※当記事は、2021年5月4日(火)時点の公開情報に基づき執筆しています。
ソーシャルレンディングについて調べていると、必ず目にするのが「SBIソーシャルレンディング」です。
SBIソーシャルレンディングは業界大手で実績があり、投資家にとても人気があるソーシャルレンディングサービスです。
この記事では、SBIソーシャルレンディングのメリットやデメリット、口コミや評判を紹介していきます。
SBIソーシャルレンディングで投資を始めるかどうか迷っている方は、参考にしていただけることでしょう。
目次
SBIソーシャルレンディングの実績
SBIソーシャルレンディングを運営しているのは、巨大金融グループであるSBIグループ傘下のSBIソーシャルレンディング株式会社です。
SBIソーシャルレンディングは、ソーシャルレンディング業界2位のローン成立実績を誇ります。
まずは、SBIソーシャルレンディングの実績を紹介していきましょう。
同社が今まで集めてきた資金の累計金額(=成立ローン総額)と、遅延や貸し倒れの発生について解説します。
成立ローン総額
SBIソーシャルレンディングの成立ローン総額は2021年5月4日(火)時点で約1,693億円です。
画像引用:SBIソーシャルレンディング「累計融資実績」
成立ローン総額(累計融資実績)とは、ソーシャルレンディングのサイト上でファンドの募集をし、実際に投資家から出資を受けてローンとして成立した資金額のことです。
つまり、「今までどれだけの資金を集めることができたのか」、事業者としての人気や実力を示す重要な指標です。
SBIソーシャルレンディングの成立ローン総額は、2021年5月4日(火)時点で業第2位のmaneo(成立ローン総額約1,640億円)を超える実績を誇っており、maneoは2021年4月時点では案件の墓集を停止しているため、営業中のソーシャルレンディングサイトの中では第1位の実績です。
遅延・貸し倒れ実績
SBIソーシャルレンディングでは過去に遅延・貸し倒れを起こしており、サイト上でも確認することができます。
画像引用:SBIソーシャルレンディング「元本償還の実績」
- 貸し倒れ(デフォルト):「個人向け無担保ローンファンド(2011年~2012年発生)」「オーダーメード型ローンファンド(2017年~2018年発生)」で、累計約1億9400万円(2021年5月4日現在)。
- 遅延:現在「個人向け無担保ローンファンド」「カンボジア技能実習生支援ローンファンド」で発生中、過去にも「SBISL証券担保ローンファンド」で発生(2021年5月4日現在)。
貸し倒れは過去に取扱いがあった「個人向け無担保ローンファンド」のほか、直近の案件でもたびたび発生しています。
ソーシャルレンディングは銀行で融資を受けられない中小企業が選択する資金調達手段ですので、SBIソーシャルレンディングのような大手事業者であっても、一定のリスクは付き物ということでしょう。
貸し倒れや遅延案件の発生で注視すべきポイントは、貸し倒れ発生時の事業者の対応です。
SBIソーシャルレンディングで過去に遅延が発生した際は、迅速な進捗報告と資金回収の早さで多くの投資家を納得させることに成功しました。
貸し倒れの発生を100パーセント防ぐことはできませんが、SBIソーシャルレンディングは問題対処能力が高いことを示しました。
こうした背景から、貸し倒れの過去があっても同社を信頼して投資を続けている投資家が多いのではないでしょうか。
2021年2月には、SBIソーシャルレンディングでは融資先のモニタリング不備により重大な懸案事項が発生し、第三者委員会を設置して調査を行いました。
融資先のモニタリングが甘かった小音ぉ、第三者委員会に指摘されており、SBIソーシャルレンディングではソーシャルレンディング事業の撤退も検討しているとのコメントを残しています。
またSBIソーシャルレンディングは金融商品取引業法違反に該当する業務内容があったことを認め、投資家に対し未償還元本を全額返済する意向を表明しています。
その規模は最大で150億円に登る規模となっていますが、大手金融グループの1社であるSBIソーシャルレンディングだからこそできる、投資家保護方針と言えるでしょう。
【2021年5月更新】
SBIソーシャルレンディングの総評
では、SBIソーシャルレンディングの評価を5段階で表してみましょう。
利回り:4
まれに出るハイリスク案件を除けば、平均的な利回りは3パーセントから7パーセントほどが多いです。
ソーシャルレンディング業界第1位として、十分な利回りを提供しています。
実績:5
累計ローン成立額は業界1位で、2021年5月4日(火)時点で約1,693億円です。
累計募集実績で、これまで1位であったmaneoを抜きました。
投資家の期待値が高く、これからもっと実績を伸ばしていくでしょう。
安全性:4
堅実な担保を設定している案件は多いのですが、他事業者に比べると情報開示量が少なく、貸し倒れを発生させている点が懸念として残ります。
また2021年2月には、融資先の資金用途において重大な懸案事項があったとするなど、モニタリングに不備があったことを認めています。
信用度:4.5
親会社であるSBIホールディングスの資金力、経営の盤石さはソーシャルレンディング業界随一であり、5点満点です。
運営ファンドで最大150億円規模の損害が発生するような事態でも、SBIグループを挙げての対策を行い投資家への補償を発表しています。
不祥事があったことはマイナスですが、その後の対応は大手金融グループならではのものがあります。
情報開示:4
匿名化解除により、貸付先情報が開示されるようになりました。
それでも全体的な情報量はまだ十分とは言えず、今後の対応に期待したい点です。
総合評価:4
SBIソーシャルレンディングは情報開示量が少なく利回りも低めという特徴があります。
しかし、それらのデメリットを上回るほど会社の信用度は高く、SBIグループというブランドに魅力を感じる投資家は多いです。
実績も申し分なく、順調に資金を集めている同社への期待値は高く、今後総合評価が5となる日は遠くないでしょう。
SBIソーシャルレンディングの案件の特徴
では、SBIソーシャルレンディングが提供している案件の特徴について解説しましょう。
不動産や再生可能エネルギー案件を中心に幅広い案件が用意されています。
案件の特徴
- 不動産や再生可能エネルギーが中心
- まれにハイリスク・ハイリターン案件がある
案件の特徴①:不動産や再生可能エネルギーが中心
SBIソーシャルレンディングの案件は、次の貸し付けを目的としたものがメインです。
メイン案件
- 不動産を担保にした事業性資金
- 太陽光発電などの再生可能エネルギー開発事業者向け資金
- 不動産の売買等を行う事業者向けの資金
サービスを開始した当初は無担保の個人向けフリーローンも取り扱っていましたが、貸し倒れなどのトラブルが多発したことにより、個人向けローンからは徹底しています。
案件の特徴②:まれにハイリスク・ハイリターン案件がある
SBIソーシャルレンディングでは、まれに高リスク・高リターン案件が出ます。
それが「SBISLカンボジア技能実習生支援ローンファンド」です。
当該ファンドは、社会で役立つ知識や技術の習得を希望し、日本に来るカンボジア国籍の技能実習生を支援することが目的です。
資金の性質上、無担保かつロールオーバーの可能性が高いハイリスク案件になりますが、10パーセントという高利回りのため一定の人気があります。
SBIソーシャルレンディングの2021年2月~2021年4月の案件募集実績
画像引用:SBIソーシャルレンディング
案件の特徴がわかったところで、SBIソーシャルレンディングが直近に募集した案件を確認しておきましょう。
直近3ヶ月(2021年2月~2021年4月)の案件を紹介します。
2021年4月の募集案件
2021年4月も、SBIソーシャルレンディングは常時募集ファンドを含め、募集を行っていません。
2021年3月の募集案件
SBIソーシャルレンディングでは、2021年3月には募集は行われませんでした。
また、常時募集ファンドの募集も第三者委員会調査中につき停止しました。
そのため、月間募集金額は0円となっています。
一方で、2021年5月4日(火)にはSBIホールディングス北尾社長名義で投資家への減額保障方針を発表しています。
2021年2月の募集案件
SBIソーシャルレンディングでは、2021年2月には募集は行われませんでした。
常時募集ファンドは募集中なので、月間の募集金額は10億円前後と思われます。
SBIソーシャルレンディングのメリット
SBIソーシャルレンディングで投資をするメリットは、大手金融グループであること、そして1万円から出資できる投資のしやすさなどがあります。
5つに分けてメリットを紹介しましょう。
メリット
- 大手金融グループが運営している
- 1万円から投資できる
- 案件の保全性が高い
- 入出金手数料が実質無料
- キャンペーンが豊富
- 常時募集案件がある
メリット①:大手金融グループが運営している
親会社であるSBIホールディングスは、
- 東証一部上場
- 資本金約920億円
- 2019年3月前期の連結決算の純利益約525億円
という巨大企業です。
ネット証券業界シェア第1位のSBI証券などを束ねる金融グループが運営のバックにいる存在感はとても大きいです。
融資先における最大150億円規模の被害が起こることも考えられる懸案事項の発生時にも、自社のミスを認めて投資家に未償還元本を返済するとしています。
これほどの補償ができるのも、SBIグループだからこそでしょう。
メリット②:1万円から投資できる
SBIソーシャルレンディングでは、ほとんどの案件に1万円から投資することが可能です。
大手事業者でありながら投資のハードルが低くなっているため、初心者でも気軽に始めることができます。
メリット③:案件の保全性が高い
SBIソーシャルレンディングでは不動産担保付きのローンファンドなど、保全性の高い案件を多く取り扱っています。
すべての案件に担保が付いているわけではありませんが、不動産担保付きが多く用意されているのは嬉しいポイントです。
メリット④:入出金手数料が実質無料
SBIソーシャルレンディングでは、資金の入出金手数料が実質無料と言えます。
入金手数料に関しては、同じSBIグループの住信SBIネット銀行の口座を利用すれば即時入金サービスが簡単に無料で利用できます。
また、分配金や償還金を投資家口座へ払い出す出金手数料は完全無料です。
ソーシャルレンディングの入出金手数料は、たとえ数百円であっても回数を重ねるほどトータルリターンを蝕みます。
入金時も出金時もほぼ無料で利用できることは大きなメリットと言えるでしょう。
メリット⑤:キャンペーンが豊富
SBIソーシャルレンディングはソーシャルレンディング業界では珍しく、キャンペーンが豊富にあることが特徴です。
新規口座開設時にSBIポイントがもらえたり、ポイントサイト経由の口座開設&出資で特定のポイントがもらえたりします。
ソーシャルレンディングを始めるときに何らかのキャンペーンが利用できるのはお得です。
メリット⑥:常時募集案件がある
ソーシャルレンディング投資は、継続して案件が提供されるわけではありません。
そのため、月によって案件数に波がある会社は少なくなく、投資家は投資したいと思ったときにいつでも投資できるわけではありません。
しかし、SBIソーシャルレンディングでは常時募集案件があるため、「投資したいのに、募集中ファンドが一つもなくて投資できない」という状況になることがありません。
余裕資金ができたとき、自分の好きなタイミングで投資できるファンドが一つはあるため、手軽に投資できます。
SBIソーシャルレンディングのデメリット
SBIソーシャルレンディングで投資をするデメリットは、使いにくいサイトや情報の少なさなど、派手さのないシンプルな運営そのものにあると言えます。
6つに分けて解説しましょう。
デメリット
- サイトが使いにくい
- 人気のある案件はクリック競争が起こりやすい
- 全体的に利回りは低め
- 過去に貸し倒れや遅延を起こしている
- 他社に比べると公開情報が少ない
- ロールオーバー案件が厄介
デメリット①:サイトが使いにくい
SBIソーシャルレンディングのサイトは、他の事業者に比べやや使いにくい点があります。
通常のサイトページに関してはPCでもスマホでもシンプルで見やすいのですが、投資家専用ページはPCサイトしか用意がありません。
スマホで出資する際に字が小さく見にくい、横にスクロールが必要など、スムーズにページを見られないことが多々あります。
サイトの使い勝手は投資のしやすさにつながるため、今後の改善に期待したいところです。
デメリット②:人気のある案件はクリック競争が起こりやすい
SBIソーシャルレンディングの案件はクリック競争が起こりやすく、投資機会が失われやすいことが難点です。
クリック競争とは出資の際にクリックが集中し、投資すること事態が競争になってしまうことです。
数億円規模の募集でも一瞬で資金が集まってしまうのは人気事業者ならではですが、投資したくてもできないのは面倒です。
デメリット③:全体的に利回りは低め
SBIソーシャルレンディングは利回りが低めの案件が多めです。
8パーセントから10パーセントの高利回り案件が出ることもありますが、メインで募集されている担保付き案件のほとんどは3パーセントから7パーセントほどです。
他のソーシャルレンディング事業者に比べると利回りに物足りなさを感じる人もいるでしょう。
デメリット④:過去に貸し倒れや遅延を起こしている
SBIソーシャルレンディングでは、過去に貸し倒れや遅延が発生しています。
リスクがあるとは言え、貸し倒れなどの発生が一度もない事業者もいます。
貸し倒れの原因は同社の融資基準に甘さがあったとも言えるため、この点はデメリットと言えるでしょう。
また2021年には150億円規模での融資先におけるモニタリング不備問題を起こしています。
業界最大手と言えども不備があった点は、投資家として注意しなければいけないでしょう。
ただし、先ほど紹介したように、貸し倒れとのときも、モニタリングでの問題発生時にも短期間でしっかりと対処した点は大きなプラスポイントです。
デメリット⑤:他社に比べると公開情報が少ない
SBIソーシャルレンディングは、他の事業者に比べると公開情報が少なめです。
金融庁の匿名化解除にもとづき、借り手企業の情報が公開されるようになりましたが、現状ではまだ情報の質が高いとは言えません。
社長自身がメディアやセミナーなどで表に出てくることが少ないため、距離を感じる投資家は多いでしょう。
経営陣が顔写真付きで公開され、社長がSNSで投資の姿勢などを広く発信している他事業者もいる中、SBIソーシャルレンディングの運営は非常に淡々としています。
透明性の高さを期待する人、企業と距離の近さを大切にしたい人にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。
デメリット⑥:ロールオーバー案件が厄介
SBIソーシャルレンディングには「ロールオーバー」案件があります。
ロールオーバーとは、借り手企業の希望額より投資家の出資額が多い場合、余った資金が投資されず次の募集に充てられることです。
つまり、投資しようと思った案件で資金が使われず、投資の機会が後回しにされるのです。
投資資金が後回しにされたら、その分利益が出るタイミングが遅くなります。
高利回りのカンボジア技能実習生支援ファンドは特にロールオーバーが発生しやすくなるため注意が必要です。
SBIソーシャルレンディングのリスク対策
ソーシャルレンディングで投資家にとって最大のリスクになるのが、資金を貸し付けた企業などの事業がうまく行かず、企業が投資家にお金を返せなくなってしまう「貸し倒れ」です。
このような事態を防ぐために、SBIソーシャルレンディングでは多くの案件に不動産などの担保を設定しています。
担保を設定している案件なら、企業が投資家にお金を返せなくなった場合、不動産などの担保を売却してお金にして、投資家に返済することができます。
この仕組みにより、SBIソーシャルレンディングの案件は貸し倒れしにくくなっているのです。
融資先のモニタリング不備に対し、投資家に未償還元本を返済
2021年2月5日(金)に、SBIソーシャルレンディングから「第三者委員会設置に関するお知らせ」が発表されました。
この第三者委員会設置の理由は、ソーシャルレンディングの融資先において、重大な懸案事項が発生しているため、となっています。
その結果は2021年4月28日(水)に発表され、今後の事業展開について撤退方針もあるとの意向を示しています。
またSBIソーシャルレンディングでは、投資家に対し未償還元本の返済を発表しています。
金融商品取引業法では投資家への損失補填は禁止されていますが、この件に関してはSBIソーシャルレンディングの資金運用や監査体制に不備があり、適切な運用がなされていなかったために投資家に未所管元本を返済することは問題ないとされています。
SBIソーシャルレンディングの口コミ・評判
ここからは、実際にSBIソーシャルレンディングを使っている人の口コミや評判を見ていきましょう。
実際のユーザーによる評価も、このサービスを使うかどうかの判断材料になるはずです。
ポジティブな口コミ・評判
SBIソーシャルレンディングについてのポジティブな口コミとしては、大手金融グループであるSBIホールディングスが運営していることを挙げる人が多いです。
ソーシャルレンディングは大金が動くサービスですが、未上場の企業が営んでいることが多く、信頼感がないと感じている人も少なくありません。
そんな中、大手のSBIの看板を掲げるソーシャルレンディングに信頼感を持ち投資するは多いです。
また、他の口コミとして貸し倒れが起きたときに丁寧な情報発信があったことを挙げている人もいます。
SBIソーシャルレンディングは貸し倒れの件数が少ないサービスですが、万が一貸し倒れが起きたときでも、迅速に対応してくれると評判です。
ネガティブな口コミ・評判
SBIソーシャルレンディングに関するネガティブな口コミとしては、ライバルの投資家が多いことを挙げる人が少なくありません。
新規申し込み受付を開始した途端、アクセスが集中して申し込めないこともおおいためです。
このようなことが起こるのは、業界最大手の会社で多くの投資家が利用していることの裏返しでもあります。
募集開始前からログインしておくなどの対策を取る必要があるでしょう。
もちろん、口座開設しておくことは必須です。
SBIソーシャルレンディングがおすすめの人
SBIソーシャルレンディングは業界大手で利回りも高い人気の企業なので、どんな人にもおすすめできるソーシャルレンディングサービスです。
次の特徴に当てはまる人には特におすすめできます。
おすすめの人
- ソーシャルレンディング初心者
- 低リスクの投資をしたい人
おすすめ①:ソーシャルレンディング初心者
ソーシャルレンディングに投資したことのない初心者にまずおすすめしたいのが「SBIソーシャルレンディング」です。
ソーシャルレンディングでは、貸付先ではなく事業者が破綻するリスクもありますが、大手企業が運営するSBIソーシャルレンディングは事業者の破綻リスクが低いからです。
また、初心者にはそもそもソーシャルレンディング事業者選びが難しいです。
事業者の審査能力が足りないと、貸し倒れしても当然の案件を当然のように公開し、資金を募集してしまうことになります。
実際、審査が甘い業者が多かった頃は、多くの業者が行政処分などのペナルティを受けています。
SBIソーシャルレンディングであれば、このような事業者の信用リスクは低いと考えられます。
そのため、初心者の方はまずSBIソーシャルレンディングから始めることをおすすめします。
おすすめ②:低リスクの投資をしたい人
ソーシャルレンディングは利回りが高いメリットと引き換えに、リスクも高めの案件が多いです。
しかし、SBIソーシャルレンディングはリスクが比較的低いため、低リスクの投資をしたい人にもおすすめです。
低リスクである理由は、担保つきの案件が多いことに加え、大手金融グループであるSBIの高い審査能力も挙げられます。
案件の数が多いため貸し倒れが発生したことはありますが、割合で考えれば非常に少ないです。
以上の理由から、SBIソーシャルレンディングならリスクが低めの案件に投資することができます。
元本割れリスクが怖い人でも、SBIソーシャルレンディングなら投資を始められるのではないでしょうか。
SBIソーシャルレンディングの口座開設手順
SBIソーシャルレンディングで投資を始めるには、次の手順で口座を開設する必要があります。
Web上で簡単に手続きできるので、やり方をお伝えしていきましょう。
口座開設方法
- 申し込みフォームに必要事項を入力
- 本人の情報の入力と必要書類のアップロード
- 本人確認はがきの受領と認証コード入力
ステップ①:申し込みフォームに必要事項を入力
SBIソーシャルレンディングのホームページで「新規登録」をクリックし、申し込みフォームにアクセスします。
メールアドレス、ログインID、パスワードの入力と、規約などへの同意を行います。
規約や同意書のリンクをクリックし、内容を確認しましょう。
ここまで終わるとアカウントが作られるので、アカウント登録完了のメールが送られてきます。
メールのリンクをクリックし、登録を進めていきましょう。
ステップ②:本人の情報の入力と必要書類のアップロード
メールのリンクをクリックすると、住所や氏名、年収、金融資産、投資家経験などを入力するページに行きます。
年収や投資家経験などの情報はSBIソーシャルレンディングが審査を行うときに必要な情報なので、正確に入力しましょう。
また、本人確認書類、マイナンバー書類、銀行口座確認書類のアップロードも行います。
スマホで写真を撮ってアップロードしましょう。
本人確認書類として使えるのは、次の書類などです。
本人確認書類 |
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マイナンバー書類は、次の書類のどれかを提出しましょう。
マイナンバー書類 |
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また、出金先の銀行口座情報もアップロードする必要があります。
通帳やキャッシュカードの写真や、ネットバンキングの口座情報がわかるスクリーンショットをアップロードしましょう。
ステップ③:本人確認はがきの受領と認証コード入力
ここまで終わると、SBIソーシャルレンディングが審査を行います。
無事に審査に通過すると、投資家の住所に本人確認はがきが送られてきます。
はがきには認証コードが書かれているので、マイページにログインして認証コードを入力しましょう。
これで口座開設は完了なので、入金すれば投資ができるようになります。
なお、口座開設は下のURLから無料で行うことができます。
良い案件を発見してから口座を開設しているのでは、投資に間に合いません。
少しでも投資する可能性がある方は、今すぐ解説しておいた方が良いでしょう。
SBIソーシャルレンディングの概要
最後に、SBIグループという圧倒的なブランド力を持つSBIソーシャルレンディング株式会社がどのような会社なのか解説します。
会社の概要や社長の経歴などを紹介しましょう。
概要
SBIソーシャルレンディング株式会社は東京都港区にあり、親会社であるSBIホールディングスと同じ泉ガーデンタワーに入居しています。
本社所在地 | 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー13F |
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社員数 | 非公開 |
本社の連絡先 | 03-5549-2637 |
創業
SBIソーシャルレンディング株式会社は2008年1月24日に設立され、2011年にソーシャルレンディングサービスを開始しました。
2011年の創業以来、着実に登録者数を増やしており、右肩上がりでローン成立実績を増やしています。
主な事業
SBIソーシャルレンディング株式会社は、ソーシャルレンディングサービスにおけるファンドの募集、融資事業をおもな事業内容としています。
社長の経歴
SBIソーシャルレンディング株式会社の社長は織田貴行氏です。
織田氏は国内初のオンライン専業商品先物会社であるSBIフューチャーズ株式会社(2010年にSBI証券と合併し解散)で社長などを担ったのち、2010年にSBIソーシャルレンディング株式会社の社長に就任しました。
SBIソーシャルレンディング創業時から同社をけん引し、累積投資額において日本国内のソーシャルレンディング業界第2位の実績を誇る事業者に成長させた中心人物です。
登録免許
SBIソーシャルレンディング株式会社が保有している登録免許は第二種金融商品取引業と貸金業です。
2つの免許を保有することで、ソーシャルレンディングにおけるファンドの募集や、借り手企業への融資業務が可能になっています。
親会社
SBIソーシャルレンディング株式会社は、東証一部上場企業・SBIホールディングス株式会社が100パーセント出資しています。
SBIホールディングス株式会社といえば、SBI証券など名だたるネット系金融企業を束ねる巨大金融グループとしてあまりに有名です。
各ソーシャルレンディング運営事業者の運営会社・親会社の中でも、圧倒的な存在感は随一です。
まとめ
SBIソーシャルレンディングは、日本国内で運営されているソーシャルレンディングサイトでは累計募集実績第1位の数字を誇っています。
その背景には、大手金融グループであるSBIグループに属しているという信用性もありますが、投資家からの信頼を裏切らないように、着実にコツコツと業務に取り組んできたからこそ、これだけの金額を集めることができたとも言えます。
決して貸し倒れや返済遅延が起きないわけではありませんが、逆に数回返済遅延や貸し倒れを起こしたことがあるからこそ、問題が発生したときの対応力が表に出ており、それが今ではSBIソーシャルレンディングの業務遂行能力を評価するポイントとなっています。
累計募集実績が1,600億円を超えるだけに、毎月の募集金額も30億円から60億円と多額になっています。
できるだけ大きな資金を運用したい投資家にとっては、ぜひとも利用したいソーシャルレンディングサイトと言えるでしょう。
また、独自の取り組みとして注目するべきポイントは「常時募集ファンド」です。
他のソーシャルレンディングサイトでは、案件の募集を告知してその案件が満額に達してしまうと次の募集が入るまで投資できません。
しかし、SBIソーシャルレンディングのは常に募集を行っているため、投資したいと思ったタイミングと案件の募集とタイミングがずれても、資金を遊ばせることなく常に運用できます。
この常時募集ファンドがあるからこそ、SBIソーシャルレンディングは多額の資金を集めることに成功しているとも言えるでしょう。
もちろん、利回りや案件の種類を見ても、業界トップサイトだけに優れたものがあります。
リスクに合わせて、年利3パーセントから10パーセントまで幅広い利回りを提供していますし、案件の種類も不動産担保案件、太陽光発電案件、自然由来エネルギー案件、事業開発案件、海外向けの融資案件など多種多様に渡ります。
SBIソーシャルレンディング内だけでも、さまざまな事業分野への分散投資が可能なのです。
ソーシャルレンディング投資をする際には、さまざまな会社に分散投資をしてリスクの分散を行うべきです。
しかし、最初に口座を開くのはどの会社だろうと悩んでいる投資初心者の方には、SBIソーシャルレンディングが実績、業務遂行能力、資産保全性などの点で、最もおすすめできるでしょう。
SBIソーシャルレンディング以外のソーシャルレンディングサイトは、返済遅延などが起こると、殆どの会社で業務停止状態になっていました。
業務内容における問題が起きていないわけではありませんが、問題があったときのリカバリーは流石に大手金融グループならではのものがあります。
また2021年に大きな問題が起きたことにより、今後の業務体制の整備も行われていくことでしょう。
まずはSBIソーシャルレンディングのサイトを見て、案件の特徴や実績をご自分の目で確認してみてはいかがでしょうか?