
償還方法 | 元利一括返済 |
4.ADHDサポート教育事業ファンド
借入人 | 日本教育設計株式会社 |
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目標募集金額 | 300万円 |
予定利回り | 3.0%(年率、税引き前) |
予定運用期間 | 12ヶ月 |
償還方法 | 元利一括返済 |
一般の金融機関では資金調達の難しい案件が中心です。
どの案件も借入人の名前が記載されています。
融資先の匿名化を行わず、投資家に対し情報開示を行いたいという方針を持っています。
これは、昨今のソーシャルレンディング会社の流れと同じものです。
また、融資先の種類ですが、福祉関係、教育、海外、事業開発とさまざまです。
他のソーシャルレンディング会社ではなかなか見られない案件もあります。
社会福祉関係の事業に投資したいという方には、CAMPFIRE Ownersは利用する価値が高いでしょう。
一方、現状の利回りは3パーセントから5パーセントとやや低めです。
企業の事業開発案件の利回りは5パーセントと一般的な水準ですが、福祉関係だとどうしても低めの数字になってしまうのでしょう。
利益だけを得るのではなく、社会貢献と投資を同時に行いたいという方向けです。
まとめ
クラウドファンディングの大手であるCAMPFIREがソーシャルレンディング事業を開始しました。
扱う案件を見ると社会福祉関係の案件が多く、利回りと安全性についてはまだ詳細はわかりません。
まずは案件の詳細を確認し、どれほど投資家保護の取り組みを行っているかを見てから投資の可否を判断していきましょう。
なお、現時点では情報開示がしっかりと行われています。
まずは投資家登録を行い、案件募集開示時にスムーズに情報をチェックできるようにしておくことをおすすめします。
なお、こちらでCampfire Ownersに関する口コミや評判、案件について細かく解説しています。