今年2019年1月から運営を開始したソーシャルレンディングサイトであるFunds(ファンズ)。
新興のソーシャルレンディングサイトながら、既に投資家登録した会員は1万人を突破しており、ソーシャルレンディング業界の内外から高い注目を浴びています。
そのFundsが、2019年7月12日(金)に開催されたベンチャー企業関連のコンテストで1位を獲得しました。その内容についてお伝えします。
Fundsが1位を獲得したInfinity Ventures Summitとは
Funds(ファンズ)が優勝に輝いたベンチャー企業関連のコンテストとは、「Infinity Ventures Summit」というイベントです。
このイベントはインターネット業界で画期的、革新性のあるなビジネスを手がけている経営者やその幹部が集まり、業界にまつわる展望や経営に関して語って訳カンファレンスイベントです。
その中で開催されたIVS LaunchPadで、近年スタートアップとして設立されたベンチャー企業が自プロジェクトの発表を行いました。
そして、参加者が審査を行い、どの会社が最も優れたビジネスを提供しているのかを評価するものです。
2019年のイベントは14社が参加し、Fundsはその14社の中で見事第1位を獲得したのです。
第2位以下は、次のような企業がノミネートしていました。
- 第2位:AnyTech株式会社:世界初の水質判定AI「DeepLinquid(ディープリキッド)」
- 第3位:Icaria株式会社:がん10種を早期発見する「超高精度がん10種類の尿検査」
- 第4位:株式会社ニューレボ:無料で使える在庫管理SaaS「ロジクラ」
- 第5位:株式会社BearTail:社内から領収書を一掃する「Dr.経費精算ペーパーレス」
参加している会社を見るとわかるように、医療関係、会計関係などさまざなスタートアップビジネスが参加しています。
その中でFundsという投資関係の企業が第1位を獲得したということは、人々が新しい投資手法の登場を求めているのかが、如実にわかる結果となりました。
2019年6月に金融庁が発表し、国民に衝撃を持って迎えられたレポートには「65歳で定年退職をしても老後の生活費のために2千万円の貯金が必要である」いう内容がありました。
老後の生活費を補うために、金融庁でも近年は「iDeCo」や「積立NISA」など、個人による資産形成を促すための仕組みを提供しています。
ソーシャルレンディングも投資しやすい投資手法の一環として、今後注目を浴びていく可能性があります。
現在、ソーシャルレンディングによって得た利益に対する税制上の優遇措置はありませんが、第二種金融商品取引業協会でもソーシャルレンディングの利益への分離課税方式を要望しています。
今後ソーシャルレンディング関連でどのような法整備が行われていくのかに、注目をしましょう。
「Funds(ファンズ)」の特徴
引用:Funds(ファンズ)
Funds(ファンズ)は、まだサイト運営を開始してから半年しか経っていません。
一方で、Fundsの社長である藤田雄一郎氏は、以前はソーシャルレンディングのメディアサイト「クラウドポート」の運営を行っていました。
さらに、前職は業界第3位の規模を持つクラウドバンクに勤務していました。
藤田雄一郎氏は、まさにソーシャルレンディング業界のプロと言える方です。
その藤田雄一郎氏が手がけたFundsには次のような特長があります。
- Fundsだけで不動産や事業開発など、組成企業やテーマ別に手軽に分散投資できる。
- 利回りは年率1.5パーセントから6パーセント(予定・税引前)と「ミドルリスク・ミドルリターン」のものを提供している。
- 1円から投資できる。
- 「上場企業」、「監査法人と監査契約を締結している企業」、「ベンチャーキャピタルからの出資を受けている企業」という水準を満たした企業にしか融資しない。
ソーシャルレンディングサイトの中では決して利回りが高いわけではありませんが、このような取り組みが評価され、ソーシャルレンディング投資家から大きな支持を得ることに成功してます。
まとめ
Funds(ファンズ)がベンチャー企業関連のコンテストで優勝したことと、社長の藤田雄一郎氏について解説しました。
先日、Fundsがより支持されるようになったの要因の一つとして、投資が先着から抽選に変わったことがあります。
先着式の投資では、募集開始時間にパソコンやスマホが使えない人にとって、投資機会が奪われる事態になっていました。
Fundsの人気が高まり、募集開始から数分で満額に達してしまう状況では、なおさらです。
しかし、投資を抽選方式に変更したことで、全投資家にとって平等に投資の機会が与えられるようになりました。
投資家からの要望を汲み取り迅速な対応を行っている点も、Funds人気の人理由の一つと言えるでしょう。
これからもさらなる飛躍が期待される、ソーシャルレンディングサービスです。
Fundsについては、こちらでより詳しく解説しています。