日本国内の累計募集実績では第2位、2018年度の募集実績では第1位を誇るソーシャルレンディング会社である「SBIソーシャルレンディング」。
そのSBIソーシャルレンディングの特徴的な案件として、常時募集を行っている「不動産担保ローン事業者ファンド」があります。
今回は、その不動産担保ローン事業者ファンドの内容について説明します。
目次
SBIソーシャルレンディングの不動産担保ローン事業者ファンドとは
国内のソーシャルレンディングサイトのほとんどが、案件の募集に際して事前告知を行い、募集開始時刻に投資の募集を開始します。
SBIソーシャルレンディングでもそのような案件の募集を行っていますが、それだけではなくSBIソーシャルレンディング唯一だけがやっていると言える「常時募集型」のソーシャルレンディング案件を提供しています。
投資できる案件の募集がなければ、投資家は基本的にソーシャルレンディング投資ができません。
しかい、この常時募集不動産担保ローン事業者ファンドであれば、いつでも投資できるというメリットがあります。
当該案件の概要について詳しく解説していきましょう。
特徴①:融資先は不動産担保ローンを営む会社
常時募集不動産担保ローン事業者ファンドは、ファンド名にあるように「不動産担保ローンを営む事業者への融資案件」です。
不動産担保ローンとは、個人や法人を対象として、彼らの所有する不動産を担保として融資を行うローンのことです。
個人の資金調達、企業の事業資金調達などに使われ、利回りは4パーセントから10パーセントほどが一般的です。
そのような不動産担保ローン事業者が、個人や法人に貸付を行うための資金をSBIソーシャルレンディングが融資しています。
特徴②:融資先は6社ある
当該案件の融資先である不動産担保ローン事業者は、6社が登録されています。
社名は「投資家限定情報」としてSBIソーシャルレンディングで公開されているため、ここでの開示は控えます。
社名を知りたい方はSBIソーシャルレンディングに投資家登録を行いましょう。
従来は5社で募集が行われていましたが、2019年夏に1社追加され、現在6社に対して融資が行われています。
特徴③:毎月前半と後半の2回募集を行っている
「常時募集」ファンドですが、毎月15日を区切りとして
- 1日から15日を「第1号」
- 16日から末日まで「第2号」
と銘打っています。
15日と末日を締め切りとして、その段階で集まったお金が不動産担保ローンの事業者に対して融資されます。
不動産担保ローン事業者ファンドのメリット
では、この常時募集不動産担保ローン事業者ファンドのメリットには、どのようなことがあるのでしょうか?
大きく3つに分けて解説していきましょう。
- 資金を遊ばせずに済む
- 実質的に不動産担保が設定されている
- 貸し倒れや返済遅延が発生したことがない
メリット①:資金を遊ばせずに済む
投資家の最大のメリットは、投資機会を逃さず資金を遊ばせずに済むことです。
昨今、ソーシャルレンディング各社の案件は大きな人気を博しており、投資の募集が始まると、数分で投資金額上限まで達してしまうことも多くあります。
特に、日中に募集が開始される案件は、日中にネットにつなぐことができないサラリーマンの方が投資機会を逃すことが多くなっています。
ソーシャルレンディングという投資には魅力を感じているものの、投資ができないのでソーシャルレンディング投資をやめる人もいるほどです。
しかし、SBIソーシャルレンディングの常時募集案件であれば、時を選ばずいつでも自分の好きなタイミングで投資できます。
この案件を利用すれば非常に高い確率で投資をすることができ、利益を得る機会を増やせるのです。
メリット②:実質的に不動産担保が設定されている
当該不動産担保ローンファンドは、案件自体には保証や担保は設定されていません。
しかし、実質的には不動産担保が設定されていると言えるのです。
SBIソーシャルレンディングは、不動産担保ローン事業者に対して投資家から集めたお金を融資します。
そして、融資を受けた不動産担保ローン事業者は個人や法人から不動産を担保に取り資金を融資します。
もし貸し倒れが起きてしまった場合は、不動産担保ローン事業者は担保に設定された不動産を売却し資金を回収します。
そして、SBIソーシャルレンディングに返済を行います。
そのため、直接担保が設定されていなくとも、事実上不動産担保が設定されているのと同じ状態だと言えます。
メリット③:貸し倒れや返済遅延が発生したことがない
当該不動産担保ローン事業者ファンドは「不動産担保が設定されているのと同じ」と解説しましたが、これまでの運営実績も素晴らしいものがあります。
なんと、一度も貸し倒れや返済遅延が発生したことがないのです。
SBIソーシャルレンディングでは、「オーダーメイドファンド」や「個人向け融資案件」、「カンボジア向けのファンド」で貸し倒れを発生させたことがあります。
しかし、当該不動産担保ローン事業者ファンドでは一度も貸し倒れも返済遅延も発生させていないのです。
手厚い担保が設定されているだけではなく、融資対象企業の審査もしっかり行われています。
投資すれば、高い確率で利益を得ることができるでしょう。
不動産担保ローン事業者ファンドの注意点
SBIソーシャルレンディングの不動産担保ローン事業者ファンドはメリットがたくさんありますが、もちろん良いことばかりではありません。
投資する前に気をつけたい注意点もしっかりと確認しておきましょう。
- ロールオーバーされることがある
- 利回りはやや低め
- 融資先が実質的に個人になることがある
注意点①:ロールオーバーされることがある
不動産担保ローン事業者ファンドでは、投資家から集めた資金が「ロールオーバー」されることがあります。
ロールオーバーとは、投資家から集まったお金がその回では融資されず、次回の投資タイミングに回されることです。
当該案件は常時募集を謳っていますが、不動産担保ローン事業者からの資金需要を超える金額の融資を行うことはできません。
例えば、「10月後半」の案件で不動産担保ローン事業者側の資金需要が「5億円」だったとしましょう。
しかし、SBIソーシャルレンディングの投資家からは「6億円」が集まりました。
その場合、需要を超えた分の「1億円」は、「11月前半」の常時募集ファンドに回されます。
需要を超える金額が投資できないわけではありませんが、融資に回されるタイミングがずれ込むことを知っておきましょう。
注意点②:利回りはやや低め
当該不動産担保ローン事業者ファンドの利回りは、3パーセントから5パーセントです。
SBIソーシャルレンディングの営業者利益は1.5パーセントと記載されているため、実際は4.5パーセントから6.5パーセントの金利で融資が行われていることがわかります。
SBIソーシャルレンディングの他の案件と比べると、当該案件の利回りはやや低めです。
SBIソーシャルレンディングが不動産担保ローン事業者に融資を行い、不動産担保ローン事業者が個人や法人に融資をするというスキームのため、SBIソーシャルレンディングと不動産担保ローン事業者の2社分のマージンが発生します。
そのため、どうしても利回りは低めになってしまうのです。
注意点③:融資先が実質的に個人になることがある
不動産担保ローンの融資先は、法人だけではなく個人の場合もあります。
そのため、法人向け融資と比べて資金回収が困難になったり、回収まで時間がかかる可能性があります。
もちろん、不動産が担保に設定されているため、抵当権を発動すれば換金できます。
そして、先ほどお伝えしたように、これまで貸し倒れが起きたことがありません。
それでも法人向け融資がほぼ100パーセントといえる国内のソーシャルレンディングの中で、この不動産担保ローン事業者ファンドが実質個人向けの案件となっていることは、投資において不安材料になるかもしれません。
まとめ
SBIソーシャルレンディングの大きな特徴と言える「常時募集不動産担保ローン事業者ファンド」について詳しく解説しました。
投資家にとっては資金を遊ばせずにいられるメリットがありますし、運用実績を見ても貸し倒れや返済遅延がなく、高い信頼性があります。
このファンドがあるからこそ、SBIソーシャルレンディングは大きく募集実績を伸ばしているのかもしれません。
なかなか投資機会に恵まれない昨今のソーシャルレンディング業界。
ぜひともこの常時募集不動産担保ローン事業者ファンドを利用して、利益を獲得していきましょう!
なお、SBIソーシャルレンディングについては、こちらで詳しく解説しています。