2019年10月2日(水)に国内最大手のソーシャルレンディング会社「maneoマーケット」(マネオ)との業務提携を発表したSAMURAI。
そのSAMURAIで2019年10月8日(火)から、株式会社日本保証との提携案件の募集が改正されました。
日本保証はJトラスト株式会社の子会社であり、金融機関への保証業務などを行う会社です。
そして、Jトラストと日本保証がmaneoマーケットとの業務提携を発表し、2社の役員はmaneoマーケットの役員に就任しています。
このSAMURAIと日本保証との提携案件がどのような内容であり、投資家にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
気になる点を、案件の詳細を見ながら確認していきましょう。
SAMURAIと日本保証の案件の内容
今回2019年10月8日(火)のSAMURAIと日本保証の提携案件の募集条件は、以下のようになっています。
利回りは決して高い案件ではありませんが、日本保証の保証付き案件という点が大きなメリットです。
また他にも融資先の会社の親会社の保証、個人連帯保証もついています。
日本保証 保証付き SAFさくらビジネスローンファンド1号概要
目標利回り | 4% |
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運用期間 | 11.5ヶ月 |
募集金額 | 5,000万円 |
資金使途 | ビー・アイ・ジーキャピタルの事業用資金 |
融資先 | 株式会社ビー・アイ・ジーキャピタル(さくらソーシャルレンディングの親会社) |
保証 | 日本保証の保証付き
ビープラスホールディングス株式会社(ビー・アイ・ジーキャピタルの親会社)による保証付き個人連帯保証付き |
ソーシャルレンディング投資家に対するメリット
SAMURAIと日本保証の提携案件の最も大きなメリットは、3つにわたる手厚い保障が付いている点です。
特に、株式会社日本保証は、不動産担保ローンの融資、個人へファイナンス事業、そして金融機関の債務の保証事業をメイン事業としています。
今回の案件に対する日本保証の保証内容を抜粋します。
ビー・アイ・ジー・キャピタルから営業者への返済は、自社が保有する不動産の売却、営業活動による収益、財務活動による資金調達等による自己資金又は借換による返済を想定しております。またビー・アイ・ジー・キャピタルの営業者に対する本件貸付の返済債務に対して、株式会社日本保証(以下、「日本保証」)が元金残高、未収利息、遅延損害金及び弁済手数料その他一切の債務の合計額の支払いについて、その債務の保証(以下、「本件保証」)を行います。
ビー・アイ・ジー・キャピタルからSAMURAIへの返済は、基本的にビー・アイ・ジー・キャピタルが保有する不動産の売却や収益によって行われます。
そして、返済債務が返済されなかった場合は、日本保証が元金残高や未収利息などに対する補償を行います。
日本保証から保証を受けるに当たり、この案件では毎月末日残高に年利2パーセントを乗じ、日割り計算した額を保証金にしています。
保証料は決して安い金額ではないため、それが運用利回りの低さに影響しているとみられます。
ただし、日本保証による保証が付いていることはリスクカバーの面では非常に大きな意味があります。
投資家に元本の損失が起こる可能性は低くなっていると言えるでしょう。
また、投資家から集めた投資用資金に関しても、SAMURAIの事業用資金とは別に、分別管理されていることがサイト上に明記されています。
投資家にとっては、SAMURAIのこれらの資金運用の確かさは心強いものがあると言えます。
今後マネオとの提携案件もあるのか?
今回のSAMURAIと日本保証の提携案件は、さくらソーシャルレンディングの親会社であるビー・アイ・ジー・キャピタルへの融資です。
さくらソーシャルレンディングは2019年7月までmaneoマーケット(マネオ)のシステムを利用していましたが、その後は案件募集停止状態に陥っていました。
しかし、その後SAMURAIとの業務提携を発表し、SAMURAIを通してソーシャルレンディング案件の募集を行っていると見られます。
maneoに変わるプラットフォームとして、SAMURAIを活用しているのです。
一方、SAMURAIとマネオとの業務提携も2019年9月に発表されました。
マネオ自体は第二種金融商品取引業登録事業者であり、自社でソーシャルレンディング案件の募集を行うことはできます。
しかし、2019年7月から、こちらも案件募集停止状態に陥っています。
その背景には財務局などの指導があること、また投資家の信頼を失っていることなどさまざまな要因が複雑に絡んでいることが推測できます。
今後はマネオの従来の顧客に対し、SAMURAIが融資を行うことも考えられます。
maneoは1,600億円超の募集実績があり、融資先の数も豊富です。
SAMURAIがマネオと業務提携を行ったのは、マネオの顧客を取り込めるという計算もあるのかもしれません。
今後SAMURAIがどのような案件の募集を行うのか、その点に注目したいところです。
まとめ
SAMURAIは日本保証との提携案件を提供開始しました。
利回りは決して高くはありませんが、その保証の内容は「個人連帯保証」「親会社保証」そして「日本保証による保証」と三重に渡る非常に手厚い保証になっています。
ソーシャルレンディング投資家にとって、高い確率で利益を出せる案件の一つだと言えるでしょう。
また、融資先の財務状況を中心に、情報開示の内容も豊富であり、保証料や運用目的、収支の発表まで行われています。
安心して投資できるソーシャルレンディング会社を探している人は、ぜひSAMURAIの日本保証の提携案件に投資してみてはいかがでしょうか?