上場企業への融資案件を専門とするソーシャルレンディングサイト「Funds(ファンズ)」。
2020年8月4日(火)、そのFundsが大手広告代理店電通との業務提携を発表しました。
Fundsと電通の業務提携内容について詳しく解説していきます。
目次
Funds(ファンズ)と電通の業務提携の内容
まず、Funds(ファンズ)と電通の業務的な提携の基本的な内容を、プレスリリースにもとづき確認します。
内容①:電通がFundsに資本出資
電通とFundsの資本及び業務提携では、電通がFundsに資本の出資を行います。
これまでも、Fundsは伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社など、有力なベンチャーキャピタル企業からの出資を受けていました。
日本の広告代理店で第1位の売上を誇る電通が出資することで、Fundsの資本力がより強化されると言えるでしょう。
内容②:FinCommunity Marketingを共同で開発
当該業務提携のより生まれるもう一つの大きな効果が、FinCommunity Marketingの共同開発です。
Fundsはこれまでソーシャルレンディング案件を組成する中で、配当を行うだけではなく「飲食店の割引特典」といった、他のソーシャルレンディングサイトでは見られない特典を投資家に対して提供してきました。
投資によって金銭面の利益の配当を行うだけではなく、企業のファンを生み出す活動のことを、電通とFundsでは「FinCommunity Marketing」と位置づけています。
FinCommunity Marketingの内容
出典:Funds(ファンズ)
では、FinCommunity Marketingとは具体的にどういった活動を行うのかについて確認していきましょう。
投資を行うことで企業のファンを増やす取り組み
FinCommunity Marketingとは、投資を通じて企業のファンを獲得するための取り組みです。
企業にとって自社のファンを生み出すことは、直接的な売上の確保につながるだけではなく、SNS上などでファン同士のコミュニティが形成され、自社の商品やサービスなどをインターネット上で消費者に自主的にアピールしてもらえる働きを期待できます。
出典:Funds(ファンズ)
しかし、そういったファンコミュニティの形成は、企業が狙って行うことは容易ではありません。
そこで、オンラインファンド投資を手がけるFundsと、さまざまな企業とパイプを持つ電通が手を組むことで、自社ファン獲得に悩む企業がFundsを利用し、個人投資家に対してアピールできるような仕組みを構築するのです。
自社ファンを獲得したい企業は、Funds上で案件を組成し、投資家から資金募集を行います。
そして、案件運用時に配当金を提供するだけではなく、商品購入クーポンや商品開発者とのイベント、プロジェクト進捗共有ミーティングなど投資家限定のイベントを提供します。
投資を通じてさまざまな投資家に自社の商品やサービスをアピールすることで、自社ファンの獲得を目指します。
投資家側にも金銭リターンだけではなく、プレミアム感のある特典を得ることができるメリットが生まれます。
新型コロナウイルスの流行により、飲食店を中心に経営の見通しが難しくなっている企業が数多くあります。
そこで、Fundsを通したFinCommunity Marketingを実施すれば、投資で企業のことを知った投資家からファンが生まれ、そのファンがファンを生むという好循環につながり、店の経営が安定する効果を見込むことができます。
Fundsによる過去の事例
Fundsでは、過去にもFinCommunity Marketing似近い内容の投資案件の募集が行われたことがあります。
その事例を紹介しましょう。
事例①:大阪王将ファンド
中華料理店「大阪王将」を運営するイートアンド株式会社は、Fundsを通じて5,000万円の資金募集を行いました。
同時に、3万円以上の投資を行った投資家に対して、大阪王将での飲食代が10パーセント割引となる特典を配布したのです。
また、新メニュー先取り試食会および意見交換会に投資家を招待しました。
王将のメニューを割安で味わえるだけではなく、投資家以外は参加できないプレミアムイベントに参加できることで、投資家は大きな満足感を得られるのです。
事例②:R Bakerファンド
イートアンド株式会社では、大阪王将だけではなく「R Baker」というパン屋の店舗取得資金案件の募集も実施しました。
R Bakerも5,000万円の資金調達を行うと同時に、R Bakerの一部店舗で活用できる10パーセントオフの割引券を配布したのです。
R Bakerに投資すれば、配当金を受け取るだけではなく、パンもお得に買えるという二重のメリットを享受できるファンドとして人気を獲得しました。
Funds(ファンズ)が2020年8月25日にオンラインウェビナーを開催
Funds(ファンズ)では、電通との業務提携をきっかけに2020年8月25日(火)にオンラインウェビナーを開催します。
このオンラインウェビナーがどのような内容なのか確認しておきましょう。
開催概要
まずは、このオンラインウェビナーの開催概要を紹介します。
開催日時 | 2020年8月25日(火)13:00〜14:50 |
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場所 | オンライン |
登壇者(五十音順) | 株式会社電通デジタル執行役員/ECD/ACRCセンター長佐久間崇氏
コミュニケーション・ディレクター佐藤尚之氏 アクチュアリ株式会社代表取締役中田華寿子氏 カゴメ株式会社財務経理部IRグループ仲村亮氏 イートアンド株式会社FinCommunity Marketing戦略部ゼネラルマネジャー松本吉浩氏 Funds株式会社代表取締役藤田雄一郎氏 他 |
参加方法 | 事前申し込み |
ファンズ株式会社の代表取締役の藤田雄一郎氏、そして株式会社電通デジタルの執行役員佐久間崇氏などが出席の予定です。
また、電通だけではなく、カゴメ株式会社やイートアンド株式会社といった飲食や食品関係の企業の登壇者もいます。
オンラインウェビナーの内容
このウェビナーでは、ファンやコミュニティの形成に課題を感じながらどのような対策を行ったら良いのか悩む経営者に向けて、自社ファンの獲得やコミュニティ形成に成功した企業の担当者が過去事例や業界動向を交えた講話が行われます。
そして、新しい時代の企業ファン作りに役立つ「FinCommunity Marketing」についても、その詳細が話される予定です。
自社ファンを獲得し、また長く愛される商品づくりを行いたい企業担当者、経営者にとって必見のオンラインウェビナーだと言えます。
まとめ
Funds(ファンズ)は、これまでも伊藤忠商事など有名企業との業務提携を行ってきましたが、国内第1位の広告代理店「電通」と資本提携及び業務提携を行うことで、今後はより多くの企業との案件組成が見込まれそうです。
資本力の増強及びアンケート勢力においてもさらに磨きがかかることでしょう。
また、電通と業務提携を行ったことでFundsの知名度が一層拡大し、ソーシャルレンディング業界の知名度向上にも役立つ効果が期待されます。
Fundsを通じ、飲食店などさまざまな企業がファン活動のための案件募集を行う機会も増えていくでしょう。
Fundsでは1円からの投資が可能です。
この機会に、Fundsでの投資を検討してみてはいかがでしょうか?
口座開設までには時間がかかるため、良い案件を見つけてから開設するのでは間に合わない可能性があるので早めに対応しましょう。
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