累計報酬金額600億円を突破するなど、国内第3位の規模を誇るCrowd Bank(クラウドバンク)。
そのクラウドバンクを運営する日本クラウド証券は、2019年8月29日(木)に香港における日系商社金融業者である「Finance One Limited社」との提携を発表しました。
その概要について解説していきましょう。
Finance One Limited社とは
出典:スマートレンド(SmartLend)
Finance One Limited社は、maneo(マネオ)のシステムを利用し、ソーシャルレンディングを運営している「スマートレンド株式会社」と同じ金融グループに属している会社です。
maneo のシステムを利用してソーシャルレンディングを運営しているスマートレンド株式会社は、2019年7月から新規ソーシャルレンディング案件の募集を行っていません。
また、スマートレンド株式会社は「第二種金融商品取引業」登録を行っていないソーシャルレンディング事業者です。
そのため、自社でソーシャルレンディング案件の募集を行うことができません。
スマートレンド株式会社のソーシャルレンディングサイトを見ると、このFinance One Limited社と思われる香港の金融事業者への融資案件が多数取り扱われていました。
Finance One Limited社は、香港において小口金融業者として専門性の高い金融サービスを展開しています。
融資の際の保証は設定されていませんが、小口金融業者として個人を対象に融資先の分散を図ることでリスク対策を図っています。
スマートレンド社の案件でも、これまで返済遅延や貸し倒れが発生したことはありません。
スマートレンドについては、こちらで詳しく解説しています。
Crowd Bank(クラウドバンク)の意図は?
Crowd Bank(クラウドバンク)は、Finance One Limited社と提携したことで、新規ソーシャルレンディング案件の取り扱い及び、従来よりも多額の資金募集を行っていく見通しです。
詳細はクラウドバンクトップページの 「NEWS」に記載されています。
また、スマートレンド社の香港金融機関融資案件は、予定利回り10パーセントほどで運用されていました。
クラウドバンクが取り扱いを始めることに依り、従来のクラウドバンクのソーシャルレンディング案件よりも高い利回りの案件が提供される可能性もあります。
投資家にとっては選択肢が増えるメリットが生まれるものと見られます。
まとめ
maneoでソーシャルレンディング案件を募集していた会社は7月中旬以降、案件募集が停止状態にありました。
しかし、スマートレンドの関係会社がクラウドバンクで募集を開始したことにより、maneoを使っていた他社も同様の動きをする可能性があります。
アップルバンク、さくらソーシャルレンディング、LCレンディングなどの動きにも注目したいものです。
今回ご紹介したCrowd Bank(クラウドバンク)については、こちらで詳しく解説しています。