東京スター銀行や伊藤忠商事など、著名企業との提携を発表しているFunds(ファンズ)。
投資のオンラインマーケットを運営する企業として、投資家から高い人気を博しています。
先日2019年10月10日にも、M&Aクラウドとの業務提携を発表したばかりであり、当サイトでも紹介しています。
Fundsは2019年1月にサイト運営を開始し、2019年10月までに8社・10ファンドの組成を実施した実績を持っています。
そのFundsから、2019年10月16日(水)に大阪王将などを運営する「イートアンド株式会社」の子会社である「株式会社ナインブロック」との業務提携の発表が行われました。
Fundsが飲食業を展開する企業と業務提携を発表するのは初です。
その狙いは一体なにか、またFundsがオンラインマーケット投資に与える影響を探ってみましょう。
目次
イートアンド株式会社とは
出典:イートアンド株式会社
イートアンド株式会社は、あの有名な大阪王将など多数の飲食店を営む東証一部上場企業です。
会社概要
商号 | イートアンド株式会社 |
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住所 | 東京都品川区東品川4丁目12番8号 品川シーサイドイーストタワー15階 |
代表取締役会長 | 文野 直樹 |
創業 | 1969年9月 |
設立 | 1977年8月 |
上場 | 東京証券取引所市場第一部 |
資本金 | 20億1637万円 (2019年6月30日現在) |
従業員 | 1319名【社員+パートアルバイト(8h換算)】(2019年6月30日現在) |
店舗数 | 483店舗(加盟店含む) (2019年6月30日現在) |
事業内容 | 冷凍食品の製造
全国の生協・量販店向けの商品の販売 加盟店向けの食材の製造・卸及び販売 FC本部及び直営店の運営 餃子専門店「大阪王将」 らーめん専門店「よってこや」 太陽の恵み味「太陽のトマト麺」 「ローストビーフ油そばビースト」 ベーカリーカフェ「R Baker Inspired by court rosarian」 「自家製酵母パン Coccinelle」 |
その「イートアンド株式会社」の子会社である「株式会社ナインブロック」が、2019年10月11日(金)にFundsと業務提携を実施しました。
そして、2019年10月16日(水)にFundsからプレスリリースが発信されています。
イートアンドの子会社「ナインブロック」とFundsの業務提携の狙い
Fundsと株式会社ナインブロックの業務提携にあたり、Fundsおよびイートアンド株式会社ではそれぞれ次のような発表をしています。
Fundsの発表
大阪王将や太陽のトマト麺など、様々な飲食店舗ブランドを展開するイートアンド社を借り手とするファンドの提供を見据え、外食事業という今までになかった貸付投資の新たなジャンルへの投資機会を創出するべく準備を進めてまいります。
イートアンド株式会社の発表
当社は、外食事業および中華惣菜を中心とした食品事業を展開しています。
外食事業においては、「大阪王将」をはじめ、ラーメン業態の「よってこや」および「太陽のトマト麺」、ベーカリーカフェ業態の「R Baker Inspired by court rosarian」などを運営しています。
Fundsを活用することにより、潜在顧客との接点を増やし、大阪王将ブランドならびに店舗のファンづくりを目指します。
狙いは?
Fundsの目的としては、ソーシャルレンディング業界でこれまで珍しかった「飲食業者」への融資案件の開拓が挙げられています。
不動産案件中心のソーシャルレンディングですが、融資先の業界を増やすことにより、案件の増加・多様化を行える点が狙いだと考えられます。
そして、イートアンド株式会社はFundsを通じて資金調達を行い、新規出店や新規飲食店の開店を促進したい考えです。
新規顧客の取り込みを図る狙いが垣間見えます。
Fundsとナインブロックの業務提携におけるソーシャルレンディング投資家のメリット
Fundsと株式会社ナインブロックが業務提携することにより、ソーシャルレンディング投資家への直接的なメリットは何でしょうか?
それは「投資先業界の分散」「投資機会の増加」の2点と考えられます。
メリット②:投資機会の増加
イートアンド社の子会社への融資案件は、飲食業界への投資案件になると考えられます。
不動産業界や太陽光発電業界への融資が多い従来のソーシャルレンディング業界に対し、これまでなかった業界への投資を行うことができるようになります。
一つの業界へ投資が集中すると、その業界が不景気になったとき、投資案件の大半が返済遅延や貸し倒れになるリスクがあります。
しかし、不動産業界、飲食業界、その他の業界など、投資先の業界を分散すればリスクの分散に繋がります。
メリット①:投資先業界の分散
Fundsはその人気と需要に対して、十分な案件の供給を行えていない状況にあります。
投資も抽選制度を導入しており、投資家は確実に投資できる状況ではありません。
イートアンド株式会社および株式会社ナインブロックの案件が増えれば、投資機会が増え、投資家も利益を出せる可能性が高まります。
まとめ
Fundsは2019年度中に、業務提携先を20社以上に増やすことを目標にしており、イートアンド株式会社とその子会社の株式会社ナインブロックとの業務提携もその一環であると考えられます。
人気の白熱に対し、まだ十分な案件を提供できているとは言えないFundsですが、ここ数ヶ月の立て続けの業務提携を見る限り、案件の供給が一気に増え投資家にとって投資機会が増えることが見込まれます。
「投資をしたい」と思ってもFundsの口座開設申請から実際の開設までは約1週間の時間を要します。
今のうちからFundsの口座を開設し、投資したいときにすぐ投資できる環境を整えておきましょう。
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