続々と新規不動産会社がサービスに参入している不動産投資型クラウドファンディング。
投資家にとって、新規サイトの登場は投資先の選択肢が増えるというメリットがあります。
ただ、選択肢が多くなれば、それだけどのサイトに投資したら良いか悩んでしまうもの。
そこで、ここでは2021年4月にサイトを公開した不動産投資型クラウドファンディングサイト「利回り不動産」のサービス内容やメリット、気をつけるべきリスクについて解説していきます。
目次
不動産投資型クラウドファンディング「利回り不動産」の概要
まず、利回り不動産がどのような会社によって運営されているのか、その概要を確認していきましょう。
会社概要
社名 | 株式会社ワイズホールディングス |
---|---|
所在地 | 東京都港区虎ノ門4丁目3番1号 城山トラストタワー33階 |
設立 | 平成26年8月 |
資本金 | 1億円 |
代表者 | 和泉隆弘 |
事業内容 | 1.不動産開発事業
2.不動産特定共同事業3.不動産仲介事業 4.不動産賃貸事業 |
利回り不動産を運用しているのは、株式会社ワイズホールディングスという不動産会社です。
株式会社ワイズホールディングスは、マンションなどの開発や物件再生などの実績がある、多数の不動産物件を取り扱う不動産会社です。
東京都新宿区に本社があり、株式会社ワイズホールディングスが扱う不動産物件も東京のマンションが中心となっているようです。
利回り不動産の案件の特徴
では、2021年7月7日(水)時点で公開されている情報から、利回り不動産の案件の特徴を紹介しましょう。
利回り不動産の案件を見ると、利回りは高めであり、かつ賃料保証まで付いているため、収益性に優れた案件となっています。
案件の特徴
- 利回りは7%以上と高め
- 都心のマンションを扱う
- 賃料保証付き案件を扱う
利回りは6.5%以上と高め
2021年7月7日(水)現在、公開されている利回り不動産の案件を見ると、第1号~6号案件は利回りが6.5~7パーセント、そして運用期間は6ヶ月という短期間運用です。
利回りの水準は、他の不動産投資型クラウドファンディングサイトより高い数字となっています。
他の不動産投資型クラウドファンディングサイトを見ると、利回りは4パーセントほどが平均的な水準です。
利回り不動産はその数字よりも2倍近いため、かなり高い利回りと言えるでしょう。
収益性が高めの投資先を探している人にとっては、大いに利用する価値がありそうです。
都心のマンションを扱う
運用されている物件も、東京都心のマンションとなっています。
コロナ禍では、東京でもオフィスやテナントの需要が減少したため、家賃相場は低下傾向にあります。
しかし、東京の人口自体はほとんど変化がないため居住用物件は需要の減少も、家賃相場の下落も発生していません。
手堅い家賃収入を見込むことが可能です。
賃料保証付き案件を扱う
利回り不動産では、マンション運営案件では賃料保証契約を他社に転貸して結んでいます。
その内容は、利回り不動産が有する不動産物件を自社で直接運営するのではなく、他社に一定の貸し出すことで、空室の有無に関わらず家賃収入を得られる契約となっています。
つまり、仮に退去が発生したとしても、利回り不動産の案件では家賃収入がなくなるのではなく、毎月の一定の賃料が保証されています。
そのため、転貸先の会社が倒産しない限りは、非常に高い可能性で家賃収入を得られるのです。
利回り不動産では、運用中に投資家への配当金が減ったり配当金がなくなったりする可能性は非常に低いと言えるでしょう。
利回り不動産の2021年の案件募集実績
では、実際に利回り不動産どういった案件を募集しているのかについて、具体的な投資案件を紹介していきます。
直近1ヶ月(2021年6月)の案件を取り上げてお伝えしましょう。
2021年6月の募集実績
利回り不動産で2021年6月に募集が行われた案件は次のとおりです。
- 募集案件数:1件
- 募集金額: 630万円
募集条件は、利回りを中心にかなり良いものがあるだけに、630万円という小額が惜しまれるところです。
さらなる規模の募集が行われることが期待されます。
No. | 案件名 | 運用期間 | 募集金額 | 利回り |
---|---|---|---|---|
1 | 利回り不動産4号ファンド(ラ・パルフェ・ド・札幌) | 6ヶ月 | 630万円 | 7.0% |
利回り不動産のメリット
では、利回り不動産のメリットはどういった点が挙げられるでしょうか?
案件の特徴にあるように収益性が高めであり、かつ賃料保証がついている点が特徴です。
さらには、独自通貨を使った投資ができる点も見逃せません。
メリット
- ワイズコインという独自通貨で投資できる
- 賃料保証で高い確率での収益を期待できる
- 優先劣後出資方式を採用している
ワイズコインという独自通貨で投資できる
利回り不動産の独自の取り組み、そしてメリットには、ワイズコインという利回り不動産のサイトだけで使える独自通過サービスがあります。
ワイズコインの詳細はまだ明らかになっていませんが、内容を推測するに、キャンペーンなどでワイズコインと配布し、投資家はそのワイズコインを使った投資ができるものとなるでしょう。
投資家には、現金を使わずとも利回り不動産に投資できるメリットが生まれます。
現金を持たずとも不動産投資型クラウドファンディング投資ができる上に、投資の後には配当や償還は現金で行われます。
利回り不動産内の運用であれば、ほぼ現金と同じような扱いとなるでしょう。
ワイズコインを使ったキャンペーンなどが積極的に展開されるのであれば、実質的な利回り投資家はアップさせることも可能になるでしょう。
賃料保証で高い確率での収益を期待できる
利回り不動産は、空室にも関わらず家賃収入が得られる賃料保証を結んでいます。
居住用不動産の運用がうまくいかなくても、利回り不動産の収入そして投資家への配当がなくなることはありません。
東京はコロナ禍でも人口がほぼ減っていないだけに、居住用不動産の需要は今後も手堅いものがあるものと見込まれます。
高い確率で収入を得られる不動産投資型クラウドファンディングサイトを探している人にとって、利回り不動産は見逃せないサイトになってくるでしょう。
優先劣後出資方式を採用している
不動産投資型クラウドファンディングは、案件の運用終了後に不動産を売却して投資家に元本を返済します。
そのため、運用が成功していたとしても、売却時に購入時よりも低い価格でしか売れなければ、投資家の損失が発生する可能性があるのです。
そこで、利回り不動産では投資家の損失対策として、優先劣後出資方式を採用しています。
優先劣後出資方式とは、投資家から集めたお金を優先出資分、利回り不動産が出資する資金を劣後出資分として分別管理する方法です。
仮に不動産の売却時に不動産が値下がりして損失が発生したとしても、その損失はまず利回り不動産が出資した分から計上されるため、投資家の損失が起こる可能性は低くなります。
そのため、利回り不動産であれば、売却時の値下がりリスクをそれほど気にせずに済むのです。
利回り不動産のデメリット・リスク
続いて、利回り不動産のデメリットやリスクを確認しましょう。
魅力的な要素が多いように見える利回り不動産ですが、もちろんリスクやデメリットがないわけではありません。
デメリット・リスク
- 案件の詳細が不明
- 利回りがかなり高い
利回りがかなり高い
もちろん、利回りが高いことは、投資家には基本的にはメリットです。
ただし、利回りが高いということは、投資リスクに結びつきます。
東京都内のマンションで利回り7パーセント以上の物件は、築浅マンションなどでは非常に稀であり、中古マンションをリノベーションしたような物件となってきます。
賃料保証がついていたとしても、案件でもそれだけの高い利回りを提供するためには転貸先の会社が無理をしている可能性があります。
利回り不動産の転貸先の会社の倒産リスクなどもあり得るでしょう。
利回りの高さゆえの不安があるという人は、リスクを抑えた案件を提供する他の不動産投資型クラウドファンディングサイトを選んでみましょう。
利回り不動産のリスク対策
利回り不動産では、投資家の損失をできるだけ発生させないようにするためのリスク対策を行っています。
賃料保証による配当金の確保、優先劣後出資方式による元本返済の保証が、主な利回り不動産のリスク対策となってきます。
リスク対策
- 優先劣後出資方式の採用
- 賃料保証の設定
- 手堅い投資先である区分マンションを運用
優先劣後出資方式の採用
利回り不動産では、物件の取得にあたり、優先劣後出資方式を採用しています。
例えば、1億円の物件を取得する時に、優先出資が80パーセント、劣後出資が20パーセントだった場合は、投資家が8,000万円を出資し、利回り不動産が2,000万円を出資します。
売却時にその物件が9,000万円でしか売れなかったとしても、投資家と利回り不動産がそれぞれ10パーセントの損失を負うではなく、利回り不動産が1,000万円の損失を負い、投資家は1円も損失を負うことがありません。
優先劣後出資分が手厚い案件に投資すれば、売却時に損失の発生する可能性を低くできるのです。
賃料保証の設定
利回り不動産では、取得している不動産物件を他社に転貸して、一定の家賃収入を得ています。
一般的な不動産物件は空室が発生すれば家賃収入が無くなりますが、賃料補償を設定しているため、毎月の一定の収入が確保されています。
そのため、投資家の配当が停滞する可能性が、非常に低くなっています。
手堅い投資先である区分マンションを運用
不動産の収益性は、運用される不動産の種類によっても大きく異なっています。
利回り不動産では区分マンションを主な運用対象としています。
東京都内は単身者世帯が多く、区分マンションの需要は非常に高いものがあります。
物件相場の下落が起こりにくく、家賃相場の下落も起こりにくいという2つの面で利回り不動産の運用対象が、手堅いものがあるのです。
総じて、利回り不動産は毎月の家賃収入の面でも、売却時の投資家への返済の面でも入念なリスク対策を行っていると言えます。
利回り不動産の口コミ・評判
インターネット上において、利回り不動産は投資家からどのような評判を獲得しているでしょうか?
SNSなどから検索して探ってみました。
ポジティブな口コミ評判
利回り不動産のポジティブな評価は、その収益性の高さと賃料保証がついている点です。
年利で利回り7パーセントという数字は、他の不動産投資型クラウドファンディングよりも高い数字です。
さらに、賃料保証が付いているため、その高い収益性は基本的には約束されているのです。
また、ワイズコインという独自性の高い取り組みを行っているユニークさ、独自性として評価を行っている投資家も見られました。
ネガティブな口コミや評判
ネガティブというわけではありませんが、利回り不動産に関してはまだ情報がすべて公開されているわけではないため、判断するのにはまだ情報が足りないと考えている投資家もいました。
年利7パーセントの配当金を本当に確保できるのか、また優先劣後出資割合はどの程度になるか、賃料信用保証は今後の案件にも付くのかなど、今後の案件の情報を気にしている方が多いようです。
今後の利回り不動産の情報公開の内容によっては、ネガティブな評判もポジティブな評価に変わっていく可能性があるでしょう。
利回り不動産がおすすめの人
利回り不動産は、どういった志向を持つ投資家の方におすすめできる不動産投資型クラウドファンディングサイトでしょうか?
高い利回りを確実に得ていきたいという方に向いている不動産投資型クラウドファンディングサイトになっていきそうです。
おすすめの人
- 賃料保証付き案件で一定の収益を確保したい方
- 劣後出資分が手厚い案件に投資したい方
賃料保証付き案件で一定の収益を確保したい方
利回り不動産の案件には、賃料保証が設定されています。
そのため、急激な不動産需要の下落があったとしても、短期間案件であれば収入は確保されやすいです。
長期運用案件の場合、転貸先の倒産により賃料保証が確実なものではなくなる可能性がありますが、利回り不動産の運用案件は基本的には6ヶ月となっています。
6ヶ月ほどであれば賃貸需要の旧劇な下落も起こりにくく、賃料保証も持続できるでしょう。
劣後出資分が手厚い案件に投資したい方
利回り不動産の第1号案件の劣後出資割合は20パーセントです。
東京都心の区分マンションで、短期間に20パーセントもの価格下落が起こる可能性は、基本的には低いでしょう。
コロナ禍でも東京都内の不動産価格は堅調であり、地価の大きな下落を見せているエリアはごくわずかです。
そして、実需要が高いある居住用不動産の相場は下がっていません。
手厚い劣後出資分が設定されていれば、売却時に投資家の損失が発生する可能性はかなり抑えられます。
利回り不動産の口座開設手順
ここまで読んできて、利回り不動産の口座開設に興味を持った方もいることでしょう。
そこで、実際の画面を見ながら、利回り不動産の口座開設の手順をお伝えします。
PCでの会員登録
出典:利回り不動産
まず、パソコンで利回り不動産のウェブサイトにアクセスします。
画面を下にスクロールすると、事前会員登録のバナーが表示されます。
スマホでの会員登録
出典:利回り不動産
スマートフォンも同様に、下にスクロールすると事前登録を促進するバナーが表示されます。
事前登録
利回り不動産は2021年4月5日(月)時点では、まだ会員登録を開始していません。
ただし、事前登録を行っておけば、会員登録が開始されたときにメールアドレスに告知が送られてきます。
さらに、事前登録をするとAmazonギフト券1,000円がプレゼントされます。
口座開設に必要な書類
利回り不動産で速やかな口座開設を行うには、事前に用意しておく書類があります。
利回り不動産の口座開設に必要な書類は次のようになっています。
個人投資家の場合
①本人確認書類(次のいずれか一点/画像) |
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②銀行口座確認書類(次のいずれか一点/画像) |
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法人口座の場合
①履歴事項全部証明書(画像)
②法人名義の銀行口座確認書類(次のいずれか一点/画像) |
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③代表者の本人確認書類(次のいずれか一点/画像) |
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まとめ
利回り不動産は利回りが高く、賃料保証も設定されているため、かなり高い可能性で収益を得られる可能性が高い不動産投資型クラウドファンディングサイトです。
また、運用対象も東京都内の不動産であり、独自性のあるワイズコインというサイト内通貨を導入するなど意欲的な取り組みが見られます。
ただし、利回りが高い案件はリスクも高くなるもの。
利回りが高いからといって、1社だけに集中投資をするのは危険です。
利回りの高い不動産投資型クラウドファンディングサイトに投資するときは、案件を分散したり、ローリスクの案件を提供する不動産投資型クラウドファンディングサイトに投資したりするなどのリスク対策も行っておいたほうが良いでしょう。
その意味では、実績豊富なCREAL(クリアル)、東証一部上場企業が運営するRimple(リンプル)などへの口座開設も検討してみてはいかがでしょうか?
どのサイトも口座開設・維持手数料ともに無料ですよ。
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