「資産運用をこれから始めたい」「始める前に勉強は必要なの?」
これから資産運用を始める方にとって、誰しも気になる疑問でしょう。
この記事では、筆者の経験をもとに、おすすめの勉強方法や本を紹介していきます。
目次
筆者プロフィール
筆者は、30代前半でサラリーマンを辞めたフリーライターです。
サラリーマン時代から行っていた資産運用からの収入が増えたことで、セミリタイアに成功した経験を持っています。
資産運用を始めてから約5年間という早いスピードで脱サラできたことは、運が良かっただけではありません。
資産運用の基礎から実践までを順序立てて勉強したことが成功の理由だと感じています。
なぜ、勉強が必要なのかを筆者が実際に行ってきた方法に合わせて紹介していくので、今後の参考にしてください。
【体験談】資産運用を始める前に勉強は必要か?
資産運用を始める前に勉強をする必要はあるのかについてを体験談をもとに解説していきましょう。
「投資は実践しなければ学べない」とはよく言われますが、それは本当でしょうか?
それぞれを2つの理由に分けて体験談を紹介します。
資産運用とギャンブルは違う
資産運用をギャンブルと同じように考えている人がいます。
筆者も資産運用初心者のころは、同じくギャンブルと変わらず危険なものだと考えていました。
しかし、実際に投資を始めると資産運用とギャンブルはまったく違うものだとわかりました。
資産運用を始めたばかりの筆者は、ハイリスク・ハイリターンな投資に手を出して失敗を何度も繰り返しました。
理由は、一度でも大当たりを引けば大金を稼げると思っていたからです。
ギャンブルは、運の要素が大きく自分自身でコントロールできる部分が少ないことが特徴です。
一方で、資産運用はリスクを自分自身でコントロールできる部分が大きいです。
リスク管理には最低限の知識が必要なので、自分自身の勉強によってのみ行うことができるのです。
勉強すると大きな失敗を減らせる
資産運用はギャンブルとは違い、リスク管理をしやすいことを解説しました。
勉強するたびに、リスクを管理する知識が付き大きな失敗を減らせるようになります。
筆者も、何度も失敗して借金を抱えていましたが、徹底的に勉強したことで資産運用に成功しました。
長期的な目線で資産運用を行うには、成功する方法よりも失敗しないための方法を実践することが大切です。
その法則を勉強してからは、守るべきお金は低リスクな場所に投資し、余ったお金でハイリターンを目指せる投資先で運用しました。
筆者は、当初からセミリタイアが目標だったため、リスクは高めでリターンが多くなりやすい資産運用を中心に運用していきました。
リスクの許容範囲管理は、自分自身の目標金額に合わせて最適な資産運用を選択しましょう。
この先の内容では、初心者が資産運用を行うまでの流れと、筆者おすすめの勉強方法を紹介します。
初心者が資産運用を行うまでの流れ
これから資産運用を始めたい初心者に、まず行って欲しいことを3つ紹介します。
真似するだけで、漠然と資産運用を始めるよりも成果を出しやすくなるはずです。
- 目的を確認する
- 目標金額を決める
- 目標を達成できる資産運用を選択する
目的を確認する
まずは、なぜ資産運用を始めたいのかを確認しましょう。
老後のために資産を残したい方や生活をラクにしたいなど、さまざまな目的があるはずです。
目的を確認する理由は、感情に流されて資産運用に失敗しないためです。
資産運用は誰もが思っている以上に、感情に左右されやすいという特徴をもっています。
未来の目的が定まっていなければ、予想しないタイミングで取引を行ってしまい失敗につながってしまうでしょう。
目標金額を決める
資産運用の目的を確認できたところで、次に具体的な目標金額を決めましょう。
例えば、「10年後までに金融資産1,000万円を達成する」などざっくりとした目標でも構いません。
先ほど決めた目的を達成できる目標金額を設定しましょう。
筆者の場合は、サラリーマンを辞めてセミリタイアが目標だったため、資産運用からの毎月の不労所得20万円が目標でした。
このように明確な目標金額があったからこそ、一時的な感情に流されずにコツコツと資産運用を進められたと感じています。
目標を達成できる資産運用を選択する
最後に、設定した目標を達成できる資産運用の選定をしていきましょう。
なぜなら、資産運用によって得られるリターンが異なるからです。
例えば、年利1パーセントでの増加を期待できる資産運用を選択すると、100万円を運用しても1年後に約101万円です。
銀行預金よりは良い利回りですが、大きな目標金額を達成するのは難しいでしょう。
また、設定した目標金額を達成可能な資産運用の選択するには勉強が必要です。
資産運用には何十種類もの方法があり、そのすべてで運用方法とリスクが異なります。
自分自身の目標を達成でき、最低限のリスクも抑えられる資産運用を複数選択することが大切です。
この先では、勉強の具体的な方法を紹介します。
資産運用を効率良く勉強する方法
ここからは、資産運用を効率良く勉強するための方法を4つの順序に分けて紹介します。
初心者だったころに、筆者が実際に行ってきた方法なので、ぜひ参考にしてください。
- 読書
- ブログ記事を読む
- 少額で取引をする
- セミナーや勉強会に参加する
方法①:読書
資産運用に関する知識は、インターネット記事や金融機関などさまざまな場所で勉強できます。
その中で、初心者にもっともおすすめな勉強方法は読書です。
具体的には、雑誌ではなく一般書籍が最適です。
なぜなら、雑誌にはリアルタイムで断片的な情報が多く掲載されており、初心者には理解するのが難しいからです。
また、書籍は資産運用の初心者向けに書かれた内容も多く、1から勉強しやすくなっています。
筆者も、資産運用を始めたばかりのころは、本屋さんに並んでいる初心者向けの書籍を読み漁って知識をつけました。
1冊だけではなく、最低でも3冊程度は読んで資産運用の理解を深めましょう。
方法②:ブログ記事を読む
読書で資産運用の基礎知識をつけたら、次にインターネット上のブログ記事を読んで勉強していきましょう。
ブログ記事には、個人投資家が書いている記事から金融機関が運営している公式ブログなどさまざまな種類があります。
個人投資家の記事は、個人的な運用方法の紹介などが多く、偏った考えも含まれているため、まずは大手企業の運営するブログ記事での勉強をおすすめします。
基本的には、書籍で勉強する内容と被る部分もあるでしょう。
このように「本で読んだ内容だな」と感じることこそ、勉強が身についている証です。
資産運用で結果を出すためには、基礎を徹底的に頭に叩き込むことが大切です。
筆者は、ブログ記事を読む中で、気に入ったり自分自身の目標設定に近いと感じるブログは、今でも定期的に読むようにしています。
方法③:少額で取引をする
続いて、実際に資産運用を行ってみましょう。
書籍やブログでの勉強した成果を発揮できるタイミングなので、必ず利益を出すつもりで挑みましょう。
実践を繰り返すことは、資産運用のもっとも効率の良い勉強方法です。
しかし、誰かに言われた投資方法の真似や、流行している資産運用に投資するだけでは勉強や成長にはつながりません。
少額だとしても必ず自分自身の意思で、責任を持った資産運用を行っていきましょう。
また、生活に支障のない少額での取引を心がけてください。
方法④:セミナーや勉強会に参加する
続いて、実践である程度の経験がついたと感じたら、証券会社などが開催するセミナーや勉強会に参加してみましょう。
セミナーは怪しいイメージを持つ方も多いですが、証券会社や金融機関が開催しているセミナーに怪しいものはほぼないといって良いでしょう。
その道の専門家を招き、近年の資産運用や経済状況の見通しを聞けるため効率良く勉強できます。
自分自身の資産運用に悩みや困りごとがある方は、興味のあるセミナーに参加してみることをおすすめします。
ただし、少なからずセミナー主催者側のおすすめ商品などの勧誘はあります。
押し売りなどはないため興味のない商品ははっきりと断りましょう。
これからの資産運用の勉強におすすめの本
ここからは、資産運用をこれから勉強する方におすすめの本を3冊紹介します。
どの本を選べば良いかわからない方はまずこの3冊から手にとって見てください。
- 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください
- お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
- 漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください
画像引用元:Amazon
大手証券会社や保険会社出身でお金のプロとして有名な著者山崎元さんのベストセラー本です。
タイトルからもわかるように、資産運用をしたことのない完全初心者向けの本です。
これから資産運用をしたいと思っている主人公と山崎先生との会話方式になっているため、文章を読むのが苦手だと言う方でも理解しやすい内容です。
大きなリスクを取らずに資産運用をしたい方や、投資と聞くだけで危険だと感じてしまう保守的な方はこの本を読むと不安が解消されるでしょう。
筆者は、近年この本を読みましたが、資産運用初心者のころにこの本で勉強したかったなと思うほどわかりやすい内容でした。
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
画像引用元:Amazon
社会派インフルエンサーとして有名な橘玲さんのベストセラー本です。
初版は2002年ですが、時間をかけて売れ続け12年後の2014年に全面改訂版として新たに出版されています。
直接的な資産運用の勉強本ではありませんが、学校では教えてくれない税金やお金の真実を学べる本です。
資産運用を行っていくと、税金を含む政治や経済の仕組みを勉強しなければ勝ち続けることはできません。
この本では、お金持ちしか知らない情報の仕組みや情報の調べ方を、具体例を用いて解説してくれています。
筆者は、この本を読んでサラリーマンという働き方に疑問を感じ、セミリタイア生活を目指し始めました。
現在の生活を変えたいと強く思っている方や、具体例でお金持ちの考え方を勉強したい方はこの本を手にとって見てください。
漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則
画像引用元:Amazon
100年以上も前から語り継がれている書籍「バビロンいちの大金持ち」の漫画版です。
漫画なので、文章を読むのが苦手な方でもわかりやすい内容です。
筆者は、この本を読んで資産運用で成功する法則よりも、なぜ失敗するのかを勉強できました。
なぜなら、自分の代わりに主人公が何度も失敗してくれるためです。
資産運用で成功するためにもっとも大切なことは、失敗を減らすことです。
この本では、失敗の原因と理由を実体験のようにリアルに描いてくれています。
資産運用を勉強したい方だけではなく、勉強する気のない人も引き込まれる内容でおすすめです。
資産運用を始める際の注意点
資産運用を始める際の注意点を3つ紹介します。
最低限、以下の3つを守るだけで大きな失敗を防げるでしょう。
- 集中投資をしない
- 元本割れの可能性があることを理解する
- 詐欺に注意する
集中投資をしない
一つの投資商品だけに集中して運用することは避けましょう。
資産運用は、どれだけ勉強をしても予想外のことが起こります。
所有する商品の価格が突如暴落することは、投資家なら誰しもに起こる経験です。
このような予想外な出来事が起きたときに集中投資をしていると、資金が底をつき取り返しがつかなくなる可能性があります。
失敗を小さく抑えて次のチャンスに挑戦する余力を残しておきましょう。
元本割れの可能性があることを理解する
一部の例外を除き、投資した資金が元本割れしてしまう可能性はあります。
資産運用には、「絶対」や「必ず」という言葉は存在しません。
どのような結果になっても自分自身で責任を取るつもりで運用しましょう。
常に最悪の結果を予測しながら投資することで、取り返しのつかない失敗を防げるでしょう。
詐欺に注意する
元本割れの可能性は、どのような資産運用にもあり得ます。
特に、勉強不足の資産運用初心者は詐欺師に狙われやすいため注意しましょう。
主に、「元本保証」や「簡単に儲けられる」などの儲け話を紹介されたら詐欺を疑いましょう。
資産運用についての勉強をすることで、詐欺を防ぐことにつながります。
多くの勉強が必要な資産運用
資産運用には、勉強時間が必要な種類と比較的少ない勉強時間でも始められる種類に分けることが可能です。
ここからは、多くの勉強と経験が必要な資産運用を2つ紹介します。
初心者は、気軽な気持ちで手を出さないように注意してください。
- 株式投資
- 不動産投資
株式投資
株式投資は、資産運用の中でも特に有名な投資方法です。
株式を所有している投資家は、企業の利益に応じて配当金を受け取れます。
加えて、価格変動する株式をトレードする方法でも利益を得られます。
ただし、投資には経済市況を見極める力が必要なため、資産運用初心者には難易度の高い投資です。
また、企業が倒産した場合、所有する株式の価値はほぼゼロになってしまいます。
初心者が投資する場合は、勉強を行った上で少額からの投資をおすすめします。
不動産投資
不動産投資とは、アパートやマンションなどを投資目的で購入し、運用することで利益を得る資産運用です。
居住用の不動産は、入居者がいるうちは継続して家賃が入るため安定した不労所得を得られるメリットがあります。
しかし、初期費用が高額なためローンを組んで投資をする場合も多く、初心者にはハードルの高い資産運用です。
また、勉強せず仲介業者の言いなりで不動産投資を行うと、リスクを知らずに思わぬ失敗につながる危険性があります。
数百万円から数千万円の元手資金があり、不動産投資に関する知識が豊富な方以外は、安易に手を出さないように注意しましょう。
少ない勉強時間でできるおすすめの資産運用
続いて、少ない勉強時間でも始めやすいおすすめの資産運用を紹介します。
特別な勉強不要で高利回りを目指しやすい2つの資産運用です。
- 不動産投資型クラウドファンディング
- ソーシャルレンディング
不動産投資型クラウドファンディング
不動産投資型クラウドファンディングとは、不動産投資を行いたい事業者に対して個人が資金を投資できるクラウドファンディングです。
集まった資金を利用し購入した物件からの利益が、投資家に分配される仕組みです。
個人投資家は、少額から投資を行うことができ、投資後にはほったらかしでも継続的に分配金からの収入を得られます。
また、少額の1万円から投資できるため資産運用初心者が勉強のために選択する投資先としてもおすすめでします。
何から始めれば良いか迷った方は、まずは不動産投資型クラウドファンディングから始めてみても良いでしょう。
なお、不動産投資型クラウドファンディングは比較的新しい投資方法であるため、初めて聞いたという方も少なくないでしょう。
こちらで概要が説明されているので、一度目を通しておいてください。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい企業と投資をしたい投資家をインターネット上でマッチングするサービスです。
正確には投資ではなく融資となるため「融資型クラウドファンディング」とも呼ばれています。
ソーシャルレンディングのメリットは、投資後にほったらかしでも不労所得を得られることです。
また、目指せる利回りが約5パーセントから10パーセントと高いことも人気の理由です。
一方で、投資すると途中で解約できない場合があるため注意が必要です。
必ず余剰資金で投資を行うようにしましょう。
数万円の少額から投資が可能なため、勉強目的で不動産投資型クラウドファンディングとセットでの運用もおすすめです。
ソーシャルレンディングも比較的新しい投資方法なので、こちらに一度目を通してください。
まとめ
これから資産運用を始めたい方に向けて、勉強の必要性と手順を紹介してきました。
初心者から資産運用で資産を増やした筆者の経験をもとに解説したので、参考にしていただけたかと思います。
資産運用で失敗しないためには最低限の勉強は必須です。
また、資産運用によって難易度が大きく異なります。まずは少ない勉強時間で運用可能な方法から資産運用を始めてみてください。