クラウドアンサー編集部では、投資家の方の参考にしていただくべく、実際にソーシャルレンディングや不動産投資型クラウドファンディングに投資を行い、毎月の運用状況を記事化してレポートしています。
2019年7月から、累計募集金額日本国内第1位の実績を持つソーシャルレンディングサイト「SBIソーシャルレンディング 」に投資を行っており、過去7回その様子を記事にしてきました。
コロナショックの影響がJ-REITや日経平均株価など市場に波及する中、2020年4月も、SBIソーシャルレンディングから8回目となる配当がありました。
無事、予定どおり配当が行われたか、その結果をレポートします。
目次
SBIソーシャルレンディングの投資案件
案件概要
クラウドアンサーで投資を行ったSBIソーシャルレンディングの案件は、2019年7月に募集が行われた「SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo3号」です。
その内容は次のとおりです。
ファンドID | CF0149 |
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ファンド名 | SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo3号 2019年7月 |
予定運用期間 | 12ヶ月 |
名目利回り | 6.0% |
募集入金済額 | 1,979,450,000円 |
投資家数 | 3,660 |
約20億円の大規模な案件であり、投資家への分配金の予定利回りは年利6パーセント、運用期間は12ヶ月となっています。
2019年9月から配当が開始され、2020年3月まで7回配当が行われています。
クラウドアンサー編集部では、当該案件に10万円を投資しました。
一方で、第1回目の配当から随時早期償還が行われており、2020年3月の配当までで約4万5千円がすでに償還されています。
2020年4月時点で運用されている金額は、約5万5千円です。
前回の2020年3月分配当レポートは、この記事の一番下にリンクがあります。
これまでの様子が確認できるため、ぜひ目を通していただきたいです。
2020年4月の配当金の結果・内訳
「SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo3号」からは、2020年4月15日(水)に8回目となる配当がありました。
配当スケジュールは毎月15日なので、特に遅延は発生していません。
配当は、SBIソーシャルレンディングのサイトにログインした後、マイページ内の「運用予定表」で確認できます。
配当金:207円
2020年4月の配当の結果次のとおりになりました。
利益分配金 | 260円 |
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源泉徴収税 | 53円 |
税引後利益 | 207円 |
元本償還 | 0円 |
配当金は、利益分配金の260円から源泉徴収53円を差し引いた結果、207円となりました。
運用金額が減っているため、配当金が減っていくこと自体は問題ありません。
きちんとスケジュール通りに利益が配当されています。
元本償還額:初の償還額ゼロ円
今回の配当で気になるのが、元本償還額が「0円」という点です。
前月も426円と元本償還額はかなり少ない数字でしたが、ついに0円になりました。
その背景にはどういった事情があるのでしょうか?
SBIソーシャルレンディングからは配当に関する報告はなし
元本償還がゼロ円であったことに対し、SBIソーシャルレンディングからは特に連絡はありません。
そもそも、当該案件の条件は「基本的に案件運用終了時に元本を一括償還」が原則なので、この点に関しては問題はないと考えられます。
元本償還は、そもそもイレギュラーなのです。
債務者側の資金繰り事情の停滞が背景か?
ただ、債務者にとっては借り入れを行う期間が長ければ長いほど、金利負担が増えることは間違いありません。
そのため、債務者は返済できる機会と余裕があれば、積極的に元本償還を行います。
早期償還を行ってもペナルティがない点は、融資を受ける側にとってのソーシャルレンディングのメリットです。
早期償還が行われる理由としては、次の2つの逆の側面からの理由が考えられます。
- すでに45%ほどの金額を返済しており、ある程度金利負担が軽減されたため早期償還を行い必要がない
- 債務者側に早期償還を行う余裕がない
特に理由は記載されていないため推測ではありますが、コロナショック下ではどのような事態が起こるのか予測ができません。
手持ちのキャシュを極力残しておきたいがために、早期償還を控えている可能性も考えられます。
今後も早期償還は起こらず、そのまま配当が行われていくことが予測されます。
もちろん担保は設定されているため、返済遅延が続き貸し倒れが起きた際には、担保を売却して投資家に返済が行われることになります。
まとめ
SBIソーシャルレンディングへの投資記録第8回目のレポートをお伝えしました。
2019年9月から2020年4月まで、配当自体はスケジュールの遅延なく行われており、投資利益をきちんと獲得できています。
その点は「さすがSBIソーシャルレンディング」と言ったところでしょう。
しかし、コロナショックの終息はまだまだ見えず、どこまで経済に影響が出るのかはまったくの未知数です。
早期償還は行われず、返済は期限どおりに行われる可能性もあるでしょう。
クラウドアンサー編集部では引き続き、SBIソーシャルレンディングのレポートを掲載していきます。
その動向にご注目ください。
なお、2020年3月分のレポートは、こちらに掲載しています。
また、「SBIソーシャルレンディング」について詳しく知りたい方や、無料で口座開設をしたい方は、こちらのページ・記事もチェックしておいた方が良いでしょう。