2020年7月に登場した新しい不動産投資型クラウドファンディングサイト「TREC FUNDING」が第1号案件の募集を予告しました。
TREC FUNDINGはどのような案件を提供していくのでしょうか?
気になっている方も多いかもしれません。
そこで、TREC FUNDINGの第1号案件の内容について取り上げて紹介していきます。
その特徴や投資するメリット見ていきましょう。
目次
TREC FUNDINGとは
画像引用元:TREC FUNDING
まず、TREC FUNDINGという不動産投資型クラウドファンディングサイトの運営元などの情報を確認しておきましょう。
東証一部上場企業が運営している
TREC FUNDINGの運営元は、東証一部上場企業である「トーセイ株式会社」です。
トーセイ株式会社は、1950年設立と歴史のある不動産会社です。
不動産投資型クラウドファンディングサイトは上場済の不動産会社が運営しているところもありますが、その中でも東証一部上場企業による運営サイトはわずかです。
信頼感が置ける運営元と言えるでしょう。
2020年7月にサイトが開設された
TREC FUNDINGは、2020年7月にサイトが開設されました。
不動産投資型クラウドファンディングサイトはすでに複数ありますが、後発のサイトとして既存のサイトと差別化が行われていくことが期待されます。
多様な不動産案件に投資できる
トーセイ株式会社はマンション物件だけではなくオフィス物件、テナント物件など多様な不動産物件の取り扱いを行う不動産会社です。
それだけに、マンション物件以外にも多様な不動産物件のクラウドファンディング案件の組成が予想されます。
TREC FUNDINGの第1号案件の概要
TREC FUNDINGでは、2020年7月に第1号案件を発表しました。
どのような条件を備えた案件なのか、また投資対象の物件はどうなっているのか解説していきましょう。
投資物件
投資対象の物件は世田谷区用賀の一棟マンション物件です。
住所や物件情報の詳細は次のとおりです。
所在地 | 東京都世田谷区用賀三丁目12番16号 |
---|---|
アクセス | 東京急行電鉄田園都市線「用賀」駅 徒歩4分 |
土地に関する事項 敷地面積 | 246.90㎡(公簿) |
構造・規模 | 鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付5階建 |
延床面積 | 758.01㎡(公簿) |
賃貸可能面積 | 437.97㎡ |
竣工年月 | 1990年1月 |
法令上の制限 都市計画 | 市街化区域 |
用途地域 | 近隣商業地域 |
防火指定 | 準防火地域 |
建蔽率 | 80% |
容積率 | 300% |
このマンションのある世田谷区は東京23区の中でも最も人口の多い区であり、人口密度も非常に高いです。
それだけに、居住用物件の需要は高いものが見込まれます。
運用期間
運用期間は3年間と長期が予定されています。
投資すれば長期的な配当収入を見込むことができます。
期待利回り
期待利回りは7パーセントです。
詳細を見ると、「配当金」による利回りと、最終的な「売却益」の利回りを足した利回りが7パーセントです。
案件運用終了後にこのマンションをいくらで価格で売却できるか、その結果で配当利回りが変わる可能性があります。
TREC FUNDING第1号案件に投資するメリット
このTREC FUNDINGの第1号案件に投資するメリットとして、どんなポイントが挙げられるでしょうか?
投資家の視点から解説しましょう。
投資するメリット
- 転売益を見込める
- 安定した賃貸収入を期待できる
メリット①:転売益を見込める
TREC FUNDINGの第1号案件の利回りは年利で7パーセントと、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトの案件と比較するとかなり高い利回りです。
その理由は、運用利回りだけではなく売却した際の利益を想定利回りに盛り込んでいるからです。
売却益が見込めるのか、不安に思う人もいるかもしれません。
この物件が建つ用賀駅周辺の公示地価は以下のようになっています。
年 | 坪単価 | 上昇率 | 上昇・下落 |
---|---|---|---|
2016年(平成28年) | 196万3966円/坪 | 2.74% | 上昇 |
2017年(平成29年) | 202万4793円/坪 | 3.04% | 上昇 |
2018年(平成30年) | 211万2727円/坪 | 4.30% | 上昇 |
2019年(平成31年) | 221万7520円/坪 | 4.87% | 上昇 |
2020年(令和2年) | 232万4958円/坪 | 4.71% | 上昇 |
出典:土地価格相場が分かる土地代データ
このように、地価は年々上昇傾向にあります。
3年後には現在より高い値段で売れること十分期待できるでしょう。
仮に想定よりもさらに高い値段で売れれば、最終的な年利が10パーセントを超える可能性も提示されています。
メリット②:安定した賃貸収入を期待できる
「東急田園都市線用賀駅徒歩4分」とマンションの立地が良いだけに、売却益だけではなく賃貸需要も十分あります。
用賀駅周辺は近年大規模なマンションやオフィス併設型の商業ビルなど、駅前の開発が進んでいます。
人気エリアとなり、今後も先人口が増えていけば長期にわたって安定した家賃収入を見込めるでしょう。
TREC FUNDING第1号案件で想定しておくべきリスク
投資を検討するときには、メリットだけではなくリスクにも目を向けておかなければなりません。
このTREC FUNDINGの第1号案件の場合、どのようなリスクを想定しておくべきでしょうか?
想定しておくべきリスク
- 不動産市況の変化
- 災害リスク
リスク①:不動産市況の変化
当該第1号案件は、購入時よりも高い値段で売れることを前提とした利回りを設定しています。
そのため、仮に地価が大きく下がってしまうと、配当収入は得られても売却後の元本返済時に損失が発生する可能性があります。
そのリスクについては、TREC FUNDINGの案件情報でも掲載されています。
ただし、先に述べたようにこのエリアは年々公示地価が上昇しており、3年の運用期間後に大幅な地価下落は起こりにくいと考えられそうです。
もちろん、コロナショックなどの影響により人々の居住地の傾向が変化すれば、地価が徐々に下がる可能性もあります。
リスク②:災害リスク
不動産に投資する時には、災害リスクも検討しておく必要があります。
例えば、2019年10月の台風では世田谷区の一部が冠水し、一部の住居に小さくない被害が発生しました。
用賀駅周辺は多摩川に近いだけに、マンションの低層階で浸水が起こる可能性は否定できません。
冠水でマンションの電気系統に故障が起きてしまうと、マンションそのものの資産価値を損なうことになるかもしれません。
1990年と30年前に建てられたマンションだけに、21世紀に建てられたマンションよりも災害に弱い可能性もあります。
ただ、RC造の新耐震基準適合のマンションですから、災害に弱いという可能性は低いと考えて良いでしょう。
総評:まとめ
TREC FUNDINGの第1号案件は、募集金額が「1億6,200万円」と大きく、利回り「7パーセント」という最初の募集案件にふさわしい魅力があります。
利回りに売却益が見込まれていることを、リスクに感じる方もいるかもしれません。
ただし、物件の立地もチェックできるため、用賀エリアの公示地価の推移、また人口動態などを確認し、需要や地価の予測はある程度立てられます。
3年間の長期案件だけに資金拘束期間が長く、検討を十分に重ねる必要はありますが条件を見る限りはとうしする価値は十分にある案件と言えそうです。
不動産投資型クラウドファンディングでは1億円を超える大規模案件は数少ないだけに、今回の投資機会をぜひ見逃さないようにしましょう。
TREC FUNDINGの会員登録はこちらのリンク先から行うことができます。