不動産投資型クラウドファンディングサイト「CREAL」では、2020年4月27日(月)から保育所案件の募集が開始されます。
ここでは、当該案件の内容と、保育園案件の投資先としての妥当性などを確認していきます。
投資を検討している方は、参考にしてみてください。
目次
募集総額4億6,900万円の(仮)ココファン・ナーサリー旗の台案件の概要
出典:CREAL(クリアル)
CREAL(クリアル)が募集を行うのは、株式会社学研ココファン・ナーサリーが東京都品川区に新設する保育所「(仮称)ココファン・ナーサリー旗の台」の土地および建物取得資金案件です。
株式会社学研ココファン・ナーサリーはCREAL(クリアル)を通じて取得した資金で保育園の土地を購入します。
そして、保育園を建設しその運営で得られたお金が投資家に配当されるというスキームです。
概要
募集金額 | 46,900万円 |
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成立下限額 | 30,000万円 |
想定利回り(年利) | 6.0% |
想定運用期間 | 15ヶ月 |
想定初回配当日 | 2021年5月31日(月) |
最小投資金額 | 1万円 |
募集期間 | 2020年4月27日(月)~2020年5月26日(火) |
募集条件は上の表のようになっています。
配当開始は保育園の完成後なので、2021年5月31日(月)が初回となることに注意してください。
もちろん、運用期間に応じた配当金は支払われるため、1回あたりの配当額は大きくなります。
利回りが高い
特筆するべきは、年利6パーセントという利回りの高さでしょう。
CREAL(クリアル)では以前にも保育園案件が募集されたことがありますが、その際は4パーセントと標準的な利回りでした。
当該案件は、収益性を求める方にとっては見逃せないでしょう。
劣後出資割合は20%
不動産投資柄クラウドファンディングに投資する際は、資産の保全性にも注意する必要があります。
当該案件では、投資家からの募集金額は46,900万円ですが、CREAL(クリアル)の劣後出資金額は11,700万円となっています。
つまり、劣後出資割合は次のように計算され、ほぼ20パーセントです。
- 11,700万円÷(46,900+11,700)万円=19.96%
そのため、仮に20パーセント土地と建物がの価値が下がったとしても、投資家が損失を負うことがありません。
資産の保全性は高いと言えるでしょう。
保育園案件の特徴
CREAL(クリアル)では、これまでにも数回保育園案件の募集が行われたことがあります。
投資先として保育園案件は事業の成功の可能性が高いのか、また収益性はどうなのかといった点を考えてみましょう。
特徴①:収益が安定しやすい
保育園は社会福祉のための施設です。
基本的に社会福祉法人、もしくは株式会社によって運営されています。
当該案件における建設予定の保育園は、東京都の認可保育園の認定を受けており、運営資金の大半が東京都から支給されます。
認可保育園の場合、預ける保護者の収入によって子供の保育料を区が決めているため、毎月保育園が得る収入金額は大きく変化することがなく安定しています。
そのため、保育園側が過剰な設備投資などを行って支出を増やさない限りは、赤字で保育園が閉園されることはまずないと考えられます。
特徴②:運営元に保育園運営実績がある
保育園の運営は株式会社学研ココファン・ナーサリーが行います。
株式会社学研ココファン・ナーサリーは、東証一部上場企業である学研ホールディングスの子会社です。
株式会社学研ココファン・ナーサリーは、これまでにも多数の認可保育園の運営実績があり、保育園運営のノウハウを豊富に有している会社です。
認可保育園の運営というリスクの低い事業を手掛けているため、倒産リスクは低く、東証一部上場業が親会社ということは不正行為などが行われるリスクも低いと考えられます。
したがって、保育園運営会社の信用性は高いです。
特徴③:待機児童が多く保育園の需要が高い
当該保育園が建てられる東京都品川区には、2020年4月時点で待機児童が12人います。
待機児童が発生するほど保育園の事情も高く、保育園を設立したものの利用者がいないという事態はまずないと考えられます。
むしろ、保育園に入りたくても入れない子供がまだまだいるほどです。
社会的な事情に即しており、社会貢献的な意味合いのある案件だと言えます。
特徴④:保育園特有のリスクがある
保育園案件にまったくリスクがないわけではありません。
保育園でよくある問題が、園長が保育士の不審を買ったために、保育士が一斉に退職してしまうというものです。
保育士は需要が高く、転職が比較的容易な職業です。
そのため、園長と保育士が不仲になリ退職してしまうと、保育園のオペレーション的に不可能となり、閉園せざるを得ないこともあるのです。
つまり、人員確保のリスクがあると言えます。
また、乳児や幼児の不測の事故が発生する可能性があります。
そういった事故が発生した場合、子供を預けていた親が保育園から子供を引き取り、別の保育園に預けてしまうこともあるのです。
事故などの問題や保護者とのトラブルが起これば認可取り消しが起こり、一気に経営が不安定になる可能性があります。
コロナショックによる影響は?
2020年4月現在、投資をする上で考えなければならないのがコロナショックの影響でしょう。
保育園運営に対するコロナショックの影響は、基本的に軽微なものだと考えられます。
まず、保育園自体は東京都から営業停止要請を受けておらず、2020年4月時点で運営を行っています。
そのため、東京都からの補助金が下りなくなり、収入が不安定になる可能性は非常に低いと考えられます。
むしろ、コロナショックによって収入が減ったり失業する人が増えれば、それまで専業主婦(夫)だった人も働くようになり、子供を保育園に預けざるを得ない状況になる可能性があります。
不況になれば収入源を補うため働きに出る人が増えるため、保育園の需要はますます増していくのです。
人員確保リスクや保育園内でのコロナウイルス発生などの問題が発生しない限りは、保育園の経営自体は非常に安定しているものです。
まとめ:総論
当該CREAL(クリアル)の保育園案件は、収益性が保育園案件としては非常に高く、また認可保育園の運営であるため、収益性も大変安定しています。
東京都品川区の待機児童はまだまだおり、保育園自体の需要も高いです。
入園する子供がおらず、収入が増えないことも考えにくいです。
投資先としては大変に安定していると言えるでしょう。
そして、コロナショック下では、保育園の需要は落ち込むことどころか、むしろ高まる可能性が高いです。
当該案件に投資することのメリットは、収益面でもまた社会貢献的な意味でも非常に大きいのではないでしょうか?
なお、CREALについてはこちらで詳しく解説しています。
口座開設を検討している方は、ぜひ一度目を通してみてください。
口座は開設も維持も無料です。
この機会に解説しておくと良いでしょう。