クラウドアンサーでは、実際にソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングに投資し、その配当の記録を毎月レポートしています。
国内ソーシャルレンディングサイトの最大手、SBIソーシャルレンディングにも2019年9月から投資を行い、すでに9回のレポートを行ってきました。
12ヶ月の運用予定のうち、今回(2020年6月)は10ヶ月目に当たります。
無事に配当は行われているのか、その模様をレポートします。
目次
クラウドアンサーが投資したSBIソーシャルレンディングの案件
クラウドアンサーが投資しているのは、2019年7月に募集が行われた「SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo3号」です。
不動産担保ローンを営む事業者に対し、事業資金を融資する案件です。
この案件自体には直接の担保は設定されていませんが、不動産担保ローン事業者は融資先の個人から不動産を担保に設定させ、融資を行っています。
そのため、事実上不動産担保が設定されている案件と言えます。
案件概要
案件の募集条件は次のとおりです。
ファンドID | CF0149 |
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ファンド名 | SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo3号 2019年7月 |
予定運用期間 | 12ヶ月 |
名目利回り | 6.0% |
募集入金済額 | 1,979,450,000円 |
投資家数 | 3,660名 |
投資家への分配金の予定利回りは年利6パーセントと、SBIソーシャルレンディングでは標準的な水準です。
運用期間は12ヶ月。
今回2020年6月は、10回目の配当となっています。
これまでの9ヶ月で返済遅延などは一度も発生していません。
また、随時早期償還が行われており、9ヶ月で運用資金の47パーセントが返済されています。
2020年6月の配当金の結果・内訳
「SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo3号」から、2020年6月15日(月)に第10回目の配当がありました。
配当は、SBIソーシャルレンディングのサイトにログインした後、マイページ内の「運用予定表」で確認できます。
配当金は222円
2020年6月の配当の結果は次のとおりになりました。
利益分配金 | 278円 |
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源泉徴収税 | 56円 |
税引後利益 | 222円 |
元本償還 | 0円 |
配当金は、利益分配金の278円から源泉徴収56円を差し引いた222円です。
配当の金額はほぼ予定通りです。
大きな問題は発生していません。
元本返済はゼロ円
2020年6月の早期償還額はゼロ円でした。
早期償還はありませんでしたが、運用金額も減りつつあり、また運用期間も残り僅かということで、あえて早期償還を行わなかった可能性も考えられます。
コロナショック禍でのSBIソーシャルレンディングの状況
コロナショックの状況下では、SBIソーシャルレンディングにも何かしらの問題が発生しているのでしょうか?
案件募集の状況を再確認してみましょう。
2020年3月の不足資金を補うファンドなどを募集
こちらの案件は 、SBI ソーシャルレンディングが2020年5月に募集を行ったものです。
当該案件は2020年3月末に募集が行われた、太陽光発電案件の不足分を補う案件だと明記されています。
ファンドID | CF0183 |
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ファンド名 | SBISLメガソーラーブリッジローンファンド28号 |
予定運用期間 | 14ヶ月 |
名目利回り | 8.0% |
募集入金済額 | 3億9,780万円 |
2020年3月といえば、新型コロナウイルスの流行により、日本国内でも株価の大幅な下落などいわゆる「コロナショック」が発生したタイミングです。
相場の暴落中は、あらゆる投資において投資家の「リスクを避けたい」という志向によって、投資を行うより手元に現金を残しておきたいと考える人が多くなります。
それだけに、この案件も満足な金額を集めることができなかったのでしょう。
2020年5月に募集された当該案件は、満額を集めることに成功しています。
投資家のソーシャルレンディングへの投資意欲も、戻りつつあるといえるでしょう。
実際、SBIソーシャルレンディングの月別募集金額を見てみると、2020年4月の約14億円から2020年5月は23億円と勢いを取り戻しつつあります。
返済遅延や貸し倒れは未発生
SBI ソーシャルレンディングは、2019年以降一度も貸し倒れや返済遅延が発生していません。
それはコロナ禍の状況でも同じであり、同社が安定性の高い案件を見抜いて運用していることが実績から判断できます。
まとめ
SBI ソーシャルレンディングは、コロナショックの影響を受けることなく順調に案件の募集および投資家への配当を続けています。
また、コロナショック以前から運用されていた案件でも特に問題は発生していません。
そのため、投資家は安定した利益を得ることができています。
ただし、ソーシャルレンディングは運用が1年以上に渡る長期案件も多いため、今後新型コロナウイルスの影響が出ないとは言い切れません。
これから先投資をする場合は、十分な担保価値を持つ不動産担保が設定されている案件や、景気の影響を受けにくく収益性が安定している太陽光発電案件などを選んでいくと良いでしょう。
なお、前回のレポートはこちらからご確認頂けます。
また、SBIソーシャルレンディングに興味を持った方は、こちらもチェックしてみてください。
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