クラウドアンサーでは、投資家の方の参考にしていただくべく、実際にソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングへの投資を行っています。
2019年7月には不動産投資型クラウドファンディングサイトCREAL(クリアル)の「ちくらつなぐホテル」案件への投資を行いました。
これまでは当初の予定通りの配当が行われているものの、2019年秋の台風で被害が出て客足が伸びてないと、ホテル側からの連絡もあります。
2020年2月第6回目の配当はどうなったのでしょうか?
その結果をレポートします。
CREAL6回目の配当は問題なく実施
出典:CREAL(クリアル)
クラウドアンサー編集部が投資しているCREAL(クリアル)案件の投資先である「ちくらつなぐホテル」は、千葉県南房総市千倉町にある体験型リゾートホテルです。
廃校になった小学校を利用しており、地域の地場産業の活性化にも貢献しています。
2019年秋の台風では、ホテルの建物自体への影響は軽微でしたが、客足には少なからず影響が出ています。
分配金は、当然ながらホテルの収入から支払われます。
2020年2月分の分配は無事行われたのでしょうか?
投資案件概要
クラウドアンサー編集部が投資しているクリアル案件の概要を確認しましょう。
ちくらつなぐホテル案件の概要は次のとおりです。
募集金額 | 237,600,000円 |
ファンド名 | ちくらつなぐホテル |
予定運用期間 | 24ヶ月 |
名目利回り |
1年目:4.0% 2年目:6.0% |
配当利回りは、1年目は4パーセントと不動投資型クラウドファンディングでは、一般的な水準です。
一方で、2年目は認知度が上がり客数が増加することを見越して、予定利回りは6パーセントに設定しています。
運用期間の2年間での平均年利は5パーセントです。
時期で利回りが変わるユニークな案件と言えるでしょう。
累積配当金
クラウドアンサー編集部では、当該案件に2019年7月に10万円投資しました。
2020年2月には266円の配当金が口座に振り込まれています。
その内訳は次のように計算されています。
- 振込額 = 333円(配当金)-67円(源泉徴収額)=266円
ここまでの累計配当金は
- 266円/月×6ヶ月=1,596円
投資後、なにもせず1,596円の不労所得を得ることができています。
一方、毎月67円分の源泉徴収税は確定申告を行うことで還付されることがあります。
年間の雑所得が20万円以下であれば、所得税や住民税は課税されません。
不動産投資型クラウドファンディングやソーシャルレンディングでの所得が20万円以下であれば、確定申告を行うことで、源泉収税が全額還元されます。
なお、2020年の確定申告は2月17日(月)から4月16日(木)までです。
コロナ騒動で1ヶ月延長されましたが、忘れないようにしましょう。
CREAL(クリアル)からの新型コロナウイルスの影響に関するメール
世界的な流行が懸念される新型コロナウイルス。
日本国内の観光業にも、客足の低下など大きな影響を与えています。
CREAL(クリアル)では宿泊施設に関する案件の運営を行っており、そういった施設への影響が懸念されています。
クリアルから、2020年2月28日(金)に次のような内容のメールが投資家に送信されました。
いつもCREAL(クリアル)をご利用頂き、誠にありがとうございます。
報道されておりますように、新型コロナウイルス感染が各地で発生し幅広い業種への影響が懸念されておりますが、CREALでは、賃料収入を原資とした配当に対するリスク対策として、マスターリース*の活用や、安定性のあるテナント(転借人)選定などを行なっております。
また、損失が発生した場合には当社から優先的に負担する、優先/劣後方式を採用しています。
このような対策のもと、本日現在、投資家の皆様への配当に影響を及ぼすような状況は特段ございません。
今後、運用状況に重大な影響を及ぼすような事象が発生した場合には、改めてお知らせいたします。
引き続きCREALをよろしくお願いいたします。
*マスターリースとは
賃借人がさらに別の賃借人(転借人)にサブリース(転貸)することを前提とした契約で、
転借人の退去による空き室等によって賃料の下落が発生した場合でも、CREALではマスターリース契約の
賃料を固定している為、賃借人から安定的な賃料収入が期待されます。
2020年2月末時点では収益に影響はないものの、今後の運用譲許次第ではちくらつなぐホテルに限らず、投資家への配当に影響が出る可能性があります。
ただし、マスターリースなど収益を安定させるための取り組みを行っており、また劣後出資もあるため、投資家に大きな損失が発生する可能性は高くないと考えられます。
このように、投資家に対してリスクに関する情報を定期的に通達するクリアルの姿勢は評価すべきものがあります。
まとめ
クラウドアンサー編集部によるCREAL(クリアル)の「ちくらつなぐホテル」の第6回の投資記録レポートをお届けしました。
ちくらつなぐホテルは千葉の海沿いにあるため、2020年1月、2月は客足はもともと伸びない時期です。
それでも、レストラン利用客の増加や温泉施設のオープンなど、明るいニュースが増えています。
新型コロナウイルスの収束がまだ見えない中、観光業に対する影響がどの程度になるかは未知数です。
日本の観光業はここ数年大変な活況に沸いていました。
それで「観光業関連の投資は安全だ」と思ってた方もいるのではないでしょうか?
しかし、投資では災害リスクのみならず、今回のような疾病リスクも起こり得ることを、投資家としては知っておく必要があるでしょう。
このレポートを定期的にチェックし、投資先選定の参考にしてください。
前回の投資運用レポートはこちらから。
なお、クリアルについてはこちらでも詳しく解説しています。
口座開設を検討している方は、一度目を通してみてはいかがでしょうか?