目次
ソーシャルレンディングにあるリスクとは
ソーシャルレンディングは、投資の一種です。
日本では、投資商品の募集において「元本保証」を謳うことは禁止されています。
つまり、投資である以上元本を損失するリスクが存在するということです。
もちろん、ソーシャルレンディングも例外ではありません。
では、ソーシャルレンディング投資においてはどのようなリスクが起こり得るのでしょうか?
そして、リスクを回避するための手段にはなにがあるでしょうか?
まずは、ソーシャルレンディングのリスクとその回避方法を解説していきましょう。
- 返済遅延リスク
- 貸し倒れリスク
- 会社倒産リスク
- 資金拘束リスク
①返済遅延リスク
ソーシャルレンディングの代表的なリスクが「返済遅延」です。
返済遅延とは、例えば投資家から集めた資金を借りた事業者が、投資家に期日どおりに資金を返済できない状態のことを指します。
予定の期日を過ぎても資金が返済されないため、投資家は投資資金を回収できない事態に発展する可能性が高くなります。
実例
返済遅延リスクは、累計募集実績で国内第1位を誇るmaneo(マネオ)やそのプラットフォームを使っていた会社で複数回発生しています。
maneoは、ソーシャルレンディング案件に不動産担保を設定して投資家から資金を集めました。
また、その案件は年間の予定利回りが5パーセントから8パーセントほどの高利回りが中心でした。
しかし、融資を受けた不動産会社が予定通りに不動産の開発を完了させることができず、投資家になかなか返済できない状態が2020年1月現在も続いています。
融資に当たって返済遅延が発生すれば遅延損害金を支払うことが当然ですが、遅延損害金すら支払われていません。
②貸し倒れリスク
投資家にとって最も大きなリスクが、「貸し倒れ」です。
貸し倒れとは、資金を借りた事業者が投資家に資金を返済できない状態を指します。
貸し倒れが起こると、貸付を行った事業者から資金を回収できなくなります。
そのため、次のような対処を取って投資家に返済を行いします。
- 融資の際に設定した担保を処分する
- 連帯保証人から資金を回収する
この場合、担保が募集金額に近い価格で処分(売却)できなければ、貸付時の元本を大きく損なうリスクを伴うのです。
実例
2020年1月現在は営業停止に陥っているソーシャルレンディングサイト「ラッキーバンク」では、取り扱っていたほとんどの案件で貸し倒れが発生しました。
ラッキーバンクは、全案件に担保として不動産を設定していました。
そして、担保が換金性の高い都内の土地であることを謳い文句としてソーシャルレンディング案件を募集し続けたのです。
しかし、金融庁から行政処分を受けて募集を停止せざるを得ない状況に陥り、同時に案件の募集と投資家への返済がストップしました。
それは、融資先がラッキーバンクの親会社であったため、無理に返済を迫ることができなかったため。
ゆえに、すべての案件で貸し倒れに陥ったのです。
そこで、担保として設定されていた不動産を処分(売却)して投資家に資金の返済を試みました。
ところが、投資家に返済するべき50億円超の金額のうち、担保の売却で実際に返済できたのは約30パーセントほどでした。
③会社倒産リスク
ソーシャルレンディングには、サイトを運営している会社自体が倒産するというリスクがあります。
ソーシャルレンディング会社が倒産した場合、サイト内の個人口座に預けている資金を回収できないだけではなく、貸付を受けた会社と連絡を取り合う人員がいなくなるおそれがあります。
つまり、倒産によって会社が業務停止に陥ってしまうため、「投資家(貸し手)」と「貸付を受けた事業者(借り手)」の間を取り持つ仲介者がいなくなり、資金の回収や担保の売却が進まなくなるのです。
貸し倒れや返済の遅延が発生しなくても、会社の倒産は大きなリスクにつながります。
実例
これまで、日本国内に存在したソーシャルレンディング会社の中で倒産した実例はありません。
ただし、類似する事例は存在するので紹介しておきましょう。
「ガイアファンディング」は、maneoのプラットフォームを利用してソーシャルレンディングの案件を募集していました。
海外の案件を専門に取り扱いましたが、ガイアファンディングの社長とmaneoとの間でトラブルが発生したため、ガイアファンディングは案件の運用中に募集を停止しました。
その結果、投資家への分配金の支払いや融資金の返済が不十分になったのです。
maneoはガイアファンディングとの交渉を続けましたが、ガイアファンディングの社長はmaneoとの交渉を拒否しています。
資金の回収や投資家の返済についての交渉が一向に進まないため、資金が投資家に長期に渡って返済されないばかりか、配当すら得られない状態が続いているのです。
この事例のように、会社間のトラブルによって投資家が最も大きな損害を被っている実例だと言えるでしょう。
④資金拘束リスク
ソーシャルレンディングには、投資した資金を引き出すことができない資金拘束リスクがあります。
長期の「返済遅延」に近い状態です。
資金を拘束されてしまうと、投資資金が返済されないばかりか分配金の配当すら行われません。
そのため、ソーシャルレンディング会社が長期に渡って返済するべき資金を抱え込む状態に陥ります。
たとえ配当が出ないのであっても、投資資金がまっとうに返済されれば、投資家は資金を他のソーシャルレンディングサイトや株式といった別の投資方法にお金を回すことができ、利益を出すことが可能です。
しかし、ソーシャルレンディング会社が資金を抱えたままの状態では、投資家は資金を自由に使うことできません。
つまり、不利益を被ることになるのです。
実例
資金拘束リスクの一例として挙げられるのは、maneoのプラットフォームを利用してソーシャルレンディングサイトを運営していた「グリーンインフラレンディング」です。
グリーンインフラレンディングは、「太陽光」や「バイオマス発電所」の開発事業などの自然由来エネルギー関係の案件を専門に取り扱うソーシャルレンディング会社でした。
しかし、maneoが行政処分を受けたと同時に、グリーンインフラレンディングは案件の募集を停止するだけでなく、投資家への返済も一斉に中止しました。
これは、NHKのニュースで取り上げられるなど大きな問題となりました。
maneoとグリーンインフラレンディングは定期的に交渉を続けていますが、100億円近い預り金のうち、これまでに返済額は10億円ほどに過ぎません。
そのため、多くの投資家がグリーンインフラレンディングに投資資金を拘束されたまま、2020年1月に至ります。
同時に、グリーンインフラレンディングが投資家に返済する予定だった7億円が現在も保留中です。
グリーンインフラレンディングは返済の意志を持っていますが、maneoはグリーンインフラレンディングに分配先に関する説明を強く求めている状態。
両社は宙に浮いたままで平行線をたどっています。
投資家の多額の資金が1年半以上も拘束された状態ですが、問題解決の糸口すら見いだせない状況です。
「返済遅延リスク」の回避方法
ソーシャルレンディングが貸し付けによって利益を得る投資手法である以上、融資先の「返済遅延リスク」は当然にあり得るものとみなす必要があります。
問題は、いかに返済遅延リスクの発生率を下げるかです。
ソーシャルレンディング投資家の筆者の体験談を交えてながら、回避方法をお伝えしましょう。
体験談
大規模な返済遅延が発生し、損害を受けた実例を紹介します。
某ソーシャルレンディング1社で返済遅延が発生し、直接的には無関係だと思われた他の案件まで一斉に返済遅延に陥ったのです。
その結果、その投資家の資金はずっとソーシャルレンディング会社から返済されないまま今日に至ります。
1社に集中して投資したことが、結果的に大きなあだとなりました。
今までに、大規模な返済遅延を発生させたソーシャルレンディング会社には次のソーシャルレンディング会社が挙げられます。
- グリーンインフラレンディング
- ラッキーバンク
- クラウドリース
- みんなのクレジット
- トラストレンディング
- maneo
- アメリカンファンディング
2019年3月にソーシャルレンディングの匿名化が解除されるまで、ソーシャルレンディングの貸し付け先の名称は非公開でした。
つまり、どのような会社に融資するのかについては、投資家は確認できない状態が続いていたのです。
そのため、ソーシャルレンディング事業者の中には、貸し付け先を分散させているかのように見せかけて、実際の所は特定の企業に限って貸し付けるケースが見られました。
また、リファイナンス案件も多く、あたかも自転車操業のように資金の貸し付けを繰り返していたのです。
その結果、1案件で返済遅延が発生した直後に、なし崩し的に他の案件に影響が出てしまったのです。
リスク回避方法
返済遅延リスクを避ける方法は2つあります。
- 投資先の会社を分散する
- 利回りの高い案件を避ける
返済遅延リスク回避方法①:投資先の会社を分散する
投資のリスクを軽減するための鉄則は「分散投資」です。
必ず、複数のソーシャルレンディング会社を利用して、1社に資金を投入しすぎないようにしましょう。
例えば、5つのソーシャルレンディングサイトに分散して投資すれば、そのうちの1社で大幅な返済遅延が発生したとしても、損失額は最大で5分の1で済みます。
返済遅延リスク回避方法②:利回りの高い案件を避ける
返済遅延が発生しにくい投資先や案件に資金を預けるには、利回りが低いものや中程度のものを選ぶようにすることです。
ソーシャルレンディングの投資先を選ぶ際は、つい利回りが高い投資先を選んでしまいがちです。
しかし、利回りが高いことはすなわち、貸し付ける金利が高いことを意味します。
つまり、利回りが高い案件はそれだけ返済側の金利負担が重く、貸し倒れの可能性が高いのです。
「貸し倒れリスク」の回避方法
貸し倒れは、ソーシャルレンディング投資家にとって最大のリスクの一つです。
投資での損失が確定してしまうからです。
では、貸し倒れが生じにくいソーシャルレンディングの投資先を選ぶにはどうしたら良いでしょうか?
筆者の失敗事例を交えならがお伝えしましょう。
体験談
以前、筆者はほぼ全案件で貸し倒れになった「ラッキーバンク」に投資していました。
実は、ラッキーバンクの案件のうち、9割以上が同社の親会社が経営する不動産会社に対する融資でした。
投資家は行政処分が入るまでその事実を知らされておらず、「不動産が担保に設定されているから大丈夫だろう」ほどの認識しか持ち合わせていませんでした。
しかし、会社間の序列や力関係で考えてみると、子会社が資金を集めて親会社に融資するのはあり得る話だとしても、子会社が親会社に返済を無理に迫ることは困難です。
ラッキーバンクの社長は、親会社である不動産会社の社長の息子でした。
資金を無理に回収すれば親会社が倒産しかねない状況下で、子会社が無理に返済を迫ることはできるはずがありません。
結局、親子会社ともに連鎖倒産しかねません。
案の定、投資した案件で貸し倒れになりました。
担保にした不動産の売却で投資家の資金を返済することになったのです。
リスク回避方法
貸し倒れリスクを避けるには、融資先の会社名をしっかりと調べる必要があります。
融資先がソーシャルレンディング会社と資本関係にある、もしくは人的交流関係にある場合、貸し倒れが発生しそうな際に、ソーシャルレンディング会社は強い立場で融資先に投資家への返済を迫ることが難しくなります。
特に、親会社と子会社の関係では、親会社と子会社が連鎖倒産するおそれがあるため、投資家のリスクはさらに大きなものになってしまうのです。
2019年3月以降、ソーシャルレンディング案件において融資先事業者の開示が可能になりました。
その結果、ほとんどのソーシャルレンディング会社は融資先企業についての情報、資本的および人的関係に関する事実まで開示するようになりました。
諸情報や諸事実は必ず確認の上、ソーシャルレンディング会社とつながりのない融資先を選び投資するようにしましょう。
「会社倒産リスク」の回避方法
ソーシャルレンディング会社が満足に利益を出せなければ、倒産してしまう可能性があります。
貸し倒れや返済遅延が起きなくても、投資家が元本を損失する可能性は高いのです。
投資家がソーシャルレンディング会社に預けた資金が、会社側で「これは会社の資金」「これは投資家の資金」などのように分別して管理されなければ、投資家の資金がソーシャルレンディング会社の資産の一部に計上されるおそれがあります。
倒産に伴って選ばれた破産管財人によって、投資家の資金がソーシャルレンディング会社の関連事業者に優先的に使われる可能性すらあります。
体験談
会社が倒産したわけではありませんが、ソーシャルレンディング会社が業務を放棄した状態に陥った事例があります。
先にお伝えしましたが「ガイアファンディング」です。
ガイアファンディングは外国人社長が姿をくらまし、プラットフォームを提供していたmaneoとも十分に連絡がつかない状態です。
投資家に返済を行う業務を放棄したのです。
同様に、クラウドリースも大規模な返済遅延を発生させた後、オフィスはもぬけの殻となりました。
プラットフォームを提供したmaneoとも連絡が満足に取れず、投資家の連絡用の窓口すら存在しないのです。
小規模経営の会社に投資したばかりに、社員と社長が一斉に姿をくらまし誰とも連絡が取れない事態が発生したのです。
その結果、不定期に投資家に送信されるメールでしか状況が確認できず大変困っています。
リスク回避方法
「会社が倒産する」「社長が行方をくらます」などの企業リスクを避けるには、小規模経営のソーシャルレンディング会社ではなく、大規模経営のソーシャルレンディング会社に投資することが大切です。
まず、倒産リスクへの対策として、ソーシャルレンディング会社が実際にオフィスを構え、人員が存在しているのかは、できれば実際に訪問して確認することをおすすめします。
可能であれば住所が記載されているビルに赴き、投資家として社員と会話します。
そして、問い合わせへの対応の有無を投資前に確認しておきましょう。
特に、maneoのプラットフォームを利用して資金を募集していたソーシャルレンディング会社は、小さな事業者が大半を占めました。
「SBIソーシャルレンディング 」や「オーナーズブック(OwnersBook) 」などのように、都内にきちんとしたオフィスを持つ会社を選べば、会社が突然に雲隠れする可能性は低くなります。
「資金拘束リスク」の回避方法
資金が長期に渡って拘束されてしまうことは、ソーシャルレンディング投資家にとって投資機会の損失につながります。
つまり、得られる利益が減ってしまうのです。
では、資金拘束リスクを避ける方法について解説していきましょう。
体験談
かつては国内最大手だったソーシャルレンディング会社「maneo」は、複数の返済遅延を発生させました。
遅延直後の対応として、maneoは設定した担保の売却を試みました。
しかし、担保は想定通りの価格では売れず、「任意売却」や「競売」という手段を取らざるを得ない状況に陥っています。
「どうして評価額で売れないんだ」「どれだけ売却に時間がかかっているんだ」といったように、ソーシャルレンディング投資家は疑念と不満を今でも抱いています。
競売でもなかなか買い手がつかないため、売却価格を一方的に下げるなどの対応を取っていますが、現金化の見通しはついていないようです。
リスク回避方法
資金の拘束に伴うリスクを避けるには、トラブルの発生時に会社がどのような対応を取るかが重要です。
長期に渡って担保を処分できずにいるmaneoの実例を先に挙げましたが、現在、国内最大手のソーシャルレンディングサイトと言える「SBIソーシャルレンディング 」は、貸し倒れでもスムーズに対応して問題を解決しています。
多少投資元本は目減りしたものの、SBIソーシャルレンディングは速やかに担保を売却し、1ヶ月ほどで投資家に資金の大半を返済することに成功しています。
大手金融グループSBIホールディングスに属する1企業として、SBIソーシャルレンディングは高い業務遂行能力を持っています。
担保が設定されていても、数億円規模の担保では買主が簡単には見つからず、現金化に時間がかかることもあります。
また、担保の評価がいい加減で、取引価格とまったく異なる評価額がつけられたこともありました。
投資である以上、ある程度のリスクは実際に発生するものです。
そのことを念頭に置き、速やかにリスクに対応した実績のある投資先を選びましょう。
リスクを回避したい方向けのおすすめソーシャルレンディング会社
投資である以上、ここまで取り上げてきたソーシャルレンディングのリスクは、ゼロにはできません。
しかし、努力次第で発生確率を下げることはできます。
対策としては、リスクが低いソーシャルレンディングサイトを選ぶことです。
そこで、2020年現在運営中のソーシャルレンディングサイトの中から、リスクが特に低いと思われる4つの事業者を紹介しましょう。
- OwnersBook(オーナーズブック)
- Funds(ファンズ)
- SBIソーシャルレンディング
- Crowd Bank(クラウドバンク)
おすすめ①:OwnersBook(オーナーズブック)
OwnersBook(オーナーズブック)は、東証マザーズの上場企業の株式会社ロードスターキャピタルが運営するソーシャルレンディングサイトです。
不動産版権の取り扱いを専門とし、すべての案件に担保として不動産を設定しています。
OwnersBookをおすすめできる理由は、上場企業が運営するサイトであるからです。
株式の上場に際して上場企業は、業務の遂行能力やコンプライアンスの遵守に関する方針、資産の保有額など、会社の健全性や経営力を細かくチェックされます。
上場企業は一定の人員を雇用するため、会社が急になくなるリスクは限定的です。
また、財務状況が随時公開されるため、倒産のリスクの有無を有価証券報告書などを通じてチェックできます。
そして、法に抵触する行為も監視され、違法行為に手を染める可能性は中小企業と比較して低いです。
したがって、OwnersBookは信頼できるソーシャルレンディング事業者の一つと言えるでしょう。
おすすめ②:Funds(ファンズ)
引用:Funds(ファンズ)
Funds(ファンズ)は、2019年1月に運営を開始したソーシャルレンディングサイトです。
運営元はファンズ株式会社です。
ソーシャルレンディングサイトの運営歴はまだ短いのですが、ファンズ株式会社はソーシャルレンディングに関するメディアサイトを運営していた実績があります。
Fundsは融資先の名前を全ての案件で公開し、さらには融資先を上場企業もしくは有力なベンチャーキャピタルから出資を受けている有名企業に限っています。
そのため、融資リスクは低めなのでおすすめできる投資先だと言えるでしょう。
融資金の回収では、「ノンリコースローン」ではなく「リコースローン」を採用しています。
融資を受けた側は、資金を全額返済するために可能な限りまで資産を処分する義務が課されます。
融資金全額を回収できる可能性は高めです。
おすすめ③:SBIソーシャルレンディング
SBIソーシャルレンディングは、2011年から運営を開始した老舗のソーシャルレンディングサイトです。
有力金融グループSBIホールディングスに所属する企業です。
運営実績が豊富で大きな親会社がついていることから、投資先としてのリスクは低めです。
SBIソーシャルレンディングが不祥事を起こせば、SBIグループ全体の信用問題にも発展します。
それだけに、トラブルを起こす可能性は低いと言えます。
SBIソーシャルレンディングは、2018年度に国内のソーシャルレンディングサイトの中で最多の資金を集めました。
貸し倒れを発生させたことこそあれ、先ほどお伝えしたように、スムーズに担保を売却して短期間で投資家に9割以上の資金を返済しました。
トラブルへの対応力が最も優れているソーシャルレンディングサイトと言えるでしょう。
おすすめ④:Crowd Bank(クラウドバンク)
Crowd Bank(クラウドバンク)は、2020年現在SBIソーシャルレンディングについで国内第2位の募集実績を持つソーシャルレンディングサイトです。
親会社は日本クラウド証券株式会社であり、第一種金融商品取引業に登録済みの会社です。
そのため、免許の実績が投資先としてのリスクの低さにつながります。
第一金融商品取引業登録事業者は、第二種金融商品取引業登録事業者よりも資本金の額や業務の遂行能力、コンプライアンスの遵守の面で高い水準が求められます。
そのため、不正を起こす可能性や倒産リスクは低めです。
また、クラウドバンクはテレビCMを放送しています。
昨今、地上波でテレビCMを放送するには、各テレビ局から反社会勢力との交際の有無など、会社の信用性が審査されます。
マスメディアからも信頼されているソーシャルレンディングサイトと言えるでしょう。
行政処分を受けたことこそありますが、案件の募集に影響が出ることはなく、順調に実績を積み重ねています。
また、これまでに一度も貸し倒れや返済遅延を発生させていません。
実績も豊富で信頼の置けるソーシャルレンディングサイトです。
まとめ
ソーシャルレンディング投資で利益を出すには、リスクを回避するための対策をどこまで入念に行うかが重要です。
最近では、ソーシャルレンディング投資における情報開示が進み、リスクを伴う融資先や運営会社の案件を細かくチェックできるようになりました。
ソーシャルレンディングの投資先を選ぶ際は、今回お伝えしたポイントと照らし合わせた上で、リスクの度合いをしっかりと確認するようにしてください。
そして、1社に集中して投資しないように複数の会社を利用しましょう。
そのためには、今回ご紹介している4社を中心として検討してみてください。