クラウドアンサーでは、ソーシャルレンディング、そして不動産投資型クラウドファンディング業界の生の状況を伝えるために、実際に投資を行い毎月配当の様子をレポートしています。
不動産投資型クラウドファンディングサイト「CREAL(クリアル)」には2019年7月に投資を行い、これまで13回に渡り配当の様子をレポートしてきました。
前回の第13回目からは「運用2年目」に突入したこともあり、配当金の利回りがアップしています。
第14回目もきちんと配当金が支払われたのか、その様子をお伝えしていきましょう。
目次
CREAL(クリアル)の投資案件14回目の配当結果
出典:CREAL(クリアル)
CREAL(クリアル)からの配当は、2020年10月30日(金)に行われました。
1年目の配当利回りは4パーセントでしたが、2年目からは1.5倍の6パーセントにアップしています。
まずは、投資先の案件概要を確認しておきましょう。
投資案件概要
募集金額 | 2億3,760万円 |
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ファンド名 | ちくらつなぐホテル |
予定運用期間 | 24ヶ月 |
名目利回り |
1年目:4.0% 2年目:6.0% |
運用案件は千葉県南房総市の宿泊施設、ちくらつなぐホテルです。
2年目は集客アップを見込んで、想定利回りが4パーセントから6パーセントとなっています。
配当金の結果と累積配当金
今回(第14回目)の配当の結果がこちらです。
出典:CREAL(クリアル)
特に遅延もなく配当が行われ、前回(第13回目)よりもやや配当金額は減っていますが、2020年8月と比べると配当金が増えていることには変わりありません。
ちくらつなぐホテルは毎月運用レポートを発行していますが、Go To トラベルキャンペーンの恩恵により稼働率は回復しています。
2020年10月も、ハロウィンイベントの実施で一定の客足があったということです。
Go To トラベルキャンペーンは、地方の宿泊施設にはかなりの恩恵をもたらしていることがわかってきました。
2020年秋時点のCREAL(クリアル)の運営状況は
出典:CREAL(クリアル)
海外からの観光客は未だに入国制限がありますが、日本国内の居住者を対象としたGo To トラベルキャンペーンの影響で国内の観光客数は回復傾向にあります。
宿泊施設の運営も多く見られるCREAL(クリアル)の運営の状況を、他の案件も見ながら確認していきましょう。
大型案件が順調に資金募集に成功
CREAL(クリアル)では、2020年10月に「グローバルキッズ西大井」という保育所案件の募集が行われました。
3億6,600万円という大型案件ながら、満額を集めることに成功しています。
東京都内の保育所案件は待機児童がいるエリアも多く、児童数定員上限での運営が見込めれば、手堅い収益を期待できます。
特に、保育所案件はCREAL(クリアル)以外の不動産投資型クラウドファンディングサイトで扱っていないこともあり、利用する人が多くなっています。
居住用不動産案件は少なめ
一方で、不況に強いと言われるマンションなどの居住物件の募集は、2020年9月から行われていません。
CREAL(クリアル)のマンション案件は1棟マンションではなく区分マンションが募集されており、規模は数千万円でしかありません。
CREAL(クリアル)を利用するのであれば、区分マンション案件目当てではなく、保育所や宿泊施設などの個性的な案件に投資した方が良いでしょう。
2020年11月時点の不動産投資型クラウドファンディングおすすめ案件は?
CREAL(クリアル)は、これまで一度も配当の遅延や投資元本の返済での損失を発生させたことがありません。
しかし、日本での新型コロナウイルスの流行は膠着状態にあるものの、これから冬にかけて再流行の兆しもあり、再度経済危機が起こらないとも限りません。
では、2020年11月時点で不動産投資型クラウドファンディングサイトに投資するとしたら、リスクを避けるにはどういった案件を狙えば良いのでしょうか?
手堅い投資先を選ぶための投資戦略は、基本的に不況でも需要がある案件、そして損失リスク対策が手厚い案件を選ぶことを念頭に置きましょう。
- 居住用物件運営案件
- 保育所運用案件
- 劣後出資割合が高い案件
居住用物件運営案件
人が生活している限り、居住場所は必ず必要です。
そのため、マンションやアパートを運営する案件は不況でも手堅いと言われています。
オフィスやテナントは景気の影響を受けやすく、会社の倒産やテナントの撤退が起これば空室が起こり、収益率が大きく低下する可能性があります。
しかし、マンションなど居住用物件案件は、家賃の下落も起こりにくく、不況だからといってすぐに引っ越すという人は少ないです。
新型コロナウイルスの流行の影響を避けて投資したいのであれば、マンションやアパートなどの居住用物件の運営案件に投資を検討しましょう。
保育所運用案件
保育所案件も、不況下でも手堅い案件の一つです。
不況になり収入が減れば、専業主婦(主夫)の方も子供を預けて共働きしなければいけない状況になることもあります。
そんなことになれば、保育所の需要は増えていくことでしょう。
保育所の運営資金は国と自治体からの補助金で大半が賄われており、園の収益性は大きくないものの、収入は手堅いものがあります。
不況でも不況ほど需要が増していく保育所案件への投資を検討してみましょう。
劣後出資割合が高い案件
運営対象ではなく、リスク対策で案件を選ぶのであれば劣後出資割合が高い案件を選びましょう。
劣後出資割合とは、不動産投資型クラウドファンディングの不動産物件の取得資金において、不動産会社が出資している部分の割合を指します。
不動産売却時に購入価格よりも安い金額でしか売れなかった場合でも、劣後出資が行われていれば、損失分は劣後出資割合からまず計上されます。
つまり、購入時より安い価格でしか売れなくても、投資家が損失が発生する可能性を下げてくれるのです。
さまざまな不動産クラウドファンディングサイトを見ると、劣後出資割合は10パーセントから30パーセントとなっています。
リスクを避けるのであれば、劣後出資割合が高い案件30パーセントの案件に投資してみると良いでしょう。
まとめ
国内の宿泊施設の運営状況は、Go To トラベルキャンペーンの影響もあり回復傾向にあります。
また、GoToトラベルキャンペーンは2020年1月末までの実施予定から、期間の延長も示唆されており、日本国内の観光客向けの宿泊施設であればしばらくは一定の収入が見込めそうです。
ただし、新型コロナウイルスの流行はまだ沈静化したわけではなく、冬にかけて感染者数が増えるリスクが存在しています。
こんな状況下で不動産投資型クラウドファンディングに投資する際は、今回お伝えした3つのポイントを守りながら、分散投資も同時に行いリスク対策をしていきましょう。
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なお、CREALは下の「サービスサイト」から無料で口座開設することができます。