貸付投資のオンラインマーケット運営する「Funds(ファンズ)」が、2020年8月17日(月)に温浴事業を展開するJASDAQ上場企業、株式会社極楽湯ホールディングスの子会社との業務提携を発表しました。
業務提携の内容とともに、2社の狙いを見ていきましょう。
目次
Funds(ファンズ)とは
出典:Funds(ファンズ)
まず、Funds(ファンズ)とは、どのような事業を展開している会社なのかについて紹介しておきましょう。
貸付投資のオンラインマーケット
Funds(ファンズ)は、貸付投資のオンラインマーケット事業を行なっています。
投資家は、Funds(ファンズ)を通じて資金を必要とする企業にお金を貸し、金利を受け取ることができます。
投資家はFunds(ファンズ)のサイトにアクセスし、自分が投資したい案件を選びます。
投資家は1円から投資が可能であり、投資金額に応じて定期的に配当金を受け取ることができます。
1円から不労所得形成が可能となっています。
上場企業への融資を専門としている
Funds(ファンズ)の大きな特徴として、融資先を上場企業に絞っている点が挙げられます。
従来、ソーシャルレンディングに投資する際、融資先が返済ができなくなるリスクが投資家には伴っていました。
実際に、貸し倒れで損失を被った投資家もいます。
そこで、Funds(ファンズ)は資本力のある上場企業に貸し付け先を限定することで返済リスクを抑えているのです。
Funds(ファンズ)は2019年1月からオンラインマーケット事業を展開していますが、これまで一度も貸し倒れを起こしたことはありません。
極楽湯ホールディングスとは
出典:極楽湯ホールディングス公式サイト
Funds(ファンズ)はと業務提携を行った、株式会社極楽湯ホールディングスとはどういった会社でしょうか?
その概要をお伝えしましょう。
会社概要
株式会社極楽湯ホールディングスの会社概要です。
会社名 | 株式会社極楽湯ホールディングス |
---|---|
設立 | 1980年 |
売上高 | 145億9700万円(2020年3月期) |
資本金 | 36億8,319万3,199円(2020年3月31日現在) |
所在地 | 東京都千代田区麹町二丁目4番地 麹町鶴屋八幡ビル6階 |
資本金 | 36億8,319万3,199円(2020年3月31日現在) |
店舗数 | 53店舗
国内(直営30店舗、FC13店舗、グループ2店舗) 海外(直営4店舗、FC4店舗) |
温浴事業を展開するJASDAQ上場企業
株式会社極楽湯ホールディングスは、グループ企業を含め「極楽湯」および「RAKU SPA」という名称の温泉やSPA施設を展開しています。
JASDAQ上場企業であるため、Funds(ファンズ)の貸付先としての条件を満たしています。
今回Funds(ファンズ)が提携を行うのは、株式会社極楽ホールディングスの子会社である「合同会社極楽湯レンダー」です。
極楽湯ホールディングスとFunds(ファンズ)の業務提携の狙い
出典:Funds(ファンズ)
では、株式会社極楽湯ホールディングスとFunds(ファンズ)が業務提携を行った目的として、どういった狙いが考えられるでしょうか?
目的①:Funds(ファンズ)を通して資金調達を行う
第一の目的は、Funds(ファンズ)を通じて、株式会社極楽湯ホールディングスが資金調達を行うことだと考えられます。
Funds(ファンズ)は資金を必要としている企業を探し、その企業に投資家から集めたお金を貸し付けることで売上を伸ばしています。
株式会社極楽湯ホールディングスも金融機関以外からの資金調達源を確保できるという点に置いて、Funds(ファンズ)を利用するメリットがあります。
店舗の開発や取得、また改修資金などに使われることが推測されます。
目的②:Fundsを利用した投資家に優待を実施し販促効果を狙う
もう一つの大きな狙いが、Funds(ファンズ)を通じた株式会社極楽湯ホールディングスのファン獲得です。
株式会社極楽湯ホールディングスのプレスリリースには、次のような記載があります。
各種コラボ施策と同様に極楽湯、RAKU SPA、RAKU CAFEなどの温浴施設及び娯楽施設を利用するきっかけとファン作りのために、Funds上での優待券付ファンドを提供するための提携となります。当社にとってインターネットを活用した資金調達は新しいチャレンジです。
これまで全国津々浦々にお風呂を作りファンを増やしていく戦略をとってまいりましたが、今回のチャレンジを通じ、ファンとなって応援してくださる方との新しい関係を築くことができればと考えております。
Funds(ファンズ)は、広告代理店電通と「FinCommunity Marketing」を言うテーマを掲げた業務提携を行っています。
これは、Funds(ファンズ)を通じて多様な企業が資金の募集を行うとともに、投資家に対して割引などの特典を与えることで、自社のファン獲得に努めるという活動です。
この株式会社極楽湯ホールディングスとのFundsの提携におけるリリースでは、投資家に優待券を付けることが発表されています。
投資家にとっては配当金を得るだけではなく、優待券を使って株式会社極楽湯ホールディングス傘下の銭湯施設を割安な価格で利用できるメリットがあります。
そして、株式会社極楽湯ホールディングスにとっても、これまでアプローチできていなかった顧客層に戦闘をアピールできるメリットがあるのです。
目的③:Funds(ファンズ)の他のユニークな業務提携・案件
Funds(ファンズ)では、このような特典付の案件を過去に募集したことがあります。
その過去の例を見ていきましょう。
大阪王将の割引券付案件
中華料理店「大阪王将」を運営するイートアンド株式会社との提携案件です。
この案件に投資した投資家には、大阪王将の一部店舗で使える割引券が配布されました。
また、新規メニュー開発イベントに参加できるという「体験型」の特典も与えられたのです。
R baker割引券付案件
大阪王将と同じく、イートアンド株式会社が運営するパン販売店R bakerの割引券付き案件です。
R bakerで買い物をする時に、10%割引になるクーポンが付いた案件です。
口座開設者への観劇チケットサービス
優待月案件ではありませんが、Fundsでは口座開設者に対し、「イマーシブシアター『サクラヒメ』~『桜姫東文章』より~」という劇のチケットをプレゼントしたこともあります。
新規口座開設者、既存の口座会員の両方が応募できるキャンペーンでした。
キャッシュバック等金銭的なメリットではない、観劇チケットがもらえるユニークなキャンペーンはFunds(ファンズ)ならではといえるでしょう。
まとめ
Funds(ファンズ)は2020年8月4日(火)に電通との提携で発表した「Fin Community Marketing」というテーマの通りに、多様な業種との業務提携をこれからも続けていくものと思われます。
Funds(ファンズ)は、他社と比較すれば利回りはそれほど高くはありません。
しかし、優待付き案件を積極的に利用できれば利回りの低さを補うことができるでしょう。
もちろん貸付先が上場企業であるため、資産の保全性は高く投資先としての信頼性は高いものがあります。
元本の損失を避けたい人にとっては、Funds(ファンズ)は大変に利用価値のある投資先だと言えます。
金銭的なリターンだけではなく、割引チケットや体験型のリターンを求める方は、ぜひFunds(ファンズ)に口座を開設してみてはいかがでしょうか?
口座開設手数料、口座維持手数料はいずれも無料です。
良い案件が登場してから口座開設していると、案件の募集期間に間に合わない可能性があるので、早めに開設しておくことをおすすめします。