クラウドアンサー編集部では、実際にソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングに投資しその配当の模様をレポートしています。
不動産投資型クラウドファンディング「CREAL(クリアル)」には、2019年8月から投資を行っておりこれまで10回の配当の様子をレポートしてきました。
今回は、2020年7月の配当状況のレポートです。
果たして無事に配当は行われたでしょうか?
目次
CREAL(クリアル)の投資案件11回目の配当結果
出典:CREAL(クリアル)
クラウドアンサー編集部が投資しているCREAL(クリアル)の案件は、千葉県南房総市にあるリゾートホテル「ちくらつなぐホテル」です。
その概要は次のとおりです。
投資案件概要
募集金額 | 237,600,000円 |
---|---|
ファンド名 | ちくらつなぐホテル |
予定運用期間 | 24ヶ月 |
名目利回り |
1年目:4.0% 2年目:6.0% |
この案件の特徴は、1年目の利回りは4パーセントであるのに対し、2年目からは売上増を見込み利回りが6パーセントになる点です。
運用期間によって利回りが変わるユニークな案件だと言えるでしょう。
2020年7月の利回りは4パーセントとなっています。
配当金の結果と累積配当金
2020年7月31日(金)に11回目の配当が行われ、配当金は264円という結果となりました。
- 配当金=329円-源泉徴収67円=264円
配当金の累積額はは2,934円です。
スケジュールの遅延もなく、また減額されることもなく予定通りの配当結果となりました。
ちくらつなぐホテルはリゾートホテルですから、新型コロナウイルスの影響により売上の減少が起きていることは間違いないでしょう。
しかし、2020年7月末現在、配当には影響が出ておらず、投資家は収益出すことができている状況です。
コロナ禍第二波が国内観光産業に与える影響は?
CREAL(クリアル)のちくらつなぐホテル案件は、2020年7月末現在コロナ禍の影響は出ていません。
しかし、日本全国、そして世界規模で見ても新型コロナウイルスの流行は観光業に大きな打撃を与えています。
2020年7月末時点では、新型コロナウイルスの感染者数は再度大幅に増加しています。
では、国内観光産業にはどの程度の影響が出るのでしょうか?
海外からの観光客は以前望めない状況
海外からの観光客は、2020年4月、5月と2019年比99パーセント以上の減少と、ほぼゼロに近い数値となっています。
これは、日本政府が海外からの観光客の渡航を制限しているためです。
京都や東京など外国人観光客で賑わっていたエリアも、今ではほとんど外国人観光客の姿が見られません。
世界的に見ても、新型コロナウイルスの流行は終息を見せることがなく、感染者数は依然として増加しています。
日本政府は一部エリアからの外国人の渡航制限を緩和するとしていますが、あくまでもビジネス目的で来日する人を対象としており、観光目的の人間の入国は緩和していません。
そのため、観光客数が復活するには1年から2年要することも考えられます。
国内の移動は緩和されつつも消費者心理は再び危機感
日本国内の観光客に関しては、日本政府は「Go To トラベル キャンペーン」と称したキャンペーンを実施し、積極的に観光需要を促進しようとしていました。
しかし、新型コロナウイルスの再流行が発生したこともあり、消費者側からこのキャンペーンの自粛を求める声も上がっています。
東京都が対象から除外されたりするなど、二転三転する状況下では夏休みにリゾートを楽しもうという人はあまり多くはないでしょう。
2020年4月、5月との緊急事態宣言下と比較すれば、観光業界の売上は伸びていますが、対2019年比では大きな落ち込みとなることは間違いないでしょう。
ちくらつなぐホテル2年目の利回りは予定通りアップするのか?
CREAL(クリアル)のちくらつなぐホテル案件は、2年目から利回りが6パーセントにアップする予定です。
この状況下で、果たして利回りアップは可能なのでしょうか?
現状の売上は厳しい推移
ちくらつなぐホテルは、毎月投資家に対してレポートを発行しています。
その中には、部屋の稼働率や売上向上に関する対策が記載されています。
2020年6月のレポートでは、5月より状況は改善しつつはあるものの、まだまだ順調と言うにはほど遠い状況です。
2019年と比べると部屋の稼働率は低く、利回りのアップは難しいと考えられます。
「利回り向上」よりも「リスク対策」が重要?
投資家としては、無理にリターンを上げるよりもリスク対策をして欲しいというのが本音ではないでしょうか?
ちくらつなぐホテル案件には、CREALを運営する株式会社ブリッジ・シー・キャピタルのマスターリースが設定されており、配当金は保証されています。
ただし無理に配当金を支払い続ければ、株式会社ブリッジ・シー・キャピタルの業績にも影響が出かねません。
運営会社の経営に影響が出るのであれば、リターンのアップより、現状維持の利回りでも、安定配当を続けるほうが無難だと考えられます。
2020年7月末現在のCREAL(クリアル)の状況
ちくらつなぐホテルの売上は奮いませんが、CREAL(クリアル)の運営自体は順調に推移していると見られます。
コロナ禍のCREAL募集案件として、
- 2020年5月:保育園案件
- 2020年6月:オフィスビル案件
- 2020年7月:居住用マンション案件
をそれぞれ募集しています。
いずれもリゾートホテルとは異なり、景気の影響を受けにくい投資対象です。
さまざまな不動産案件を運用している株式会社ブリッジ・シー・キャピタルの強みが出ていると言えます。
まとめ
2020年7月、CREAL(クリアル)のちくらつなぐホテル案件は第11回目の配当が無事に行われました。
マスターリースが設定されているため、ちくらつなぐホテルの売上が低下しても配当は支払われます。
しかし、売上の大幅な低下が続くようでしたら、マスターリースの賃料を支払う株式会社ブリッジ・シー・キャピタルの業績にも影響が出かねません。
まずは、無理に配当をアップするよりも、安定した配当を続けられるような取り組みを期待したいところです。
なお、前回第10回目のレポートはこちらから読むことができます。
どういった流れで当該案件が運用されているのかお楽しみください。
また、無料でCREALの口座開設を行いたい方はこちらからどうぞ。