海外のファンドを専門に取り扱うソーシャルレンディングサイト「CROWD CREDIT(クラウドクレジット)」。
クラウドクレジットでは、2020年1月15日(水)より新機能として分散投資をより簡単に行えるようにする「ファンドパッケージ機能」が新設されます。
ここでは、この「ファンドパッケージ機能」がどういったものなのかについて詳しく解説していきます。
ファンドパッケージ機能の概要
クラウドクレジットは海外ファンドを取り扱っており、リスクの高い国への融資ファンドも含まれることから、以前から分散投資の徹底を投資家に訴えてきました。
しかし、
- タイミングが合わない
- 多くのファンドをチェックするのが難しい
などの理由から、分散投資ができない投資家もいます。
そこで、「複数のファンドをテーマ別に組み合わせて一つのパッケージとする」ことで、「そのパッケージに投資すれば、複数のファンドに同時にまとめて投資できる」というものが新設された「ファンドパッケージ機能」です。
つまり、一つのファンドパッケージに投資することで、例えば
- ペルー
- カメルーン
- ジョージア
- ロシア
などの複数の国で運用されるファンドにまとめて投資できます。
ファンドパッケージには「ハイリスク・ハイリターンファンド」「ミドルリスク・ミドルリターンファンド」などが含まれています。
そのため、自分で投資対象を細かく吟味せずとも分散投資によるリスク軽減が行なえます。
ファンドパッケージの注意点として、次の2点がクラウドクレジットサイト内で挙げられています。
【ファンドパッケージ機能の注意事項】
・当社のファンドパッケージは個別のファンドを複数契約する形式となっております。万が一、パッケージに含まれる一部のファンドが不成立となった場合は、当該不成立となったファンドを除いたファンドの契約が成立するものとします。
・ファンドパッケージに含まれるファンドが1本でも募集終了となった時点で、当該ファンドパッケージの募集も終了いたします。
投資を検討している段階で募集が終了することもあるため、よく注意しましょう。
ファンドパッケージ投資の実装時期
クラウドクレジットの「ファンドパッケージ機能」は、2020年1月15日(水)からのファンド募集から実施されます。
募集案件
まず第1弾として、貸付先事業者と各通貨のバランスよく分散した「バランス型パッケージ」の募集が行われます。
その後、第2弾として、「経済的リターン」と「社会的リターン」を両立させた社会的インパクト重視ファンド中心の「社会的インパクト重視型パッケージ」の募集が2020年1月下旬(2020年1月28日(火)予定)から実施される予定です。
最小投資金額
これらのファンドパッケージへの最小投資金額10万円で、10万円単位での投資となっています。
従来のクラウドクレジットの最小投資単位1万円と異なる点には注意が必要です。
その他の取引変更点
このファンドパッケージ機能の新設に伴い、投資家のマイページ内の表記も変更されます。
マイページでは、現在投資しているファンドに加え、投資ファンドパッケージを一覧で確認できるようになります。
また、投資ファンドの絞り込み検索もかけることができるようになり、複数のファンドに投資している方にとって、自分が今どういったファンドに投資しているのかを把握しやすくなりました。
今後のファンドパッケージ
クラウドクレジットは、現状予定されている2つのファンドパッケージだけではなく、今後も新しいファンドパッケージを順次提供する予定としています。
投資家にとって「分散投資の徹底」が行えるようなシステムの構築を行っていくという意向が見えます。
投資家から見たファンドパッケージ機能のメリットとは?
投資家の観点におけるクラウドクレジットの「ファンドパッケージ機能」の大きなメリットは、「分散投資の手間を省ける点」です。
複数のファンドに分散投資するには、各ファンドの諸条件をチェックする必要がありますし、時間的なタイミングから思ったように分散投資できないこともあります。
しかし、クラウドクレジット側が複数のファンドに同時に投資できるパッケージを用意してくれるため、投資家は自身で細かくチェックする必要がなくなります。
そのため、複数回投資する手間を省くことができるようになります。
一方で、デメリットもあります。
例えば、旨味のないファンド、条件の悪いファンド、自分の好みでないファンドが含まれていたとしても、それを避けられないことです。
じっくりファンドを吟味して日常的に分散投資を行っている投資家は、あまりメリットを感じないはないかもしれません。
まとめ
クラウドクレジットの「ファンドパッケージ機能」は、分散投資を強く意識せずともさまざまなファンドに分散投資できるメリットがあります。
「投資家のリスクを軽減し、多くの投資家に利益を出して欲しい」という、クラウドクレジットの考えは、投資家として歓迎するべきものでしょう。
ただし、パッケージ化され分散投資が簡単にできるようになったからといって、投資家自身がリスクを意識しなくて良いわけではありません。
もちろん、投資におけるリスクが消えたわけでもありません。
このファンドパッケージに投資する際にも、しっかりと「どういった投資先なのか」をチェックする習慣は怠らないようにしましょう。
なお、クラウドクレジットのについてはこちらで詳しく解説しています。
口座開設もできるので、「ファンドパッケージ機能」で興味を持った方は、無料で口座開設してみても良いかもしれません。