東急リバブルの査定付き案件など、不動産案件を専門に扱っているLENDEX(レンデックス)。
中規模のソーシャルレンディング会社ですが、2年以上のソーシャルレンディング運営歴があり、累計募集金額は30億円を突破する勢いです。
最近は、ソーシャルレンディング案件の募集を行うと、あっという間に投資上限金額に達してしまうことも多くなっています。
特に、利回り12パーセントの短期間高利回り案件は、無担保ながらも投資家の応募が殺到していました。
クラウドアンサーではLENDEXには積極的に取材を行っており、セミナーレポートや深澤克己社長へのインタビューを実施しています(一番下にリンクがあります)。
そのLENDEXが2019年11月14日(木)から新規案件の募集を開始します。
融資先は、格闘技大会「RIZIN」の主催で知られる株式会社ドリームファクトリーワールドワイドです。
これまで不動産会社への融資案件を専門としていたLENDEXですが、初の不動産業界以外への融資案件です。
ここでは、そのレンデックスの新規案件の内容について詳しく見ていきましょう。
目次
「不動産事業者以外への融資の組成」と「匿名化解除」を投資家に告知
LENDEX(レンデックス)では、2019年11月8日(金)、投資家に対して次のメールを送付しています。
LENDEXをご利用いただき、誠にありがとうございます。
今まで当社は不動産投資を目的とする者に対して行う貸付事業を行っておりましたが、
この度、業種を限定せず貸付を行うこととなりました。
また匿名化・複数化も一部解除を行い、これに伴い利用規約を一部変更いたしました。
事業の拡大、貸付先の多様化、中小企業活性化、金融機関ではカバーできない融資を目指し、事業者ローンファンドを組成いたします。
LENDEXでは、これまで融資先の企業名の公開は基本的に行っていませんでした。
2019年3月の金融庁の匿名化解除方針の通知後も、融資先の名前に関してはイニシャルと所在地のみでした。
そういった状況であっても、募集すると資金が集まっていました。
しかし、他のソーシャルレンディング会社が相次いで匿名化解除を行う中で、LENDEXにも投資家からそのような要望があったことは、当サイトのセミナーレポートも明らかになっています。
そういった要望に応えてか、ついにLENDEXでも融資先の匿名化解除を始めたのです。
このメールが投資家に送付された直後、株式会社ドリームファクトリーワールドワイドへの融資ファンドを公開しました。
匿名化解除案件は格闘技イベントRIZINの運営資金ファンド
出典:RIZIN公式サイト
株式会社ドリームファクトリーワールドワイドへの融資ファンドは、「RIZINファンド1号」と命名されています。
その募集条件を見てみましょう。
RIZINファンド1号の詳細
募集金額 | 5000万円 |
---|---|
利回り | 10.00%/年、 |
運用期間 | 3ヶ月 |
担保 | 無 |
連帯保証人 | 有 |
公正証書 | 有 |
借入人は株式会社ドリームファクトリーワールドワイドです。
株式会社ドリームファクトリーワールドワイドは、格闘技イベント「RIZIN」を主催しています。
RIZINはフジテレビなどでも全国中継される知名度の高い格闘技イベントです。
このRIZINファンド1号では、RIZINの運営資金を募集します。
また、どの大会の運用資金として利用されるのかも公開されています。
対象イベント
- 2019年12月31日開催予定「RIZIN.20」
LENDEXのホームページには、株式会社ドリームファクトリーワールドワイドの社長である榊原信行氏のメッセージも掲載されています。
その内容を一部引用します。
RIZINはじめ格闘技コンテンツの創造を生業とする株式会社ドリームファクトリーワールドワイドは、このたび、株式会社LENDEX(レンデックス)と業務提携し、大会運営及び各種権利ビジネスをより野心的に進めるため、『ファン参加型』の全く新しい形のファンドを組成することとなりました。
アメリカを中心に発展を見せるMMAは、昨今ではアジア、ヨーロッパ、オセアニア、そしてアフリカといった各地で大会が開催され、盛り上がりを見せております。
メイドインジャパンのRIZINは、そうした各国の大会と協調し、さらなる発展を目指す一方で、より強力なコンテンツとして確固たる地位を築かねばなりません。
東京ドームや国立競技場といったビッグスケールの会場での開催。
アメリカやアジア圏でのイベント実施。
有能かつ有名な選手のスカウティング。
世界が驚く夢のマッチメイクの実現。
といったことを実現させるためには、弊社の取り組み以外にも、多くのファンや支援者の方々のバックアップが必要です。
まずは、2019年の年末に開催する「RIZIN.20」のための運営資金をファンド化します。
ぜひこの機会に、ファンの皆さんにもRIZINという格闘コンテンツを一ファンとして楽しむという関わり方だけではなく、RIZINというコンテンツ創造ビジネスそのものへご参画いただければ幸いです。
株式会社ドリームファクトリーワールドワイド代表取締役榊原信行
融資先の会社のメッセージが掲載されるファンドは、他社でもないわけではありません。
しかし、マスコミなどの露出が多い企業の代表が、ソーシャルレンディング会社に直接メッセージを掲載することは非常に珍しいと言えます。
これまで不動産関係の会社のみへの融資しか行っていなかったLENDEXですが、株式会社ドリームファクトリーワールドワイドとのつながりは、実は非常に深いものがあると推測できます。
RIZINファンドは無担保有保証。その安全性は?
この「RIZINファンド」は3ヶ月運用で利回り10パーセント。
高利回りかつ短期運用案件です。
投資家にとっては良い条件が揃っており、5,000万円というそこそこの規模であるため、投資を検討する方もいるでしょう。
しかし、そこで気になるのが無担保有保証という点です。
LENDEXでは、これまでも無担保・無保証案件の募集は行っています。
それは、不動産開発におけるリフォーム費用の融資案件であり、無担保連帯保証付きとなっていました。
今回の「RIZINファンド」も似たような条件ですが、金額大きいだけに無担保で問題ないのか考えてみましょう!
この案件には、代表者連帯保証がついています。
5,000万円規模であれば、代表者の資産で返済が行われる可能性があります。
今回の第1号案件に限れば、貸し倒れが起きたとしても代表者の資産を返済に充てることで、資金を回収できる可能性は十分にあるでしょう。
ただし、これが第2号、第3号と融資が続くと状況は異なります。
第1号案件の返済が行われないまま第2号、第3号が募集が続いてしまうと、1億円、1億5千万円と株式会社ドリームファクトリーワールドワイドへの融資額が増え、代表者の返済能力を債務が上回る可能性が高まります。
では、なぜ無担保なのか?
その理由は、融資先の株式会社ドリームファクトリーワールドワイドの信用性が担保になっているからと言えるでしょう。
テレビ放送が行われるほどのイベントの主催会社ですから、返済が滞ると会社の信用に傷がつき、イベントの放送や運営が中止になることが考えられます。
それは株式会社ドリームファクトリーワールドワイドにとっては、なんとしても避けたい事態です。
だからこそ、融資をしても回収できる可能性が非常に高いと、LENDEXも判断したのでしょう。
同じように無担保ファンドを組成しているソーシャルレンディング会社としてFunds(ファンズ)があります。
ただし、Fundsはリコースローンとして、融資を行っています。
融資先は、担保の有無にかかわらず借りたお金を全額を返済する義務があります。
一方で、LENDEXのRIZINファンドは、ノンリコースローンです。
そのため、連帯者保証があっても返済能力がなければ、全額が返ってくるとは限りません。
安全性を考えるのであれば、さしあたり1号案件は大きなリスクは考えにくいです。
しかし、1号ファンドの返済前に相次いでファンドの募集があれば、リスクは高まります。
RIZINファンドへ投資する場合は、他のRIZINファンドが平行して運用されてない状態ということを確認しましょう!
まとめ
LENDEXは、これまでの不動産業界とはまったく異なる分野への事業融資案件を開始しました。
また、同時に匿名化解除も行うなど、投資家の要望を組みながら着実に前進している様子が伺えます。
ただ、RIZINファンドは保証は代表者連帯保証のみであり、代表者個人の返済能力には限界があります。
無担保ということを考え、RIZINへどの程度LENDEXが融資をしているかをチェックしながら、投資を検討していきましょう!
なお、冒頭でお伝えしたLENDEXへのインタビューはこちらで公開しています。
また、クラウドアンサーが行ったLENDEXの評価はこちらです。
口座開設がまだの方は、こちらから口座開設ページへ行くこともできるので、ぜひ一度チェックしてくださいね。
「RIZINファンド」に投資したいと思った方は、早めに口座開設しておきましょう。