クラウドアンサー編集部では、実際にソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングに投資し、その配当の模様を毎月1回レポートしています。
毎月末には、不動産投資型クラウドファンディングサイト「「CREAL(クリアル)」の配当があります。
2020年5月の配当はどのような結果となったのか、その模様をお伝えします。
目次
CREAL(クリアル)の投資案件からの9回目の配当結果
出典:CREAL(クリアル)
クラウドアンサー編集部が投資したのは、2019年7月に募集が行われた千葉県南房総市のリゾートホテル「ちくらつなぐホテル」の投資案件です。
投資案件概要
投資案件の概要は次の表のようになっています。
運用2年目から利回りが6パーセントにアップする予定です。
募集金額 | 237,600,000円 |
---|---|
ファンド名 | ちくらつなぐホテル |
予定運用期間 | 24ヶ月 |
名目利回り |
1年目:4.0% 2年目:6.0% |
配当金の結果と累積配当金
2020年5月の配当は、予定通り2020年5月29日(金)に無事行われました。
前月と同様に、配当金333円から源泉徴収67円を引いた266円が振り込まれています。
CREAL(クリアル)の配当は一度も予定通りの金額から下がったこともなく、遅延も発生していません。
累計の配当金額は次のとおりです。
- 266円×9回=2,394円
ちくらつなぐホテル案件は順調に運用されているということができるでしょう。
ちくらつなぐホテル案件の2年目の配当はどうなる?
ちくらつなぐホテルは、コロナショックによる緊急事態宣言の影響もあり、客数の落ち込みは否定できない状況です。
今後の配当はどうなるのでしょうか?
2年目の配当は6%に上がる予定
ちくらつなぐホテルは24ヶ月運用予定の案件であり、投資1年目の利回りは4パーセントです。
一方で、運用2年目はホテルの認知度の上昇で収益が上がることを想定し、利回りは6パーセントとなっています。
2020年5月現在の稼働状況を見ると、2年目からの利回りのアップは厳しいと言えるでしょう。
マスターリースにより投資家への配当は保証されている
ちくらつなぐホテル案件は、CREAL(クリアル)の運営会社である株式会社ブリッジ・シー・キャピタルがマスターリースを設定している案件です。
そのため、投資家への配当は保証されており、株式会社ブリッジ・シー・キャピタルが倒産しない限りは投資家への配当は行われる予定です。
一方、これまでの9回は順調に配当が行われていますが、株式会社ブリッジ・シー・キャピタルの営業に問題が発生すればマスターリースが設定されていても配当金が支払われなくなる可能性があります。
緊急事態宣言解除後の不動産投資型クラウドファンディングへの影響は?
日本国内での新型コロナウイルスの1日あたりの感染者数は、2020年5月29日(金)時点ではピーク時より減少傾向が見られます。
入院患者数も大幅に減少するなど、医療施設の状況も改善しつつあります。
各地の緊急事態宣言も解除され、徐々に経済活動も活気を取り戻しつつあります。
そんな状況下で不動産投資型クラウドファンディングの市況は今後どのように変化していくのでしょうか?
各種投資への投資家意欲
投資家の意欲を図るバロメーターとして、最もポピュラーな投資手法の一つである株式投資の状況を見ましょう。
出典:Google
このように、2020年5月最終週は、日経平均株価は大幅な上昇を見せています。
2020年の日経平均株価最高値は1月20日(月)の24,083円でした。
2020年5月末の株価を見るに、コロナショックによる下落を取り戻しつつあります。
緊急事態宣言解除や感染者数の減少で、投資家意欲は再燃していると言えるでしょう。
コロナウイルス第二波の訪れ
一方、2020年5月29日(金)時点では大阪や愛知では感染者数はゼロ人状態が続いているものの、東京の感染者数はやや増加傾向。
そして、福岡県北九州市にクラスターが発生するなど、まだ安心するには早い状況とも言えます。
経済活動を再度停止させることは難しいだけに、今後は新型コロナウイルスと経済活動をいかに両立させるかが、日本が国を上げて行うべき対策と言えるでしょう。
新型コロナウイルス患者が再度爆発的に増加する状況になれば、2020年2月下旬から3月中旬にかけて発生した各種相場の暴落が起こる可能性もあります。
投資家が本当に安心して投資できるようになるには、ワクチン開発を待たなければならないかもしれません。
まとめ
CREAL(クリアル)のちくらつなぐホテル案件は、9回目の配当も予定通り行われ、投資家はしっかり利益を確保できています。
しかし、海外からの観光客を望むことは難しく、日本国内の観光客数が回復するかどうかは、新型コロナウイルス感染者数の増減状況による国民心理が鍵を握ると言えそうです。
観光需要の回復が夏に見られれば、当初の予定通りこの案件の利回りも6パーセントにアップするでしょう。
CREAL(クリアル)の投資レポートは、こちらでも掲載しています。
また、CREAL(クリアル)の特徴や評判もまとめているので、気になる方は一度チェックしてみることをおすすめします。
なお、口座開設は無料でできますよ。