クラウドアンサー編集部では、「ソーシャルレンディング」や「不動産投資型クラウドファンディング」の案件に実際に投資し、そのレポートを毎月掲載しています。
配当は実際にスケジュール通り行われているのか、また早期償還は行われているのかなど、投資レポートを通じて投資家の方々にソーシャルレンディング案件の運用状況の実態を確認してもらいたいと思ています。
2019年7月には、国内最大手のソーシャルレンディングサイト「SBIソーシャルレンディング」の案件投資し、これまでその様子を2019年9月から11回レポートしてきました。
そして、この2020年8月に最終12回目の配当と元本の償還が行われました。
その最後の配当の結果をレポートします。
なお、前回第11回目のレポートはこちらから確認できます。
目次
投資したSBIソーシャルレンディングの案件の概要
クラウドアンサー編集部が投資したSBIソーシャルレンディングの案件はこちらです。
案件概要
ファンドID | CF0149 |
---|---|
ファンド名 | SBISL不動産担保ローン事業者ファンドNeo3号 2019年7月 |
予定運用期間 | 12ヶ月 |
名目利回り | 6.0% |
募集入金済額 | 1,979,450,000円 |
投資家数 | 3,660名 |
融資先は不動産担保ローンを営む事業者であり、SBIソーシャルレンディングは投資家から集めた資金を不動産担保ローンを営む事業者に融資します。
不動産担保ローンを営む事業者は、個人へ資金を融資する時に不動産担保を設定しており、貸し倒れが発生したときには、SBIソーシャルレンディングがこの不動産担保を換金する権利を有しています。
2020年8月の配当金の結果・内訳
2020年8月の配当の結果は次のとおりです。
配当金:276円
配当金は276円と、これまでの配当額とほぼ変わりませんでした。
配当最終月も、大きな金額の変動は起こりませんでした。
源泉徴収:56円
源泉徴収は56円でした。
配当金が276円、源泉徴収56円なので、最終的な手取り金額は220円です。
2020年の8月の配当はこれまでと同じくスケジュールどおりに行われ、全12回の配当がも予定どおりに終わったという結果になりました。
そして、投資していた元本の残金、53,210円も同時に投資家の個人口座に返済されました。
SBIソーシャルレンディングのこの案件は、投資家にとっては一切のトラブルもなく、すべてスケジュールどおりに運用されたのです。
SBIソーシャルレンディングの案件の全12回の配当記録
それでは、当該SBIソーシャルレンディングの案件の全12回の配当の記録を振り返ってみましょう。
12回分の配当総額は税引前3,998円
全12回の配当の数字は、以下のようになっています。
2019年9月17日 | 匿名組合配当金(利息) | 508円 |
---|---|---|
2019年10月15日 | 匿名組合配当金(利息) | 450円 |
2019年11月15日 | 匿名組合配当金(利息) | 468円 |
2019年12月16日 | 匿名組合配当金(利息) | 402円 |
2020年1月15日 | 匿名組合配当金(利息) | 332円 |
2020年2月17日 | 匿名組合配当金(利息) | 230円 |
2020年3月16日 | 匿名組合配当金(利息) | 278円 |
2020年4月15日 | 匿名組合配当金(利息) | 260円 |
2020年5月15日 | 匿名組合配当金(利息) | 264円 |
2020年6月15日 | 匿名組合配当金(利息) | 278円 |
2020年7月15日 | 匿名組合配当金(利息) | 252円 |
2020年8月17日 | 匿名組合配当金(利息) | 276円 |
合計 | - | 3,998円 |
配当総額は税引前で3,999円、税引き後の収入は3,189円です。
当初の案件の想定利回りは6パーセントでしたが、実際の利回りは4パーセント弱という結果で終わりました。
早期償還の推移
当初の想定よりも利回りが低下したのは、随時早期償還が行われていたからです。
早期償還の金額は次のように推移しました。
2019年9月17日 | 匿名組合配当金(元本) | 166円 |
2019年10月15日 | 匿名組合配当金(元本) | 5,710円 |
2019年11月15日 | 匿名組合配当金(元本) | 5,954円 |
2019年12月16日 | 匿名組合配当金(元本) | 26,078円 |
2020年1月15日 | 匿名組合配当金(元本) | 5,602円 |
2020年2月17日 | 匿名組合配当金(元本) | 1,312円 |
2020年3月16日 | 匿名組合配当金(元本) | 426円 |
2020年4月15日 | 匿名組合配当金(元本) | 0円 |
2020年5月15日 | 匿名組合配当金(元本) | 1,490円 |
2020年6月15日 | 匿名組合配当金(元本) | 0円 |
2020年7月15日 | 匿名組合配当金(元本) | 52円 |
2020年8月17日 | 匿名組合配当金(元本) | 53,120円 |
最初の半年で5万円近い金額が早期償還され、その結果運用される金額が減ったことにより投資家への利回りも減少しています。
SBIソーシャルレンディング案件に投資した所感
SBIソーシャルレンディング案件に投資し、1年間の運用を通じて感じたことを記します。
早期償還に悪印象はない
早期償還が随時行われた結果、想定利回りの6パーセントではなく4パーセント弱という数字に終わりました。
しかし、投資した印象としては早期償還に悪印象はまったくありません。
投資した10万円、全額が運用終了まで返済されない場合、「確かに配当が出ているが、急に貸し倒れになったらどうしよう」という不安がつきまといます。
特に、2020年2月から3月にかけてコロナショックで起きた時にはソーシャルレンディング業界にも何かしらの影響があるのではないかという心配がありました。
一方で、この時点ですでに半額近い資金が返還されていたこともあり、投資元本が返済されないリスクから開放されていたことは、不安を解消する意味で安心感がありました。
案件の運用終了まで元本が一切返済されないよりも、随時少しずつ元本が戻ってくるほうが、多少利回りが下がったとしても投資家の不安は軽減されるなと感じました。
特に、ソーシャルレンディングでは過去に大規模な貸し倒れや返済遅延が起きています。
SBIソーシャルレンディングのように少しずつ元本が返ってるほうが、精神的な安定が得られるため「気楽なほったらかし投資」として続けやすいと思います。
SBIソーシャルレンディングの実績には信頼がおける
SBIソーシャルレンディングは国内1位の実績を持つソーシャルレンディングサイトだけに、信頼がおけるものだという印象を受けました。
SBIソーシャルレンディングは、これまで1,400億円以上の募集を行っていますが、投資家の損失額は1,000万円ほどです。
デフォルト案件が起きても担保を速やかに売却し、投資家へは90パーセント以上も返済を行っています。
つまり、 SBIソーシャルレンディングに投資した人は非常に高い確率で収益を得ることに成功しているということです。
コロナショックの影響は2020年4月の募集金額減のみであり、その後はコロナショック以前の水準に戻っています。
不況でも安定した配当金をもらえる投資先として、SBIソーシャルレンディングは大変に信頼できるという印象を持ちました。
まとめ
SBIソーシャルレンディングからは、2019年9月から2020年8月まで12回の配当があり、スケジュールの遅延が一切なく投資金額に対し4パーセント弱の利回りを得ることに成功しました。
もちろん、この案件の実績だけを見て「SBIソーシャルレンディングは確実に利益が出る」と言うことはできません。
それでも、コロナ禍でもSBIソーシャルレンディングでは返済遅延や貸し倒れが起きたこともなく、投資家に利益を提供して続けているという実績も確かなものです。
国内実績第1位のソーシャルレンディングサイトとして、多くの人に非常に高い確率で地役を提供しているSBIソーシャルレンディング。
ソーシャルレンディング投資をこれから始めてみたいという人は、まずSBIソーシャルレンディングから投資を行ってみるのは良いのではないでしょうか?
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