クラウドアンサーでは、不動産投資型クラウドファンディングサイトやソーシャルレンディングサイトに実際に投資して、その配当の模様をレポートしています。
不動産投資型クラウドファンディングサイト「CREAL(クリアル)」には2019年7月から投資をしており、これまで14回のレポートを掲載しています。
コロナ禍でも、返済遅延や配当金の減額もなく、配当を続けているCREAL(クリアル)。
今回は、2020年11月・第15回目の配当結果をお伝えします。
目次
CREAL(クリアル)の投資案件15回目の配当結果
出典:CREAL(クリアル)
まずは、クラウドアンサーが投資しているCREAL(クリアル)の投資案件、およびその配当結果を確認しておきましょう。
投資案件概要
運用対象は千葉県南房総市にあるリゾートホテル「ちくらつなぐホテル」です。
募集金額 | 2億3,760万円 |
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ファンド名 | ちくらつなぐホテル |
予定運用期間 | 24ヶ月 |
名目利回り |
1年目:4.0% 2年目:6.0% |
小学校を改装して作られたホテルであり、海外からの観光客というよりは付近の自治体から来る利用者が多いホテルです。
配当金の結果と累積配当金
2020年11月30日(月)に配当が行われました。
その結果は次のとおりです。
出典:CREAL(クリアル)
今回の配当金は510円、源泉徴収106円を引くと404円です。
累計利益額は4,410円です
スケジュールの遅延も配当金の大幅な減額もなく、予定通りの配当結果です。
ちくらつなぐホテルに投資を始めてから1年半近くが経ちますが、当初の想定通りの投資結果が続いており、利益を得ることに成功しています。
コロナ第3波到来でCREALのホテル案件はどうなる?
ちくらつなぐホテルをはじめとするホテルなどの宿泊施設は、新型コロナウイルスの流行により大幅な打撃を受けています。
2020年9月から10月は、Go To トラベルの効果で観光客数の盛り返しも見られました。
しかし、2020年11月に入ってからは新型コロナウイルス第3波の到来で、感染者数が再度増加し客足にも影響が出かねません。
今後のちくらつなぐホテルなど、CREALのホテル案件はどうなっていくのでしょうか?
Go To トラベル続行で国内旅行者需要は一定の規模を保つ
政府では、Go To トラベルを2021年のゴールデンウィークまで続行する意向を示しています。
Go To トラベルにより、ちくらつなぐホテルの利用者数が回復したこともあり、この施策が続くの喜ばしいことでしょう。
一方で、海外からの観光客の受け入れはまだ始まっておらず、海外から観光客を主な顧客としていたホテルは集客が非常に厳しい状態にあります。
ちくらつなぐホテルは、外国人向け高級リゾートホテルというよりも、気軽に日帰りで滞在できる、比較的安価で利用しやすいホテルです。
そのため、Go To トラベルの恩恵を受けやすく、一定の利用者は今後も見込めそうです。
都心に近いホテルはワーケーション需要が高い
ちくらつなぐホテルは、海が近いいわゆるリゾート地に立地するホテルです。
ちくらつなぐホテルは、政府が提唱するリゾート地で仕事をする「ワーケーション」の滞在先としての需要があります。
冬場は海に近いリゾート地は客数が減りがちですが、都心からほど近く、広々と落ち着いた環境で仕事ができるワーケーションの滞在先として、ちくらつなぐホテルには一定の需要がありそうです。
総じて、国内の観光客向けの施設は前年比では売上が下がるものの、一定の売り上げが確保できる一方で、海外からの観光客向けの宿泊施設は集客が厳しいと言えそうです。
実際にCREAL(クリアル)でもホテルとして運用していた東京・上野のホテルをオフィスに改装するプロジェクトを立ち上げています。
CREALが12月上旬から募集する大型レジデンス一棟案件は投資先として妥当?
CREAL(クリアル)では、宿泊施設以外にも多様な不動産物件の運営案件を提供しています。
2020年12月上旬には、大型一棟レジデンスを運用する案件を告知しています。
この大型レジデンス案件が、コロナ禍での投資先として妥当なのかを考えてみましょう
利回りは6%と高め
告知情報では、この案件の想定利回りは6パーセントです。
不動産投資型クラウドファンディング案件では、かなり高めの利回りとなっています。
CREAL(クリアル)が募集する案件でも、想定利回り6パーセントの案件は少ないです。
利回りの高い投資先を好む人には、投資する価値が高いと言えるでしょう。
運用期間は12ヶ月であり長期ではない
リスクの上で気になるのが、運用期間です。
短期的な運用期間であれば、大きな市況変化に巻き込まれにくいですが、長期運用案件になると暴落に巻き込まれやすくなります。
コロナ禍では市況の先行きが読めないだけに、慎重に検討する必要があるでしょう。
この案件の運用期間は12ヶ月であり、その期間に大幅な地価の下落などが起こる可能性は比較的低いと考えられます。
運用物件も、不況でも需要が落ちにくい居住用不動産であり、中期運用であるため市況変動リスクを避けやすいです。
低リスクである投資先を求める方にとって、需要がありそうです。
東京都の人口減少の影響は?
この案件の運営対象はマンションです。
そこで気になるのは、東京都内の人口減少の影響です。
東京都内は2020年4月には人口1,400万人を突破しましたが、2020年11月1日時点の人口は1,396万人まで減っており、この半年で3万人強の人口減少が見られます。
そうなると、都内の居住物件の需要も減ることも考えなくてはなりません。
一方で、人口減少理由の大半は外国人の流出です。
日本人がコロナ禍を避けて別の自治体へ転出したのではなく、仕事の都合で来日していた外国人の帰国による流出が人口減少の主な要因と考えられます。
コロナ禍で移動が制限され、日本に仕事で訪れる外国人が減っているために、東京の人口が減少したと捉えられます。
外国人向けの高級レジデンスなどでは、需要が減少する可能性も考えられますが、一般的な家賃相場のレジデンスでは、大きな需要の減少は起こりにくいでしょう。
まとめ
CREAL(クリアル)のちくらつなぐホテル案件は、2020年11月も問題なく配当が行われました。
新型コロナウイルスの流行は観光業に大きな打撃を与えていますが、Go To トラベルの効果もあり、国内観光客向けの宿泊施設案件は一定の売り上げが見込めるにまで回復しています。
ただし、これから本格的な冬の到来によりさらなるコロナ禍の発生リスクもあります。
そのリスクも考えて、宿泊施設だけではなく居住物件など比較的不況に強いと言われる物件への投資も検討してみてはいかがでしょうか?
なお、CREAL(クリアル)は下の「サービスサイト」から無料で口座開設することができますよ。