ソーシャルレンディングは、多くの投資家から少しずつの資金を集め、その集めた資金をもとにお金を必要とする事業者に貸し出し、「金利収入」を得る投資方法です。
この記事では、手軽に「不労所得」を得られる投資方法として、人気上昇中のソーシャルレンディングに関して、おすすめの会社や事業者を選ぶ際のポイント、気をつけておきたいリスクを解説します。
簡単に、ソーシャルレンディングの仕組みについておさらいしておきましょう。
「貸し手」である投資家と、「借り手」である会社の仲介に入るソーシャルレンディング会社は、まず投資家に対して募集案件の告知を行い資金の募集を行います。
また、ソーシャルレンディング会社は事業資金を必要としている事業者を見つけ出して資金の募集を募り、資金の融資を持ちかけます。
このように、少額での投資をしたい投資家、そして金融機関以外から資金を調達したい事業者の思惑が一致したときに、ソーシャルレンディング案件が投資家に対して提供されるのです。
このソーシャルレンディングでは、海外では一般的な投資方法となっています。
日本でも、2015年頃から徐々にソーシャルレンディングによる融資・投資ができる会社が増えてきています。
そのため、ソーシャルレンディング初心者の方にとっては、どの会社がおすすめなのかなかなかわかりづらいものです。
目次
【独自評価】ソーシャルレンディンおすすめグランキング
まずは、クラウドアンサー編集部がおすすめするソーシャルレンディング会社を6つお伝えします。
ソーシャルレンディング初心者の方は、これらの会社から投資を始めてみることをおすすめします。
おすすめソーシャルレンディング会社BEST6
- 第1位:SBIソーシャルレンディング
- 第2位:Crowd Bank(クラウドバンク)
- 第3位:Funds(ファンズ)
- 第4位:Crowd Credit(クラウドクレジット)
- 第5位:スマートレンド
- 第6位:ネクストシフトファンド
第1位:SBIソーシャルレンディング
SBIソーシャルレンディングは、大手金融グループ「SBIグループ」に所属しているソーシャルレンディング会社です。
日本国内のソーシャルレンディング会社では第2位の募集規模を誇っており、累計報酬実績は1,100億円を超えています(2020年7月末現在)。
SBIソーシャルレンディングでは不動産案件や太陽光発電案件などを取り扱っており、5パーセントから8パーセント前後の比較的高い利回りがあります。
そのため、大変に人気のあるソーシャルレンディング会社の一つです。
SBIソーシャルレンディングはバックボーンが大きいため、倒産リスクが低いことが最大のメリットだと言えます。
過去に何度か貸し倒れを発生させてしまったことこそあれ、その後の対応は速やかに担保を売却して投資家に資金の大半を返済することに成功し、投資家からの絶大な信頼を得ています。
問題が発生した際の対応能力に優れているという面で、信頼できるソーシャルレンディング会社です。
大勢の投資家が使っており評判が良いサービスなので、「ソーシャルレンディングで迷ったらとにかくSBIソーシャルレンディング」と言われているほどです。
第2位:Crowd Bank(クラウドバンク)
Crowd Bank(クラウドバンク)は、日本クラウド証券が運営しているソーシャルレンディングサイトです。
融資金額の実績1,012億円以上と、国内のソーシャルレンディングでも最大手の規模を誇っています。
過去の平均利回りは7.09パーセントと高いのに(2020年7月時点)、今まで一度も貸し倒れを起こしたことがありません。
ローリスク・ハイリターンという新しい形の投資の生みの親と言っても良いでしょう。
ただし、過去に2度の行政処分を受けた履歴があります。
当時はソーシャルレンディングに対する規制も曖昧でしたし、業務体制が不十分な面がありました。
しかし、その後きちんと改善を行ったことで、投資家からの信頼を得ることに成功しており順調に募集金額を伸ばしています。
また、クラウドバンクの運営元である日本クラウド証券は、「第二種金融商品取引業」ではなく「第一種金融商品取引業」登録事業者になっています。
そのため、資金力や内部監視体制において第二種金融商品取引業者よりも優れたものがあります。
SBIソーシャルレンディングと同様、大勢の投資家がクラウドバンクを利用しています。
1万円から投資ができるので、お試しとしてもぴったりなサイトです。
第3位:Funds(ファンズ)
引用:Funds(ファンズ)
「Funds(ファンズ)」は、2019年1月にサイト運営を開始したソーシャルレンディングサイトです。
Fundsを運営しているファンズ株式会社(旧:株式会社クラウドポート)は、元々ソーシャルレンディング関係のメディアサイトであり、業界を俯瞰する立場にありました。
また、ファンズ社長の藤田氏は、大手ソーシャルレンディング会社「日本クラウド証券」出身です。
それだけに、ソーシャルレンディング業界に対する問題点を非常に熟知しており、投資家のリスクを軽減することを主軸にしてファンズを運営しています。
利回りは1.5パーセントから6パーセントと決して高くはありませんが、融資先は上場企業や財務状況に優れた会社など限定されており、その情報開示もしっかりと行なっています。
リスクを避けて確実に利益を得ていきたい人は、ファンズに投資すると良いでしょう。
第4位:Crowd Credit(クラウドクレジット)
日本のソーシャルレンディング会社の中でも、数少ない海外案件専門の会社がCrowd Credit(クラウドクレジット)です。
クラウドクレジットは国内の貸金業法の制限を受けないため、高い利回りを設定することが可能です。
また、社会貢献的意味合いの強い低利回りの案件から、個人向け融資の高利回り案件などさまざまな案件に投資することができます。
途上国案件などはどうしてもリスクは高くなりますが、そのぶん利回りが高く、また為替変動による相場益を見込めます。
日本国内の案件にばかり投資していると、日本の経済の悪化によってすべての案件が影響を受ける可能性はあります。
しかし、クラウドクレジットの海外案件に投資してれば、リスクを分散することが可能です。
2020年現在、とても勢いのあるソーシャルレンディング会社の一つです。
第5位:スマートレンド
引用:スマートレンド
スマートレンドは、9パーセントから11パーセントもの高い利回りが狙えるソーシャルレンディングサービスです。
2020年7月時点での融資実績は90億7,580万円に上り、これまで貸し倒れを1件も出したことがない優秀なサイトです。
スマートレンドの特徴は、貸し倒れしにくい「小口分散」による融資です。
資金を貸し付けた先の企業から、さらに個人などの小口の貸付先に分散されるユニークな融資方法を採用しているのです。
小口の借主が全員貸し倒れする可能性は低いため、元本を回収できる可能性が非常に高く、ファンド全体として貸し倒れしにくいと考えられます。
投資家の元本が手厚く守られていることは、ソーシャルレンディングに投資する上で重要なポイントですよね。
スマートレンドで扱われている案件は国内外のローンサービスで、最終的な貸付先は個人となるものが多いです。
一方で、スマートレンドは運用期間が長いファンドが多く、流動性の観点では他社に劣ると思われるため、第5位としました。
1年以上の運用期間のものが多いため、「途中で引き出せないソーシャルレンディングに預けるのはちょっと」と思ってしまう方は他のサービスを使った方が良いかもしれません。
とはいえ、10パーセント前後の高い利回りは他のサービスでもあまりなく、非常に魅力的です。
高利回りなソーシャルレンディングサービスを探している方にはおすすめのサイトです。
第6位:ネクストシフトファンド
引用:ネクストシフトファンド
ネクストシフトファンドは島根発のソーシャルレンディングで、「社会インパクト投資」を行う会社です。
「社会インパクト投資」とは、社会問題を解決するために投資を行い、投資家はリターンを得ながら社会貢献ができる投資方法です。
貧困、医療、教育、環境、地方創生といった課題のある地域に、投資するための資金がある投資家の資金を投じ、課題の解決によって得られるリターンを投資家に分配するという仕組みです。
ネクストシフトファンドの貸付先となるのは、カンボジアやモンゴル、ジョージアといった海外の中小企業や農家が中心です。
実際には、彼らに貸し付けを行う「マイクロファイナンス機関」への貸付となります。
マイクロファイナンスとは、主に新興国などのインフラが先進国ほど整っていない国で金融機関に口座を持てず、事業に必要な最低限のお金すら借りられない人に融資を行う機関です。
といっても大金を貸し出すのではなく、小口での貸し付けを行います。
個人に小口で融資するため、マイクロファイナンスと呼ばれているのです。
マイクロファイナンスは新興国の経済成長を支える金融システムとして、期待が高まっている融資方法です。
ネクストシフトファンドの2020年7月時点の出資総額は1億8,264万円となっています。
まだ規模が小さい会社なので、期待値を込めて第6位としました。
【独自評価】不動産投資型クラウドファンディングのランキング
ソーシャルレンディングと同じような仕組みのサービスに「不動産投資型クラウドファンディング」があります。
これは、投資先が不動産に限定されたソーシャルレンディングだと思っていただいて大丈夫です。
※ソーシャルレンディングは「貸付金利」が投資家への配当になるのに対し、不動産投資型クラウドファンディングの場合は、家賃収入や売却益などの運用益が投資家への配当となる仕組みの違いがあります。
一般的な不動産投資を行うためには、物件を買うための資金として数千万円から数億円もの資金が必要になり、不動産投資ローンを組む必要があります。
しかし、不動産投資型クラウドファンディングは1万円や2万円といった小口の資金で不動産投資ができるため、少額で不動産投資ができる仕組みとして注目が集まっています。
ここからは、不動産投資型クラウドファンディングのランキングを紹介していきます。
先ほど紹介したソーシャルレンディングとは毛色が違う投資ができるため、併用して分散投資をしてみてはいかがでしょうか?
おすすめ不動産投資型クラウドファンディングBEST6
- 第1位:Lendx(レンデックス)
- 第2位:OwnersBook(オーナーズブック)
- 第3位:CREAL(クリアル)
- 第4位:ポケットファンディング
- 第5位:RENOSY(リノシー)クラウドファンディング
- 第6位:Crowd Realty(クラウドリアルティ)
第1位:LENDEX(レンデックス)
LENDEX(レンデックス)は、不動産投資を行う企業に融資する不動産投資型クラウドファンディングです。
投資家は2万円から案件に申し込むことができ、利回りは6パーセントから13パーセントと高いリターンを狙うことができます。
ここまでの高収益をたたき出すのは普通の不動産投資でも難しいため、レンデックスを活用して投資をした方が良いのではないかとすら思えてきます。
レンデックスのこれまでの融資額は、2020年7月時点で約65億円です。
170件のローンが成立し、貸し倒れは一件も起きていません。
利回りが高いのでリスクも大きいのかと思いきや、そうではないところにレンデックスのリスク管理能力の高さが汲み取れます。
レンデックスの特徴は、案件の大部分に担保を設定していることと、1年以内の短期投資を中心としていることです。
期間を短くすることによって予期していなかった不動産市場の暴落などに巻き込まれるリスクが低くなり、投資家の元本割れリスクを下げることができています。
また、レンデックスは東急リバブルと業務提携しており、投資用・事業用不動産の評価を委託しています。
自社査定と外部査定を比べて低い方の評価額を採用し、不動産の過大評価を防ぐ仕組みを作っています。
ここまで徹底したリスク管理をしているのは稀で、レンデックスは不動産投資型クラウドファンディングの中でもトップクラスに低リスクな運用ができる会社だと言えます。
高い利回りを追求しながらリスクを抑える仕組みも整っているため、レンデックスを第1位としています。
第2位:OwnersBook(オーナーズブック)
OwnersBook(オーナーズブック)、東証マザーズ上場企業であるロードスターキャピタルが運営しています。
株式市場への上場時には、数々の会社の業務体制に関する審査があります。
反社会的な勢力との交際、投資家に対しての虚偽告知、資金力といったさまざまな審査が行われるのです。
そのような審査を受けているだけに、会社としての信用力は高いものがあります。
案件は不動産案件専門ですが、不動産のプロが数多く在籍している会社だけに、収益性と保全性を両立したものになっています。
利回りは年間4パーセントから6パーセントほどです。
また、ソーシャルレンディング事業はあくまでもサブ事業であり、メイン事業の不動産できちんと利益を出しているため、倒産リスクが比較的低いです。
第3位:CREAL(クリアル)
CREAL(クリアル)は新しい時代の不動産投資を目指すクラウドファンディングを行う会社で、投資の判断に必要な情報が「明確(クリア)」であるという特徴があります。
また、投資家の元本を保全するための仕組みにも力を入れている不動産投資型クラウドファンディングです。
2020年7月時点のクリアルの累計調達額は40億円超で、これまでに27本のファンドを扱ってきました。
今のところ元本割れしたことがなく、優秀な不動産投資型クラウドファンディングだと言えます。
投資家の元本を保全する仕組みとして、クリアルはすべての案件に10パーセントから20パーセント劣後出資する「優先劣後出資」の形を取っています。
もし貸付先の企業が損失を出して投資家にお金を返せなくなった場合、10パーセントから20パーセントの損失であればクリアルが負担するため、投資家のお金はきちんと返済されるという仕組みです。
クリアルは、クラウドファンディングにおける最大のリスクである「貸し倒れ」を優先劣後出資によって防ぐ仕組みを作っています。
元本割れしないとまでは言い切れませんが、リスクを低く抑えられていることが分かるため第3位としています。
第4位:Pocket Funding(ポケットファンディング)
引用:ポケットファンディング(Pocket Funding)
Pocket Funding(ポケットファンディング)は、沖縄の不動産に投資できる沖縄発の不動産投資型クラウドファンディングです。
なぜ沖縄の不動産に投資するべきなのかというと、日本の中では経済成長が見込める珍しい県だからです。
海外からの観光客の増加やリゾートホテルの建設によって地価が上昇していることに加え、人口も増加しているため不動産の需要も上がっています。
これらの理由から、沖縄の不動産への投資は利益が出やすいと考えられるのです。
まだ会社の規模が小さいことなどから第4位としましたが、将来有望な不動産投資型クラウドファンディングです。
これまでに貸し倒れや遅延を出したことがなく、ポケットファンディングは優秀なサービスであると言えるでしょう。
1万円と少額から投資できることも魅力的なので、ぜひ少しでも試してみてください。
第5位:RENOSY(リノシー)クラウドファンディング
引用:リノシークラウドファンディング
リノシークラウドファンディングは、東証マザーズに上場している不動産会社である株式会社GA technologiesが運営する不動産投資型クラウドファンディングです。
案件は都市部の分譲マンションがメインで、3ヶ月といった短い期間の案件に投資できることが特徴的です。
案件への応募が「抽選制」なので、「先着順」のクラウドファンディングと違い、誰にでも公平にチャンスがあることがリノシーのメリットです。
1万円と少額から投資ができるため、気軽に始められるのも良い点です。
リノシーは優先劣後出資の形式を取っています。
30パーセントの劣後出資をしており、投資家の元本を保全する努力をしていることも魅力的です。
貸付先の企業の損失が30パーセントまでならリノシーの出資額から補填されるため、投資家のお金はまるまる返ってきます。
リノシーは累計の融資額がまだ21億円と規模が小さいため第5位としました。
しかし、手堅い案件を扱いリスクを低く抑える工夫も他社より力を入れているため、将来有望な不動産型クラウドファンディングです。
第6位:Crowd Realty(クラウドリアルティ)
引用:Crowd Realty(クラウドリアルティ)
Crowd Realty(クラウドリアルティ)は、ユニークな不動産投資型クラウドファンディングです。
国内のまちづくりプロジェクトのような案件や、海外の不動産ローンへの融資ができるサービスです。
特に、日本国内の案件がユニークで魅力的です。
例えば、古民家を改装して宿泊施設としてオープンするための資金調達や、遊休施設をワークスペースとして有効活用するための開発の資金調達といった案件があります。
一般的な不動産投資だと賃料の収入を目当てに投資をしますが、クラウドリアルティの案件は投資と社会貢献が両立しているタイプが多いです。
想定利回りは4.5パーセントから10パーセントと魅力的ですが、運用期間が長いことがデメリットになる場合があるため第6位としました。
運用期間が3年から5年になる案件も多く、投資家はその間にお金を引き出すことができないため、長期間お金を預けるのが不安に感じる方にとってはデメリットだと言えます。
とはいえ、まちづくりプロジェクトのようなユニークな案件に出資できる不動産投資型クラウドファンディングはクラウドリアルティくらいです。
投資収益を得るとともに、完成した施設に足を運ぶことができるかもしれないため、投資に新たなロマンがプラスされたクラウドファンディングと言えます。
ソーシャルレンディング会社を選ぶ際のポイント
これまで、ソーシャルレンディングと不動産投資型クラウドファンディングのおすすめ会社・サイトを紹介しました。
もちろん、紹介した以外にもソーシャルレンディング会社や不動産投資型クラウドファンディングは存在します。
では、どういった点に注意して投資先を選べば良いでしょうか?
チェックしたいポイントを4つに分けて解説しましょう。
ソーシャルレンディング会社を選ぶ際のポイント
- 会社の営業実績
- 会社の規模・バックボーン
- 案件の収益性
- 情報開示に対する姿勢
ポイント①:会社の営業実績
日本国内のソーシャルレンディング会社の中には、金融庁からの行政処分を受けて営業停止している会社も複数あります。
そういった行政処分の理由は主に、「投資家に対して十分な情報提示をしなかった」「虚偽の内容を告知していたといった」ものがあります。
会社の運営実績が豊富な会社や、投資家に対して虚偽の告知などをせずにきちんとした営業を行ってきている会社を選ぶようにしましょう。
ポイント②:会社の規模・バックボーン
ソーシャルレンディングに投資する際は、案件の運営会社の「倒産リスク」にも気をつけておきたいものです。
ソーシャルレンディングでは会社が倒産した場合に、FXのように投資家のお金が信託保全としてきちんと回収されるような取り組みを行っている会社は、残念ながらありません。
- その会社がソーシャルレンディング事業できちんと黒字を出しているのか
- 会社全体での利益が出ているのか
といった点をよく確認しながら、倒産リスクの小さい会社を選ぶことをおすすめします。
ポイント③:案件の収益性
ソーシャルレンディングは投資である以上、案件の内容はしっかり確認しておくべきです。
- 年間に換算してどれくらいの利回りを得ることができるのか
- どれくらいの運用期間か
- 担保や保証はどういったものがついているか
といった点をしっかりと確認してください。
ポイント④:情報開示に対する姿勢
ソーシャルレンディングは、2019年3月までどのような事業者に対して投資家の資金を融資しているのかを明示することが禁止されていました。
それを逆手に取り、親会社にのみ融資していたり、返済の見込みがない会社に対して融資したりした問題のあるソーシャルレンディング会社があったことは事実です。
そういった問題を避けるために、2019年3月に金融庁が「融資先の名前を開示して良い」という方針の変更を行いました。
融資先の名前がきちんと開示されていれば、危険な投資案件を見抜くことが可能になります。
情報開示を積極的に行っているソーシャルレンディング会社を選ぶようにしてください。
ソーシャルレンディングのメリット
これまで、おすすめのソーシャルレンディング会社と投資する際に選ぶポイントを解説しました。
では、近年ソーシャルレンディングがなぜ人気となっているのでしょうか?
ソーシャルレンディングに投資するメリットを紹介しましょう。
ソーシャルレンディングのメリット
- 投資後は基本的にすることがなく不労所得を得られる
- 少額で投資できる
- 貸し倒れ時でも資金の大半を回収できる
メリット①:投資後は基本的にすることがなく不労所得を得られる
ソーシャルレンディング投資は、一度投資したあと投資家が作業する必要はほとんどありません。
投資資金とその利回りに応じた分配金が、自分の口座に振り込まれるのを待つだけです。
そのため、不労所得を得たいという方にはおすすめの投資方法です。
多忙な会社員の方など、ソーシャルレンディングに投資するメリットがあると言えるでしょう。
また、事業の運用益ではなく、「貸付金利」が収入源になるため、収入が比較的安定しています。
実際に例を挙げてみましょう。
100万円を年間利回り10パーセントの案件に投資した場合を考えてみます。
1年間の総利益が10万円(=100万円×10%)ですから、
10万円÷12ヶ月=8,333円
が毎月自分の口座に自動的に振り込まれることになります(税引前)。
このように、労働せずに「不労所得」を得られることがソーシャルレンディングの大きなおすすめポイントです。
メリット②:少額で投資できる
ソーシャルレンディングの多くの会社では、「5万円以下」という少額でも投資が可能です。
始めるために数千万円から数億円必要になる不動産投資のようにまとまったお金を用意せずとも、不労所得を得ることができるのです。
そのため、自分の収入に合わせて「毎月2万円」などと決めてコツコツ投資していっても良いでしょう。
特に、先ほどおすすめした「Funds(ファンズ)」では、なんと1円から投資できます。
メリット③:貸し倒れ時でも資金の大半を回収できる
ソーシャルレンディング案件は「貸金」であるため、融資です。
そのため、基本的に担保が設定されています。
一般的に、融資金額以上の価値を持つ不動産や売掛金が担保として設定されます。
資産価値の高い担保のある案件を中心に投資していれば、貸し倒れのリスクを抑えることができるのです。
ソーシャルレンディングのデメリット
ソーシャルレンディングはメリットの大きな投資方法ですが、もちろん良いところばかりではありません。
しっかりとデメリットについても把握しておきましょう。
ソーシャルレンディングのデメリット
- 運用期間中は自由に解約できない
- 保証がしっかりしていない案件がある
- 一気に大きな利益を獲得することができない
デメリット①:運用期間中は自由に解約できない
ソーシャルレンディングは、他の投資方法とは異なり運用期間中に解約することができません。
そのため、急きょお金が必要になったとしても、現金に換金することができないデメリットとなり得ます。
長期案件の場合、収入が安定するというメリットがある反面、運用期間中に市況変化の影響を受けたり貸し倒れが起こったりしても、投資を中止することができないのです。
投資の基本ですが、あくまで「余剰資金」で資産を運用することをおすすめします。
デメリット②:保証がしっかりしていない案件がある
大半のソーシャルレンディング案件には担保や保証が設定されています。
しかし、中には保証がまったくなかったり、設定された担保価値があやふやな案件があります。
2018年から2019年にかけては、そういった価値の低い担保を設定したいたことが発覚して問題になっていたソーシャルレンディング会社がありました。
2020年以降そういった問題は発生していなかったり、怪しいソーシャルレンディング会社は淘汰されてきています。
ただし、保証や担保がしっかりしている案件を選ばないと、思わぬリスクが発生することは念頭に置いておいてください。
デメリット③:一気に大きな利益を獲得することができない
ソーシャルレンディングは、株式投資やFXのような売買の差益によって利益を得る投資方法(キャピタルゲイン投資)とは異なります。
貸付を行った際の「金利」が収入になるため、投資家に対する利回りは最高でも年間十数パーセントであり、一気に膨大な利益を獲得することはできません。
短時間で資金を2倍、3倍に増やしたいという方には向いていない投資方法だと言えます。
逆に、コツコツと資金を運用し、毎月安定した収入を少しずつでも増やしていきたい方に向いている投資方法(インカムゲイン投資)ですよ。
ソーシャルレンディングに関するQ&A
ソーシャルレンディング初心者の方がよく疑問に思う点を、もう少し深く解説しておきましょう。
Q.1:投資に関して手数料はかかる?
A.1:手数料を取っているソーシャルレンディング会社はありません。
「入金手数料」や「出金手数料」のみが運用コストだと言えます。
Q.2:税金はどの程度かかる?
A.2:ソーシャルレンディングは「総合課税」なので、所得税と同じ税率です。
累進課税で所得が増える毎に税率が上がります。
給与所得等と合算して、最終的な税率が決まります。
Q.3:担保に設定されている「LTV」とは?
A.3:「Loan To Value」の略称であり、担保の余力を示す数値です。
借入金額に対して設定された担保の資産評価額で割って算出されます。
値が小さいほど、借入額が小さく保全性が高いとされ、大きいほど借入金をうまく利用しレバレッジ効果の高い運営を行っているという見方ができる指標です。
ソーシャルレンディングのやり方・始め方は?
ここまでで、ソーシャルレンディングがおすすめである理由がおわかりいただけたことでしょう。
「ソーシャルレンディングを始めてみたい!」と思っても、どのようにして開始したら良いのかわからないという方も少なくないでしょう。
一般的には、次のステップでソーシャルレンディングへの投資を始めることができます。
ソーシャルレンディングを始めるステップ
- 投資したい会社を選ぶ
- 会社に口座を開設する
- 会社から送られてきたハガキのナンバーを入力する
- 投資用の資金をマイページ内の口座に入金する
なお、ソーシャルレンディングの口座開設をする場合は最低でも1週間ほど時間がかかります。
そのため、良い案件を発見して投資したいと思っても、口座開設していないと募集金額が満額になってしまい、投資できないことも十分考えられます。
そのため、今のうちから口座を開設しておき、良い案件が登場したときにすぐに投資できる状態にしておくことをおすすめします。
なお、どのソーシャルレンディング会社も「無料」で口座開設はできますよ。
ステップ①:投資したい会社を選ぶ
まずは、自分の投資スタイルに合ったソーシャルレンディング会社を選ぶようにしましょう。
初心者の方は、今回おすすめしたソーシャルレンディング会社の中から自分に合うと思ったところに投資してみると良いでしょう。
最後に、改めておすすめしたソーシャルレンディング会社の一覧を紹介するので、そちらから口座開設してみてください。
ステップ②:会社に口座を開設する
自分が投資したいと思って会社のホームページから、口座開設を行いましょう。
口座開設には、身分証明書やマイナンバーカードが必要になります。
また、会社によって年齢制限があり、一般的には20歳から75歳までが対象の会社が多いです。
「クラウドバンク(Crowd Bank)」であれば、未成年でも口座が開設できる会社もありますよ。
ステップ③:会社から送られてきたハガキのナンバーを入力する
口座開設後は、本人確認のために自宅にハガキが送られてきます。
そのハガキに記載されたナンバーをマイページに入力すれば、ソーシャルレンディング投資用の専用個人口座が利用できるようになります。
ステップ④:投資用の資金をマイページ内の口座に入金する
多くのソーシャルレンディング会社では、専用個人口座が用意されています。
その口座にあらかじめ投資用の資金を振り込んでおけば、各案件に投資することができます。
投資案件の募集が行われる前に入金しておけば、投資したい案件が見つかった際にスムーズに投資できますよ。
なお、「SBIソーシャルレンディング」にはデポジット口座がないことには注意してください。
投資案件毎に、自分の投資したい金額を確保してから指定口座に入金する流れになっています。
まとめ
ソーシャルレンディングは不労所得を得る投資方法としておすすめで、20代の方でも忙しいサラリーマンの方でも手軽に始めることができます。
不動産投資よりもハードルが低く、毎月1万円や2万円といった少額でも投資可能になので、貯金代わりにコツコツとソーシャルレンディングに投資をしていっても良いでしょう。
ただし、継続的に利益を出すためには投資を続ける必要があります。
そのためには、ソーシャルレンディング会社選びがとても重要です。
「まずはこの1社に投資しよう」と決めつけるのではなく、さまざまな会社の口座を開設し、その会社のことをじっくり研究してみることをおすすめします。
最近は情報開示に積極的な会社が増えていますが、「口座開設済みの投資家にしか情報開示をしない」というソーシャルレンディング会社も多いからです。
その会社や案件のことを詳しく知るためにも、まずは口座開設から始めてみてください。
今回おすすめしたソーシャルレンディング会社・不動産投資型クラウドファンディングをもう一度まとめておきますね。
おすすめソーシャルレンディング会社 |
SBIソーシャルレンディング
スマートレンド ネクストシフトファンド |
レンデックス(LENDEX)
ポケットファンディング リノシークラウドファンディング Crowd Realty(クラウドリアルティ) |