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ネクストシフトファンドのマイクロファイナンス案件へ投資!
出典:ネクストシフトファンド
クラウドアンサーでは、投資家みなさんに参考にしていただくために、実際にソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディング案件に投資を行っています。
今回は、途上国のマイクロファイナンス機関への融資案件を多数取り扱うソーシャルレンディングサイト「ネクストシフトファンド」に投資してみました。
ネクストシフトファンドの案件にはどういったメリットやリスクがあるのかを確認し、ご自身で投資される際の参考にしてください。
ネクストシフトファンドの特徴
ネクストシフトファンドは、2018年4月からソーシャルレンディングサイトを運営しています。
2020年現在案件の組成を行っている国は次の3ヶ国です。
- カンボジア
- モンゴル
- ジョージア
累計募集金額は155,640,000円(1億5,564万円)、会員数は1,061人です(ともに2020年3月12日時点)。
今回、クラウドアンサーで投資を行った案件は次のものです。
案件概要
ファンド名 | モンゴル農家さん応援ファンド5号 |
募集金額 | 12,000,000円 |
想定利回り | 6.2% |
運用期間 | 2020年4月16日~2021年4月16日 |
分配 | 6ヶ月毎 計2回 |
運用通貨 | 米ドル |
融資先 | モンゴルマイクロファイナンス機関 Gyals Tugrug Savings and Credit Union |
出典:ネクストシフトファンド
ネクストシフトファンドの案件は、これまでほぼすべての案件が途上国のマイクロファイナンス機関への融資案件です。
当該案件も、モンゴルのマイクロファイナンス機関「Gyals Tugrug Savings and Credit Union」への融資であることが明記されています。
高利回りである意味
当該案件の想定利回りは6.2パーセント、営業者報酬を加えた貸付金利は7.7パーセントです。
日本国内で運用されるソーシャルレンディング案件より高い水準です。
2020年現在、日本の政策金利はマイナス金利ですが、モンゴルの政策金利はなんと年利11パーセントという高い数字です。
それだけに、7.7パーセントという金利はモンゴルの人々にとっては低い金利だと言えるのでしょう。
モンゴルの個人事業主や小規模事業者にとって、マイクロファイナンス機関からの融資は低い金利で資金調達できる手段であり、それだけに高い需要があるのです。
運用期間
当該案件の運用期間は1年間であり、長すぎも短かすぎもしないと言えます。
投資家にとって、短期案件はリスクを抑えられますが、そのぶん何度も投資をしなくてはならないため、手間や手数料といったコストが掛かります。
バランスや需要を重視した結果、1年という運用期間になっているのでしょう。
投資金額と想定リターン
当該案件にクラウドアンサーが投資した金額は10万円です。
1年間の運用で6,200円の収入を得る予定です。
分配は運用開始から6ヶ月後、そして12ヶ月後の2回です。
その際の配当は、総額6,200円を2回に分けてそれぞれ3,100円。
さらに、源泉徴収税の20.315パーセントを引き
- 3,100円-(3,100×20.315%)=2,470円
なので、6ヶ月後と12ヶ月後にそれぞれ2,470円が配当される予定です。
当該案件に投資して良いと判断したポイント
投資家のみなさんとしては、クラウドアンサー編集部がなぜネクストシフトファンドのモンゴル農家応援ファンドに投資をしたのか気になることでしょう。
投資して良いと判断したポイントを3つお伝えしましょう。
ポイント①:利回りは高いが返済リスクは低くない
当該案件の利回りは、6.2パーセントと比較的高めです。
投資である以上、ある程度は利益を得られるものを選んでいます。
また、貸付金利は7.7パーセントです。
日本の水準と比べられば高いですが、先ほどお伝えしたようにモンゴルの政策金利は11パーセントです。
普通に貯金しているだけで、1年間で11パーセントも増えるということです。
そのため、金利7.7パーセントはモンゴルでは低い水準の金利だと考えられます。
そのため、返済リスクは低いと考えました。
ポイント②:マイクロファイナンス期間への投資はリスクが低い
ネクストシフトファンドの案件は、2020年現在ほぼマイクロファイナンス機関への融資です。
マイクロファイナンス機関に投資したお金は、数十人を超える個人事業主などに融資されます。
そのため、自動的に分散投資が行われるのです。
融資している個人事業主の中には、返済ができずに貸し倒れが起こることもあるでしょう。
しかし、100件中数件の貸し倒れであれば十分に利益を確保できるため、実際のリスクはそこまで高くないと考えられます。
当該案件も、返済が行われないリスクを考慮したうえで6.2パーセントという高利回りが設定されています。
また、マイクロファイナンス機関は国の審査を通過したれっきとした金融機関です。
そのため、融資先の倒産リスクも低いと判断しています。
ポイント③:ネクストシフトファンドには実績がある
ネクストシフトファンドでは、約2年間で途上国のマイクロファイナンス機関への融資案件を30件以上扱ってきました。
その中で、貸し倒れが起き投資家が元本を損失してしまったことは一度もありません。
融資先を見ぬく目、その審査基準は確かなものがあると判断しました。
マイクロファイナンス案件で想定されるリスク
それでも、ソーシャルレンディングの途上国案件ではさまざまなリスクが想定されます。
では、どういったリスクを投資前に検討しておくべきでしょうか?
1.融資先の倒産・貸し倒れリスク
当該案件の融資先であるマイクロファイナンス機関の倒産リスクや、最終的な融資先である農家を中心とした個人事業主や小規模事業からお金が返ってこないリスクを想定しておく必要があります。
このリスクに関しては、先ほどお伝えしたように、
- 分散投資されること
- マイクロファイナンス機関が国が定めた金融機関であること
- ネクストシフトファンドには実績があること
の3点から、リスクがそこまで高くないものと判断しています。
2.カントリーリスク
海外案件では、その国ならではのカントリーリスクも想定しておく必要があります。
モンゴルの政策金利は、11パーセントと非常に高いです。
これは、モンゴルの通貨の信頼性が国際的に低いことを意味しています。
また、政情不安などの問題によって国内の経済状況が悪化する可能性もあるでしょう。
カントリーリスクに関しては、「1年間」という限られた運用期間であることを鑑みて、そこまでリスクが高くないと判断しました。
3.為替リスク
為替の変動リスクも想定しておくべきリスクです。
モンゴルの通貨はトゥグルグです。
世界中で流通している通貨ではないため、為替変動リスクが高いです。
しかし、当該案件は米ドルで運用されるため、そこまで為替変動リスクは大きくはないでしょう。
2020年3月時点で、米ドル円の相場は1ドル100円から105円ほどです。
コロナウイルスの影響を受けてここ1年間で大きく動いたとしても、円高に動いて1ドル85円前後、円安に動いて1ドル120円前後といったところでしょう。
為替による相場の変動幅は2割ほどと見積もり、そこまでリスクが高くないと判断しています。
まとめ
マイクロファイナンス機関への融資案件は、担保や保証が設定されていないためリスクが高いと思う投資家の方も多いようです。
しかし、分散投資が行われるため極端にリスクが高いものではありません。
実際に、ネクストシフトファンドの海外案件で、貸し倒れや元本損失が起きたことはありません。
クラウドアンサーでは、今後定期的にネクストシフトファンドのマイクロファイナンス案件の運用状況をレポートしていきます。
その結果を、マイクロファイナンス機関案件やネクストシフトファンドへの投資の検討材料にしてみてください。
ネクストシフトファンドについてはこちらでも詳しく説明しています。
また、クラウドアンサーでは定期的にソーシャルレンディングと不動産投資型クラウドファンディングのレポート記事を掲載しています。
ぜひ、その投資記録もチェックしてみてください。
こちらが2020年3月現在最新のもので、「SBIソーシャルレンディング 」と「CREAL(クリアル)」に投資しています。