取り扱い案件の大半に不動産担保を設定した案件を提供するLENDEX(レンデックス)。
一方で、近頃は無担保案件も徐々に増えつつあります。
そのLENDEX(レンデックス)の新規案件として、歯科医院への融資案件が登場しました。
投資先として妥当かどうか、そのメリットやリスクについて解説していきます。
目次
LENDEX(レンデックス)の医療ファンドとは
まずは、LENDEX(レンデックス)の医療ファンドの募集条件を確認しましょう。
案件概要
案件名 | 医療ファンド 1号 |
募集金額 | 1,000万円 |
想定利回り | 6.0% |
運用期間 | 2020年4月16日(木)〜 2021年4月14日(水) |
担保・保証 | なし |
融資先は麻布の歯科医院
当該案件は、融資先の歯科医院が明らかにされており、その歯科医院の院長のコメントも記載されています。
融資先は「麻布シティデンタルクリニック」という麻布十番の歯科医院です。
LENDEX(レンデックス)の案件掲載ページに、院長のコメントも記載されています。
下記、麻布シティデンタルクリニック 伊丹太郎様からのメッセージ
「歯医者さんに行きたくないという患者さんのご意見の一つに、治療の回数、期間がかかるという事がございます。
できる限り最短にて、患者様の貴重なお時間を無駄にしない事はこれからの歯科医院の務めではないかと考えておりました。
今回、即日治療完結も可能にする光学印象の導入は、患者さんの貴重なお時間を守る事ができ、当院としても夢の膨らむ医療の進歩です。
どうしても高額な設備になります事を相談させて頂き、レンデックス様に後押しして頂きました。ありがとうございました。
麻布シティデンタルクリニック 伊丹 太郎
院長の言葉からは、募集の1,000万円が歯科医院の治療設備の購入費用に充てられることがわかります。
10%の「診療費割引特典」あり
当該案件には、歯科医院での治療費が割引される特典がついています。
「Funds(ファンズ)」では特典付き案件は珍しくありませんが、LENDEX(レンデックス)では初の試みです。
特典を利用すれば、保険が効かない自由診療の診療費が10パーセント割引になります。
医療ファンドのメリット
では、LENDEX(レンデックス)の医療ファンドにはどういったメリットがあるでしょうか?
次の3点がメリットとして挙げられるでしょう。
メリット①:利回りがやや高め
当該案件の想定利回りは6パーセント、貸付時の金利は8パーセントです。
LENDEX(レンデックス)の案件の中では平均的なリターンとリスクですが、他のソーシャルレンディング会社と比べれば高めのリターンでしょう。
メリット②:貸し倒れが起こりにくい
保証や担保は設定されていませんが、公正証書を設定しているため、貸し倒れ時には、即座に歯科医院の資産から1,000万円を投資家の返済に充てることができます。
また、融資金額は1,000万円なので、歯科医院院長個人の資産でも十分返済が可能な範囲です。
LENDEXでは、借入人資料として
- 確定申告書3期分
- 直近の納税証明書
がチェックされています。
メリット③:特典の利用価値が高い
利回りは6パーセントと、LENDEX(レンデックス)の案件の中ではそこまで高い利回りではありません。
しかし、当該案件の最も大きなメリットは、「自由診療の診療費が10パーセント割引になる点」です。
インプラントのような高額な治療費が必要な施術の診療費が10パーセント割引になれば、人によっては5万円から10万円分の金銭的メリットを享受できるでしょう。
麻布十番近くに住んでおり、インプラントやホワイトニングなど歯の自由診療を検討している人にとっては、投資メリットが非常に大きいと言えます。
医療ファンドのリスク
LENDEX(レンデックス)の医療ファンドは、もちろんメリットばかりではありません。
無担保・無保証案件だけに、リスクもしっかりチェックしておく必要があります。
リスク①:歯科業界は競争が激しい
歯科医院の数は全国に約7万件もあると言われており、その数はコンビニエンスストアを上回っています。
それだけ生存競争が厳しい世界であり、倒産する歯科医院の数も多いのです。
麻布十番付近にも数多くの歯科医院があるため、1年後しっかりと1,000万円を返済できるだけの売上を確保できるのかは未知数です。
今回の設備の導入により他の歯科医院への優位性を持てるか否かが、返済の可否を左右するでしょう。
リスク②:担保・保証がない
当該案件は、すでに紹介したように無担保・無保証です。
1,000万円を自分たちで用意できずに融資を申し込んでいるのですから、現在金融機関からの資金調達手段を確保できていない可能性もあります。
返済リスクは決して無視できないものがあります。
リスク③:運営期間が長め
当該案件の運営期間は12ヶ月とやや長めです。
担保や保証がある案件であれば、運用期間12ヶ月でもそれほど気にならないかもしれませんが、無担保・無保証では少し長く感じる人もいるでしょう。
運用期間3ヶ月ほどであれば、その期間内での歯科医院の倒産の可能性は低いかもしれません。
しかし、12ヶ月間となると倒産リスクも加味しなければいけないかもしれません。
まとめ:総論
無担保・無保証案件への投資は、募集金額が少額であってもリスクは高いと言わざるを得ないでしょう。
ただし、融資先が公開されているので実績などを確認できますし、自由診療の診療費割引を利用すれば、数万円の経済的メリットを得ることができます。
少額投資する場合でも特典はついているので、特典目当てに投資しても良いでしょう。
会員数1万人を突破したLENDEX(レンデックス)では、最近募集案件数が増加中です。
利回り10パーセントを超える案件もあるため、その注目度は日に日に高まっています。
LENDEX(レンデックス)については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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