ソーシャルレンディングの「Funds(ファンズ)」をご存知でしょうか?
投資家からの信頼が厚く、初心者にもおすすめできるソーシャルレンディングです。
この記事では、Funds(ファンズ)の特徴や、ファンズで投資を成功させるためのコツについて解説していきます。
Funds(ファンズ)で投資をしようかどうか迷っている方は、ヒントにしてみてください。
目次
筆者プロフィール
ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持つ、金融機関出身のフリーライターです。
投資歴は4年、運用資産は1,000万円に突入し、毎月約2万円以上の不労所得が入ってくるようになりました。
読者の方々の老後の豊かな暮らしや早期リタイアをサポートするため、金融や投資の記事を多く執筆しています。
Funds(ファンズ)は筆者が最初に使ったソーシャルレンディングのサービスです。
利回りはやや低めですが、信頼性の高い企業への投資ができ、案件によっては投資家優待サービスがついていることが魅力です。
優待は生活を充実させてくれるので、あると嬉しいですね。
この記事では、実際に筆者がFunds(ファンズ)を使って感じた特徴や、Funds(ファンズ)での投資を成功させるためのコツなどについて解説していきます。
Funds(ファンズ)の特徴
引用:Funds(ファンズ)
ソーシャルレンディングのサービスは数多くありますが、Funds(ファンズ)はちょっと変わった異色のサービスです。
他のソーシャルレンディングサービスの弱点を解消している、とも言えるので、主な6つの特徴を見ていきましょう。
Funds(ファンズ)の特徴
- 貸付ファンドのオンラインマーケット
- 1円から投資できる
- 投資先は上場企業が中心
- 運用期間が短い
- 投資案件の数は少なめ
- 申し込みは抽選と先着の2種類
Funds(ファンズ)は「貸付ファンドのオンラインマーケット」
Funds(ファンズ)は「貸付ファンドのオンラインマーケット」という独自の名前でサービスを提供しています。
Funds(ファンズ)のサービス内容は、お金を借りたい企業と、ミドルリスク・ミドルリターンの投資機会を求める投資家を結びつけることです。
投資家にとってファンズは、貸付ファンドをオンラインで選べるサービスであるため、「貸付ファンドのオンラインマーケット」という名前を使っていると考えられます。
実際のサービス内容は「ソーシャルレンディング」と同等です。
よってこの記事では、ファンズもソーシャルレンディングとして扱っていきます。
1円から投資できる
Funds(ファンズ)は1円から1円単位で投資することができます。
他社のソーシャルレンディングだと、最低投資額が1万円に設定されていることが多いのですが、Funds(ファンズ)ならもっと少額でも投資をすることができます。
「100円や1000円からソーシャルレンディングを始めてみたいな」という方は、まずはFunds(ファンズ)を使って試してみてください。
他社より最低投資額が低いので、お試しで使いたい人におすすめです。
投資先は上場企業が中心
Funds(ファンズ)で貸し付けできる企業は、上場企業や監査法人の監査を経た企業など、社会的な信用がある企業だけです。
Funds(ファンズ)側が、規定によって参加できる企業に一定の基準を設けているのです。
ソーシャルレンディングで最も怖いのが、貸し付けたお金が返って来ない「貸し倒れ」です。
上場企業の場合、監査体制や財務体質がしっかりしている企業が多いので、借りたお金はきちんと返してくれることが期待できます。
また、「借りたお金を返せなかった」となれば、上場企業の信用が傷ついてしまいます。
社会的な名誉もあるため、投資家への返済を軽んじることはないと考えられます。
運用期間が短い
Funds(ファンズ)は運用期間が1年未満と短い案件が多いです。
ソーシャルレンディングは途中で解約できないため、運用期間の短さも案件選びのポイントとなります。
他社の案件だと2年や3年と長い期間を設定していることがあるのですが、これは2年も3年も資金を引き出せないことを意味しています。
それよりは、数ヶ月から1年以内に運用が終了する案件の方が、投資家にとって投資しやすいと言えるでしょう。
Funds(ファンズ)は運用期間が1年未満と短い案件が多いので、途中で解約できないソーシャルレンディングの特徴を踏まえると、使いやすいサービスだと言えます。
投資案件の数は少なめ
Funds(ファンズ)のデメリットになりますが、扱う案件が少ない特徴があります。
案件を厳選しすぎているのか、1ヶ月に1件募集されるかどうかといった状況でした。
ただし、最近は1ヶ月で4件程度の募集が行われています。
まだ案件が豊富と言える状況ではありませんが、取り扱いファンド数は改善してきています。
申し込みは抽選と先着の2種類
Funds(ファンズ)の案件への申し込み方法は、「抽選」と「先着」の2つの方式があります。
案件によって、抽選と先着を併用するか、先着のみで募集するかは異なります。
多くのソーシャルレンディングでは先着方式のみを採用しているので、投資が早いもの順になってしまっています。
募集開始の時間帯にパソコンやスマホに向かっていられない人は、良い案件への投資ができない問題点があります。
一方で、Funds(ファンズ)は抽選方式も実施しているので、申し込みのチャンスはすべての投資家にとって平等です。
今までソーシャルレンディングの先着申し込みに間に合わなかった人も、ファンズなら投資を始められるかもしれません。
Funds(ファンズ)の利回りはどれくらい?
Funds(ファンズ)の案件の利回りは、1パーセントから3パーセントほどが多いです。
ソーシャルレンディング業界だと利回り5パーセントや10パーセントの案件も少なくないため、それに比べるとFunds(ファンズ)は利回りが低めとなっています。
実際にどんな案件があってどれくらいの利回りだったのか、過去の事例を用いて確認していきましょう。
Funds(ファンズ)の案件と利回りの例
Funds(ファンズ)の案件にはどんなものがあるのか、また利回りはどれくらいなのか紹介しましょう。
Funds(ファンズ)らしい投資案件として、次の3つを紹介していきます。
Funds(ファンズ)の案件例
- 大阪王将ファンド #1
- RAKU CAFEファンド#1
- 底地くんファンド#3
案件例①:大阪王将ファンド #1
「大阪王将ファンド #1」は、東証1部上場企業のイートアンド株式会社への貸付ファンドです。
人気の飲食チェーン店「大阪王将」の新規出店のため、資金調達が行われました。
利回りは2パーセントとFunds(ファンズ)の中では標準的な水準でしたが、このファンドに人気が殺到したのは、投資家への優待サービスがあったためです。
その優待とは、大阪王将の10パーセント割引券です。
このファンドに3万円以上投資した投資家に配られ、運用期間中は何度でも使うことができます。
大阪王将を普段から利用する人にとっては、2パーセントの利回りが期待でき、かつ日頃の飲食費用も節約できるので、一石二鳥です。
今まで大阪王将を利用したことがない投資家も、割引券がもらえるなら使ってみたいなと思ったかもしれませんね。
このように、Funds(ファンズ)が取り扱うファンドの一部には、投資家の優待サービスがついています。
投資家の優待サービスは、他のソーシャルレンディングでは聞いたことがありません。
利回りは低めなのがFunds(ファンズ)のデメリットですが、優待を活用すれば節約という形で利回りを上げることができます。
なお、『大阪王将ファンド #1』は既に申し込みが終了しています。
運用期間は2019年11月25日〜2020年10月31日までです。
終了後、また同じような案件の募集が始まらないか期待がかかっています。
案件例②:RAKU CAFEファンド#1
「RAKU CAFEファンド#1」は、JASDAQスタンダードに上場する株式会社極楽湯ホールディングスへの貸付ファンドです。
「RAKU CAFE 門前仲町」という店舗を出店するため、資金調達が行われました。
極楽湯ホールディングスは「極楽湯」や「RAKU SPA」などの湯浴施設を全国で展開する企業です。
「RAKU CAFE」にはお風呂はありませんが、カフェやコワーキングスペースの役割を果たす施設となっています。
このファンドでも投資家の優待サービスが設定され、人気のファンドとなりました。
優待の内容は、「RAKU CAFE 門前仲町」の割引券です。
当ファンドに1万円以上を投資した投資家には、運用期間中、「RAKU CAFE 門前仲町」の利用料金が何度でも20%オフになる割引券が配られています。
門前仲町へのアクセスが良い投資家にとっては、嬉しい優待かもしれません。
『RAKU CAFEファンド#1』の利回りは3パーセントで、ファンズの案件の中では高めとなっています。
さらに優待で得ができれば、節約によって利回りを高めることもできます。
なお、運用期間は2020年9月18日〜2021年2月28日です。既に募集は終了していますが、運用が終わった後に同様のファンドの募集があるかもしれないので、次のチャンスを狙いましょう。
案件例③:底地くんファンド#3
「底地くんファンド#3」は、過去2回募集された底地くんファンドが無事に償還され、問題なかったため3回目の募集も行われました。
3回目のファンドの利回りは2パーセントでした。
東証1部上場企業の株式会社サンセイランディックへの貸付ファンドです。
サンセイランディックの事業はやや難しいのですが、土地や建物の所有者の課題を解決するビジネスを行っています。
例えば、土地を利用する権利を持つ人と、土地所有の権利を持つ人が別の人だと、土地の利用可能性を狭めてしまいます。
このような物件を買い取って分かれている権利を合わせることで、本来の不動産の価値を回復させるビジネスを行っています。
あまり馴染みの無いビジネスですが、サンセイランディックもそう感じているようで、Funds(ファンズ)をPRのように活用しています。
企業を知ってもらったり、イメージをアップしたりすることが、Funds(ファンズ)への参加の一つの理由となっています。
Funds(ファンズ)は社会的に信用がある企業が参加できる「貸付ファンドのオンラインマーケット」なので、Funds(ファンズ)に参加することは企業にとってステータスにもなります。
そのため、企業イメージの向上も目的として資金調達を行う企業も参加しているのです。
Funds(ファンズ)への投資を成功させるコツ
利回りは低めですが、上場企業など社会的に信用がある企業に投資できるのが、Funds(ファンズ)の大きな長所です。
しかし、案件があまり多くないため、Funds(ファンズ)での投資を成功させるためにはコツがあります。
Funds(ファンズ)での投資を成功するためのコツとして、次の5つのポイントを押さえておきましょう。
Funds(ファンズ)への投資を成功させるコツ
- メールをこまめにチェックする
- あらかじめ入金を済ませておく
- 募集開始前に投資判断をする
- 投資金額を正しく入力する
- 最低でも100円単位で投資する
メールをこまめにチェックする
Funds(ファンズ)は「本日から募集開始」といった案内がメールで送られてくるため、メールをこまみにチェックしましょう。
当日に募集開始となる場合が多いので、メールを見たらすぐに予定を立て、募集開始の時間にはパソコンやスマホの前にいるようにします。
抽選方式なら、申し込み期間が数日間はあるため、ゆっくり投資しても構いません。
しかし、先着方式で人気がある案件だと、募集開始して1分以内に申し込み枠がすべて埋まってしまう可能性があります。
先着方式での投資チャンスを逃さないためにも、募集開始の案内のメールを確認し、待機するようにしましょう。
あらかじめ入金を済ませておく
Funds(ファンズ)の募集が無いときに、入金を済ませておきましょう。
上述したように、Funds(ファンズ)の募集開始が案内されるのは当日のことが多いです。
したがって、募集案内を見てから入金するのでは、遅れを取ってしまう可能性があります。
特に、先着方式でのチャンスをものにしたいなら、あらかじめ入金を済ませ、先着方式の募集に参加する準備を整えておいた方が良いです。
Funds(ファンズ)の募集が無いときでも、資金を入金しておきましょう。
入金しておくためには、Funds(ファンズ)での口座開設が必須ですが、無料でできますよ。
募集開始前に投資判断をする
メールでファンドの募集が案内されたら、募集が始まる前に資料を確認し、投資するかどうかを考えましょう。
募集が始まってから資料を読んでいては、他の投資家に先を越されてしまいます。
特に先着方式はすぐに枠が埋まってしまうため、募集開始後は申し込み手続き以外のことはできないと思ってください。
したがって、募集が始まる前に投資するかどうかの判断をしておく必要があります。
資料を読んで、投資したいと思ったら募集開始の時刻に備えましょう。
投資金額を正しく入力する
Funds(ファンズ)で投資をするとき、自分が投資したい金額を1円単位で入力します。
金額は正しく入力するよう、気をつけてください。
というのも、Funds(ファンズ)では投資家の入力ミスが散見されるからです。
ひどい事例では、先着で申し込まれた2,000万円が投資家都合でキャンセルとなり、再募集がかかったことがあります。
おそらく、200万円などと入力したつもりが、間違えてとても投資できない金額で応募してしまった投資家がいたのだと考えられます。
このように、先着方式だと金額も焦って入力しがちです。
基本的には応募した後に金額を修正することはできないので、投資したい金額を正確に入力しましょう。
最低でも100円単位で投資する
Funds(ファンズ)は1円から1円単位で投資できるサービスですが、だからといって1円を投資しても、利益にはつながりません。
最低でも100円は投資することをおすすめします。
なぜなら、ファンズは利回りが1パーセントから3パーセントのソーシャルレンディングで、100円以下だと利益が出にくいからです。
例えば、利回り1%の案件に1円を投資したとしましょう。
1年後には1%の利益が出るので、1.01円となります。
しかし、1円未満の利益は入金されないので、投資する意味がありません。
100円を投資していれば、1年後に101円になるので、少額ですが利益を得ることはできます。
したがって、最低でも100円は投資をするようにしましょう。
Funds(ファンズ)に投資するメリット・デメリット
Funds(ファンズ)に投資する大きなメリットは、少額でも投資ができることです。
一方、利回りがあまり高くないのは、デメリットだと言えるでしょう。
その他にも、Funds(ファンズ)への投資を真剣に考えていくと、さまざまなメリットとデメリットがあります。
こちらの記事ではメリット・デメリットに加え、口座開設方法も解説しているので、参考にしてみてください。
まとめ
Funds(ファンズ)での投資の特徴や、投資を成功させるコツを中心に解説してきました。
Funds(ファンズ)は利回りが控えめという特徴があるのですが、上場企業など信頼性が高い企業に投資ができたり、1円と少額から投資できたりする特徴があり、他のソーシャルレンディングとは一線を画しています。
投資家の優待サービスがついた案件もあるのですが、他のソーシャルレンディング会社では見たことがありません。
企業の信頼性や優待で投資先を選びたいなら、Funds(ファンズ)がおすすめです。
ソーシャルレンディングが初めての初心者にもおすすめできるサービスなので、ぜひ活用していきましょう。
なお、先ほどお伝えしたように、Funds(ファンズ)で投資を成功させたい場合は、あらかじめ入金しておくことが大事です。
そのためには口座開設しておく必要があるので、下の「サービスサイト」から無料で口座を開いておいてくださいね。